私たちは、まるで電子レンジの中にいる!? 電磁波が睡眠に与える影響
「パフォーマンスをアップしたい!」「勝利につながるコンディショニングをしたい!」とアスリートは思っているはず。それはプロでも、社会人チームや少年団の選手でも変わりません。
スポーツをする・楽しむ人たちにとっての「最適な睡眠」とは? 多くのアスリートの悩みを解決してきた、疲労回復の専門家・福田英宏さんによるコーナーが始動!
第4回は、「電磁波と照度」のお話です。
Q 寝る前にスマートフォンをいじったり、明るい部屋でテレビを見たりしています。それでも眠れてはいるのですが、やはり睡眠の質は下がっているのでしょうか?
寝る前は部屋を少し暗くして、ブルーライトを避けたほうが良いです。理由は第1回で説明した通り、メラトニン(眠気を誘うホルモン)の分泌を抑えてしまうから。ただ、その他にも懸念点はあります。
今は5G回線の普及が進んでいますし、多くの自宅にWi-Fi環境があります。家中に電磁波が乱流していて、電子レンジの中に住んでいるようなものです。冷蔵庫や洗濯機に、緑の線(アース線)が付いているのを見たことはあるでしょうか。地面に放電する「アーシング」の役割を果たしています。
海外ではほとんどの電化製品に付いているそうですが、日本は電気消費量の多い製品だけ。電磁波は体に悪影響を及ぼします。原因不明の睡眠不足や疲労感、体調の悪さを感じたら、電磁波が原因かもしれません。
裸足になって地面の上を歩くと、体内の電磁波が足の裏から放電されます。海に行って砂浜を歩いた後は、良く眠れますよね。太陽光を浴びている影響もありますが、体内の電磁波がリセットされているんです。
「照度計」も睡眠改善の役に立ちます。照明の強さは300〜500ルクスがベストです。それ以上明るいと、メラトニン(眠気を誘うホルモン)の分泌を抑えてしまいます。
私たちは、亜細亜大学駅伝部の寮のルクスを下げて、パフォーマンスの向上に寄与しました。皆さんも照度計を使って、照明の強さを確かめてみてください。簡易的なものであれば、通販で1000円くらいで購入できますよ。