【開催報告】Special Talk Event 校内サードプレイス(フリースクール)の可能性
リヴォルヴ学校教育研究所では、2023年5月21日(日)に、Special Talk Event「校内サードプレイス(フリースクール)の可能性」を開催しました。
神奈川の高校で 校内居場所カフェ を立ち上げ運営をされている NPO法人パノラマの 石井 正宏 さんをオンラインでゲストに迎え、つくば市内でも別室支援教室を運営されていた 認定NPO法人Learning For All つくばエリアマネージャーの 安次富 亮伍 さん、じゃぁまいいかねっと 運営委員・保護者の 今井 理恵 さんを パネラーに迎えました。コーディネーターは、茨城キリスト教大学非常勤講師の 池田 幸也 先生。
本当に素敵な皆さんにご協力をいただきました(>_<)
予防型の支援
石井さんのゲストトークで、パネルディスカッションでも話題に上がっていたのが「予防型の支援」の重要性です。
コップで雨粒を受け止めていたら、その雨粒がどんどん増えていって、コップで間に合わないから、バケツ、たらい、バスタブって、入れ物を大きくしていくけれど、誰もその天井の穴をふさごうとしていなかったー。
校内サードプレイス(フリースクール)は、この「予防型の支援」ができる場所になるのではないか、というお話も出ました。
「信頼貯金」は減らない
石井さんが写真入りで紹介してくださった校内居場所カフェの実践の中では、何か一定の評価基準にはとらわれない、インフォーマルな大人と子どもとの関わり、大人どうしの関わりがあふれていました。
人と人との安心できる関係性から育まれた 「信頼貯金」は減らない。そして、子ども達が生きていく糧になる。
校内サードプレイス(フリースクール)は、子ども達が人との「信頼貯金」を貯めていく場所にもなり得るかもしれません。
スティグマ(恥辱)が生まれない工夫を
校内サードプレイス(フリースクール)が、子ども達にとって「あそこに行くのが恥ずかしい」という場所にならないように、ということは、パネルディスカッションでも、会場とのやり取りでも、何度も話し合われていました。支援者自身も気をつけながら、「排除」にならないように、出入り自由な感じになればいいのでは、という話が出ました。
校内サードプレイス(フリースクール)をカラフルな中間領域に
校内サードプレイス(フリースクール)は、「学校」と「家」の間、「学校」と「地域」の間にあるような中間領域、それも“カラフルな”中間領域になってほしい、と石井さんからお話がありました。
子どもの数だけ色があって、さまざまなジャズセッションが生まれるような場所や時間が、学校で、地域で、増えていくといいな、と思いました。ゲストの皆様、素晴らしい学びの機会をありがとうございました。(スタッフM)
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当日は、会場参加とYoutube視聴で 60名ほどの方にご参加いただきました。 参加者の皆さんからは、「とても濃い内容だった」「校内フリースクールという場の定義をいろいろと考えさせられた」「学校から排除され社会からも排除されるということがないように」「子どもだけでなく、先生や保護者にもサードプレイスが必要だと感じる」「地域の人や高校生、大学生も関われる場になれば」などの感想をいただきました。
また、「関心があったが当日参加できなかった」という方からお問い合わせをいただいていて、ゲストの皆さんに承諾をいただきましたので、アーカイブ配信版のチケットサイトを用意いたしました。
期間限定配信【購入期限 : 6月11日(日)、視聴期限 : 6月30日(金)】となります。下記リンクをクリックしてお手続きをお願いします。
最後になりましたが、前半のYoutube 配信がうまくいかず、大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
引き続き、皆さんとともに学び考えていければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。