“どう”眠るかが、走りの質を左右する。青山学院大学陸上部(長距離ブロック)主将 飯田貴之
「ライズの高反発マットレスが寮に導入されてから、明らかに体のコンディションが良くなりました」と、青山学院大学 陸上競技部 長距離ブロックのキャプテン、飯田貴之選手は言います。
「以前は柔らかくてフワフワとしたマットレスを使っていたのですが、起きたときに腰に違和感を感じることが多かったんです。今思えば寝ているときに腰が沈んでしまうせいで、体圧が集中してしまっていたのかなと思うんですが、そもそもマットレスに関する知識もなかったので、柔らかくて体の形に沈んでフィットするようなタイプのほうが体に良いだろうと思っていたんです。腰に張りや違和感を感じても、練習で追い込み過ぎて疲労が溜まっているのが原因だと思っていました。それが高反発マットレスを使ったら、明らかに腰の状態が違うので、びっくりしました」
高反発マットレスを使うようになって以来、腰の調子が良くなったことで、睡眠環境の大切さを改めて感じたそうです。
「長距離選手にとって睡眠をとって体を回復させることはとても大切です。合宿のときは、午前と午後の練習の合間に昼寝をとったりもしますから。睡眠の重要性は理解していたのですが、ライズのスリープオアシスを使うようになってからは、負荷の高い練習をしても腰がだるいということがなくなったので、ただ眠れば良いのではなく、どう眠るかも大事なのだなと思うようになりました」
目覚めたときに体が軽い、よく動くと感じられれば、1日のスタートを気持ちよく切ることができ、リズムも整います。
「目覚めがいいと朝練に向かうときの気持ちが違います(笑)。起きたときに腰に違和感があったり、体にだるさを感じていると、どうしても気が重いというか、今日はあまり走らないほうがいいのかなという気持ちが頭をよぎってしまいます。すっきりと起きられて、体が軽いと気持ちよく練習することができるんです。少しでも睡眠の質を良くするために、寝ると決めたら電気を消して暗くして、アラームを設定したらスマートフォンを触らないようにしています。どうしても手にしてしまうときもあるんですが、そうするとやっぱり目が覚めてしまうんですよね」
走る練習の前の動的なストレッチや動きづくり、練習後のアイシングやストレッチなどのケアの質も追求するのが青山学院大学のスタイルです。
「他大学の選手と話をしていても、青学はその辺りもしっかりしているよねという話になります。僕が入学したときには、青学のコンディショニングというのは確立されていて、練習後の全体でのストレッチに長い時間をかけていました。チーム全体で取り組む、ケアへの意識を高くもつということはとても大切だと感じますし、それがケガの少なさにつながっているのかなと思います」
練習後のケアはもちろん、食事、睡眠も含めて走る以外の部分の質を高めることが、レースで結果を出すために不可欠だと、飯田選手は感じています。
「走る練習が一番大事ではありますが、追い込めば追い込むほど体へのダメージは大きくなります。コンディショニングへの意識、理解がないと、すぐにケガをしてしまいます。長距離走は継続的に練習を積むことが大切なので、予防することで避けられるケガは避けなくてはいけません。それから、僕は貧血に悩まされたことがあるのですが、血液や内臓の状態もレースの結果に影響します。なので、食事や睡眠はもちろん、生活の細かい部分にまで気を配る必要があると思っています」
キャプテンとして迎えた今シーズン。チームの目標は駅伝三冠。個人としては、箱根での区間賞だと力強く話してくれました。
「前キャプテンだった神林(勇太)さんの背中で示す姿、競技力で導く姿に憧れがあり、僕もそれを目標にしていきたいと思っています。自分自身、今まで各自に任されたときの練習量と質にはこだわりをもってやってきました。今年は過去の3年間より量も質も高めて、その姿を見た他の選手たちが何かを感じてくれたらなと思っています。そして箱根は過去3年間ずっと区間2位なので、最後は一番注目される5区で、区間新での区間賞を獲得して卒業したいですね」