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#03 利尻島 滞在3日目
こんばんは🌙利尻島での生活を満喫しすぎてしまい、更新が出来ずにいました。これからしっかりと投稿していきたいと思います🙇🏻♀️
3日目は2日目に猛吹雪警報で出来ずにいた体験も行う事ができ、とても充実した一日を過ごしました✨
利尻島の歴史文化
ラナルド・マクドナルドという人物を知っているでしょうか。彼は、ペリー来航の際に高く評価された通訳の森山栄之助に英語を教え、日本の発展に大きく貢献をした人物です。
ペリー来航(1853)の5年前、マクドナルドは鎖国下の日本に入国し、いずれ訪れる外国との通商交渉の場に通訳として、従事したいという思いがありました。そして、その思いを実現するため、アメリカの捕鯨船から漂流者を装って「利尻島」に上陸したのです。何故、彼は利尻島に上陸したのか。利尻島には利尻山という標高の高い山があるのですが、彼はこの山を目印に海流に乗って北上しやすいと考えたからだと言われています。そして、上陸後、長崎に送られ森山栄之助らオランダ語通詞たちに乞われて英語を教えました。森山栄之助はそれ以前もオランダ人から英語を学んでいましたが訛りが強く、ほとんど英米人には通じない英語でした。そのため、日本最初のネイティブ英語教師であるマクドナルドのおかげで、ペリー来航の際には主席通訳を務め、その後の交渉時もスムーズに対応することが出来たといえます。
利尻島が無ければ、ラナルド・マクドナルドは日本に上陸出来ていないかもしれない、そして日本は発展出来ていないかもしれないと考えると、利尻島の存在は歴史に大きな影響を与えたのだと感じました。
そして、利尻島にこれほどの物語があるとは、、!!
今回は雪が積もっており見られませんでしたが、夏に訪れた際は利尻富士町にあるラナルドマクドナルド上陸記念碑を見に行きたいと思います。
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雪かき作業
午後は独居高齢者の雪かき作業を行いました。
雪をそこら辺にポイッとする訳にもいかず、遠くに投げる必要があります。そうしなければせっかく雪かきしたにもかかわらず、手前にあるとまた風などによって戻ってしまい雪かきの意味がなくなってしまいます。
そうとは分かっていても実際やってみると、雪は重いから思ったように遠くには飛ばせないし、何より足と腰、腕を物凄く使います。思った以上に!!こんなに雪かきが重労働だとは、、、。私が実際に行った時間は15分程度で3人で手分けして行ったのですが、終わった時にはじんわりと汗をかいていました💦
これを、毎日何時間もコツコツと行う豪雪地帯に暮らす方々を尊敬せずにはいられません、、。
純白に染まった利尻島の冬は美しいですが、それと引き換えにこれほど大変な雪かきというタスクを背負って島の方々は暮らしていると分かりました。
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記録的な大雪が続く今冬、利尻島も大寒波に伴う大雪に見舞われましたが、ニュースなどで除雪中の高齢者の死亡が多く報道されていました。
豪雪地域に暮らす人々にとっては、雪かきをしなければ生活ができないため必須です。しかし、1人暮らしのお年寄りにとって自力での除雪は難しく、雪に埋もれたままになっている住宅も少なくありません。そのような中、利尻富士町では社会福祉協議会の方が1時間300円ほどで高齢者の雪かきを行っています。また、集落によってはシャベルを持っている方が有償ではありますが、雪かきを行っていたりと地域の人々の助け合いによって取り組まれています。そして雪かき以外にも高齢者の方が足腰が悪くなったりすると、その情報が地域の中で伝わり困ったことがあると皆で助けたりと、互いに大変さが分かるからこその助け合い文化が生まれていると聞き、とても素敵だなと感じました。そのため、現在社会問題となっている孤独死はほとんど見られないそうです。
地域コミュニティの希薄化が見られる都心に住んでいる私にとって、人々の助け合いが日頃から行われ、どこを見ても訪れてもみんなが知り合いというような風景が羨ましくもなりました。
それでも、社会福祉協議会の方も人手不足により、出来る範囲や件数も限られてしまってるのが現状にあります。また、地域の助け合いがまだ行われていますが、今後人口減少、高齢化が深刻化していくと雪かきのような重作業は手伝うことも難しくなっていくと思います。
豪雪地帯に住む高齢者にとって雪かきは死活問題であり人口流出の恐れもあるのではないかと感じました。
このような状況を改善していくためにも、私たちのような体力のある若者がボランティアとして雪かきを行ったり、このようなワーキングホリデーで雪かきを中心としながら、島の文化や体験を組み合わせ、島の人達と交流することで島への愛着が湧くと共に自分事として捉えるきっかけになり関係人口や移住者の増加、地域課題に向けたアイデアや今後の展開案が生まれる可能性もあると考えます。また、地域の方でもよそ者を受け入れる抵抗感というものがあると思いますが、このような活動を通して交流することで、そのような抵抗感を無くす役割もあるのではないかと思います。今後は、地域のことは地域で。という仕組みではなく、地域外を巻き込んだ形で積極的に取り組んでいく事が重要であると分かりました。そのため、私も友達や家族など島に興味を持ってもらえるように発信を続けていこうと思いました。実際に発信したことで、後輩や友達、家族からも「行ってみたい!!楽しそう!!」と反応があり、この活動の意義を再確認しました。
雪像作り体験
最後に週末に行われる雪ん子広場に飾られる雪像作りを少し体験させていただきました。
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パトカーだけでなく、小学校や中学校もそれぞれの雪像が作られており、雪国だとこんな体験も出来るんだ〜!!と興奮しました。
シャベルやケレン棒を使いながら、削っていき立体感を出していきます。なかなかできない体験で、ナンバープレートを書いたり、サイドミラーを作っている子が居たり、リアルなパトカーを作ろうと皆無我夢中になって取り組んでいました😄
出来上がりが楽しみだー!
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