インターンレポート 第2回
今年も 筑波大学で行われている 「教育インターンシップ実践演習 」の活動に協力しています。9月から1月の間、今年は11名の学生さんが活動に参加することになりました。
インターン生 Iさんのレポートをお届けします。
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筑波大学教育学類の授業の一環として9月と11月の2日間参加させていただきました。とても短い時間ではありますが、ここで感じたことや学んだことについて書かせていただきます。
9月24日はインターン1回目でした。今日は、子どもたちと午前中は遊んだり少し勉強し、午後には防災に関するワークショップが開催されました。印象に残った部分を少しだけ詳しく紹介させていただきます。
分数を視覚的に理解する
午前中には、「あそび算数」と題して実際に手を動かしながら考えるグループ学習に参加し、一緒に考えたり作ったりをしました。今回のテーマは、「分数」。なんとなく紙の上でやっているだけではわかりにくいような内容を実際に折り紙を使うことで視覚的に理解できるという工夫がされていて面白いなと思いました。子どもたちは自然と半分に折ったら、×2分の1をして何分の1ができたのかを計算していてすごいなと思いました。どんどん作るのが楽しくなってきて、256分の1とか1024分の1みたいな大きな数までやっていました。そこで、「数(分母)は大きくなるのに大きさは小さくなる」ということに自然と子どもたちが気づいていて、視覚的にやることの良さを実感しました。
備えあれば憂いなし
午後は、防災に関するワークショップが開催されました。
今日のテーマは、「こんな時、ここにあるものをどう使う?」ということを考えることでした。実際に教室にある災害用グッズがイラストにされているものを見ながら、シチュエーションに合わせた話しあいがされました。話し出してみると、「こんなことが起きるかも?」「これもないと困るよね」という意見が出てきたのが印象的です。今年に入っても自然災害が多い中でこのような機会はいざというときに少し落ち着いて行動できるようになるのでいいなと思いました。
グループごとの話し合いが終わったら、全体でシェア。自分たちでは気づけなかった意見も出て、「確かに~」という声が上がっていました。最後には、イラストとして登場したグッズを触ってみる時間もあって、こんなものがあるんだ~というのがさらに興味を引き付けるのかなと思います。
今日1日だけですがここで過ごして、一人一人がやりたいことをやりながらも全体での目標や活動にみんなが参加できるようにスタッフの方々が行動されていることが印象的でした。次回は少し日にちが開いてしまいますが、さらに子どもたちと一緒に楽しみながら自分自身も学べればいいなと思っています。
11月8日
11月8日はインターン2日目でした。今日も午前中は小学生の勉強に一緒に参加しました。午後は、絵画造形の時間として公園に材料集めをしにいきました。その様子を少しご紹介させていただきます。
1人1人のペースで
午前中は事前にスタッフが組んだ時間割でそれぞれ勉強や遊びを進めていきます。そこでは1対1や1対少数が基本なので、その子に合ったペースでやっていきます。
1コマ目は小学生の英語の時間に参加しました。ここでは、1人の子と英語を使ったアドベントカレンダーを作成しました。自分でどんな中身が出るかや内容を決め、つくりながら他のスタッフにも見せて、、、という感じで行っていました。
2コマ目は理科の実験で、でんぷんはどんなものにあるのかをヨウ素液を使って実験をしました。その中で、これはありそうとかなさそうとか、根なのか茎なのかなど予想しながら進めていきました。
これらは、実際の学校でも行われそうな活動です。しかし、少人数だからこそ、その子自身の疑問を拾ったり、しっかり予想をしてから実際にどうなのか見てみることができる、というのはとても良いなと思いました。それによって、もっとやってみたいと思うことができ、さらなる学習に繋がります。
また、3コマ目には、国旗をレゴブロックで作っていた子からクイズを出されて、どこの国か当てるゲームをしていました。これは、国旗をただイラストでみるよりも、自分で作ったものだからこそしっかり覚えられたり、ヒントを出す中でどの辺の国かなどを知っていくきっかけになるなと思いました。
ただ机に向かって何かを解く以外にも学びにつながるようなものが多く盛り込まれていて、子ども達は気づかぬうちに学ぶことができているんだろうな、と思いました。
秋らしい作品作り
午後は、公園にみんなで向って、落ち葉などを拾いました。金曜日のこの時間は、絵画造形。今回は、それぞれが集めてきたもので作品を作ることになり、今日は材料集め。こんなものを作りたい!と決めて集めている子や、これ好き!と集めている子それぞれでした。ここから、来週まで乾燥させて作品を作るそうです。この季節ならではの作品作りだなと思いました。みんながどんなものを作るのかとても気になります。
その公園には、歩いて5分ほどで、材料集めだけではなく魚や鳥を見つけたり、帰りには走ったりとみんな羽根を伸ばして活動に取り組んでいました。
おわりに
今回は、授業の一環としてここに参加させていただいているので、2回でおしまいです。子どもたちとじっくりかかわる、と言うところまではいかなかったけれど、一人一人と話すことができて楽しかったです。子どもたちがそれぞれのペースでできることを大切にしながらも集団としての活動も取り入れているところがとても魅力的だなと思いました。そして、普段は大学の授業の都合で日中子どもたちと関わる機会が少ないので、とても貴重でした。
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その日の活動を振り返るスタッフミーティングで、自分の考えや疑問をしっかり話す I さんが印象的でした。防災ワークの振り返りで出してくれた建設的な意見には、私たちスタッフも気づきをもらいました。
2日間の実習、お疲れさまでした。(スタッフK)