清々しい世界に誘う音楽②プラシドドミンゴ
10年ほど前、浜松フィルハーモニー管弦楽団の理事長の晝馬さんちのハーモナイズド・ハイパーサウンドシステム(HHSS)で、マーラーの5番を聞かせてもらった時、生まれて初めて、体が溶けるというか、これだけ美しい世界にいられるならもうカラダはいらなーい・・みたいな危ない世界に没入しました。かなりパーフェクトなエクスタシーといったらいいのか。
http://hamaphil.net/?page_id=698
CDを聞いても繋がることの出来なかった、マーラーが表現したかった世界に繋がれたような気がしたのです。
市販のCDやデジタル機器の音はおおよそ2万ヘルツで切られていますが、理事長の作ったサウンドシステムはハイレゾ音源を使い10万ヘルツまで出るという優れもの。すっかり虜になり、秋田の由利本荘市で始めた自然食堂マーニーのBGM用にライト版のオーディオシステムを作ってもらいました。こんな素晴らしい音を聞いたら、酵母が慶び、パンの発酵も、発酵玄米も美味しくなるだろうと思ったのです。
しかし、BGMとしては不評でした。ボリュームを下げても、音の解像度が高すぎるためか、おしゃべりが楽しめないというお客様が出てきたんです。目を閉じて聞くと素晴らしいのだけれど。
その後、この記事を書くきっかけをくれた聴覚の天才と思っている方からプレイリストを頂いて聞いたとき、1万6千ヘルツで切れると言われるYouTubeでも逝けちゃうサウンドがあるんだと知りました。
というわけで、清々しい世界に誘うというタイトルだけど、本音は逝けちゃう音の紹介です。プラシド ドミンゴ & シャーロット チャーチ 4:56
スペインのオペラ歌手ドミンゴ 円熟期なのかなー?
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