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475語 これだけおぼえたらほとんどの単語が カンタン に読み書きできるようになる魔法の回転英単語カード

まずは「何、これ?」と思ってもらえれば…

Aさん:うちの子、英語が苦手で…。それならそれでがんばればいいんですけど…。

オノム:自信をなくしてしまっている感じですか?

Aさん:そうなんです。あまり言ってもとは思うんですけど…。

オノム:無理にさせたところで、頭には入らないですしね。

Aさん:そのままにもしておけませんよね。どうしたらいいでしょう?

オノム:でしたら、「回転英単語カード」を試してみてください。遊び感覚で少しずつ練習できるようにと考えたのが『回転英単語カード』です。

Aさん:どんなふうに使えばいいんですか?

オノム:カードを組み立てたら、子どもたちの目につく所に何気なく置いてみてください。

Aさん:それだけですか? 

オノム:まずは「何、これ?」と思ってもらえればそれだけで十分です。大人の前では興味がないように振る舞っていても、関心がないわけではないということもよくあります。


Aさん:本人もまったくやる気がないわけではないようなんです。だけど、英語となると「机に向かうだけで頭が痛くなる」とも言っていて。

オノム:このカードは、机に向かわなくても、毎日ほんの少しずつ繰り返す中で、基礎固めができるようになっています。

スモールステップを踏みましょう

Aさん:なるほど、こうしてクルクル回転させながら、読んでいくんですね。毎日、どれくらい練習すればいいんですか?

オノム:1枚のカードに8単語ですから、何度か繰り返しても、せいぜい30秒でしょうか?

Aさん:それだけですか?

オノム:英語に拒否反応を示すくらい「苦手」だったり「嫌い」だったりする子だったらなおさら少しずつ、スモールステップを踏みましょう。

Aさん:でも、それで間に合いますか?

オノム:「やってもできないから、ムダ!」という声もよく聞きます。

Aさん:そう! やらなきゃできるようにならない…って言うんですけど。

オノム:このカードでは、クルクル回しているうちに「あれ、そういうこと!? 読めるかも?」となること。「英単語を覚えなさい!」ということではなく、「音の足し算に慣れる」ことで「学びのストラテジー」そのものを高めることを目的としています。

Aさん:「音の足し算」ですか?

オノム:たとえば…

  b + at = bat   c + at = cat

といった語が読めるようになった子が、カードにはない chat をふと目にしたとき、「これって チャット?」というように「気づき、学ぶ力」力を養うことが目的です。

Aさん:そう言えば、ゲームをやっているせいかいろんな単語を知っていますね。

オノム:そう、実はもうたくさん知っているんです。その知識を生かせるようになると、学びは一気に加速します。

Aさん:なるほど! そうしたら、教科書とかに出てきた単語を、このカードを使って練習するというのもありですね。

オノム:そうですね。少しずつ意欲が高まってきたときには、たとえば教科書に night が出来たら、「じゃ、これはなんて読むでしょう?」と言いながら、セット11の2枚目で -ight で終わる語の読みを考えてもらうのもいいですね。気分が乗れば、1日で8単語 × 5枚、40単語くらい、子どもたちはすぐに読んでしまいますよ。

今からでも、大丈夫?

Aさん:カードは全部で何枚あるんですか?
オノム:1枚のカードに8単語ずつ、5枚1セットで計12セットですから、一部1枚に6語というカードもあるので計475語を取り上げています。

Aさん:そう言われてみると、けっこうありますね。やっぱりうちの子には難しいかな…。

オノム:8単語 × 5枚を12ヶ月で…とイメージしていますが、拒否感が大きいお子さんだったら最初は手もふれないかもしれません。その子にペースに合わせて、特に最初の数ヶ月はゆっくり行きましょう。

Aさん:その気になるのを待つんですね?

オノム:もちろん、背中を押すことも大切です。その押し具合が難しいわけですが、例えばゲームの中に出てくる単語を読めたときには、「読めてるじゃない」と声をかけてみてください。

Aさん:でも、ゲームじゃ…。

オノム:そうですね。お子さんもきっとそう言うかもしれません。だけど、その知識をきっかけにできたらいいですよね。その内に、例えば「これ、チャットって読むの?」などと言ってきたら、そのときはしっかり、でも行きすぎない程度にほめて上げてください。

Aさん:やりすぎない程度に…ですね(笑)

オノム:そうです。「ダメ!ぜんぜんできない」から「できるかも!?」となるには、実際に「何ができるようになっているか」を自覚できるようにすることです。ゲームをしてたってマンガを読んでたって、学びはあります。

Aさん:そこを、前向きにとらえてあげればいいんですね。

オノム:そうですね。「音の足し算」に慣れることで基礎が固まれば、暮らしの中で目にする語も読めるようになる。そうして自信や興味を取り戻した子の学びはどんどん加速していきます。

Aさん:今からでも、大丈夫ですか?

オノム:大丈夫です! 

Aさん:だったら私もいっしょに、もう一度英語の勉強をしてみようかな!?

アルファベットはシンプルだからこそ

Aさん:リヴォルヴでは、他にもいろんな教材があるんですか? うちの子は、アルファベットもちょっとあやしいんですけど。

オノム:アルファベットはシンプルだからこそ、b と d、h / n / r などの区別でつまずく子もいます。そんな子には、目からのヒントと耳からのヒントをバランスよく生かして練習できるように工夫した「ABC英語れんしゅうちょう」をお勧めしています。

Aさん:その割には、難しい単語を知っていたりするんですけどね。

オノム:回転英単語カードの次のステップとしては、「はじめての英単語カレンダー」や入門・初級・中級の3コースをまとめた「英単語カレンダー」もありますよ。
例えば、「2025年英単語カレンダー」では入門編の8月に make やmade を取り上げています。同じ月の中級には maze / amaze などがありますが、これはちょっとむずかしいかと思います。ところが子どもたちの中には次の 「amazing は知ってる!」という子もいたりして、これがわかれば下から上に「アメイズ、メイズ?」と読んでしまう子もいます。

2025年1月スタート版英単語カレンダー  8月入門編より
2025年1月スタート版英単語カレンダー  8月中級編より


Aさん:そこまで行ったら本当にすごいですね!

オノム:そのためにも、最初の一歩を大切にしましょう。


リヴォルヴ学校教育研究所では、今、「回転英単語カード」に準拠したタイピングアプリや独自の文字わくで学びをサポートする「単語練習シート」を制作中です。

多くは無償、一部は有償となりますが、ここで得た資金は、新たな無償教材の開発に生かすほか、不登校やLDなどといわれる状態にある子などの支援活動に充当します。さらに、全国各地で子育ち・子育て支援にあたる非営利団体の活動を支える基金の設立を目指しています。

一人でも多くの子の手もとに、これらの教材が届くよう、皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。

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RISE(リヴォルヴ学校教育研究所・むすびつくば ライズ学園)
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