iCloudプライベートリレーまとめ
プライベートリレーに関する記事が意外と少ないのでまとめました。
①iCloudプライベートリレーとは?
Appleが提供するプライバシー保護サービスです。利用者のIPアドレスを隠すことで、プライバシーを保つことができます。
②プライベートリレーの仕組み
Appleは次のように説明しています。
すなわち、あなたの「IPアドレス」と「アクセス先」が分離されることで、あなたのwebアクティビティを隠すことができます。
最近では、TVやYouTube上でCMも流れています。
③プライベートリレーの使い方
iCloud+に登録(有料)することで使用することができます。月額130円〜。
設定 > Apple ID > iCloud > プライベートリレー
から設定できます。
※ 街中のフリーWi-Fiに接続すると使用できなくなることがあります。
※ 一部の国と地域では使用できません。
【補足】iCloud+とは?
iCloud+の説明を下に置いておきます。
月額130円で50GBのクラウドストレージが使用できます。また、いくつかの便利なサービスが付いてきます。そこそこおススメです。
④VPNとの違い
提供元の安全性
プライベートリレーはAppleの提供するサービスであるため、セキュリティやプライバシーの面で高い信頼性があります。
一方、VPNは提供元によって様々です。一部の有料VPNサービスでは信頼性が高いものの、無料のVPNでは個人情報の扱いに不安が残ります。
Apple Storeにも怪しげな無料VPNアプリが沢山あります。安易にインストールしない方が良さそうです。
地理的な制限を超えられるか
VPNサービスでは、経由先(国)を選択できることがあります。そのため、任意の国のサーバーを経由することで、その国でしかアクセスできないコンテンツにアクセスすることが出来ます。
一方で、プライベートリレーはそのような選択ができません。そのため、地理的な制限を越えることはできません。
価格
プランにもよりますが、基本的にプライベートリレーの方が安いです。
⑤VPNとの併用は可能か
微妙です。プライベートリレーをオンにした状態でVPNを使用することはできるものの、VPNを使用している間はプライベートリレーが機能しない可能性があります。
【訳文(3段落目)】
同様に、アプリがVPNやアプリのプロキシ機能を追加するためのネットワーク拡張機能を提供している場合、その拡張機能はプライベートリレーを使用せず、その拡張機能を使用するアプリのトラフィックもプライベートリレーを使用しないようにします。
※翻訳・解釈が間違っていたら教えてください。
⑥発生している不具合(随時更新)
reCAPTCHA(リキャプチャ)に引っかかる問題【2022/10/25更新】
【追記:2022/09/18】
最近発生しなくなりました。
【追記:2022/10/25】
また発生しました。
プライベートリレーを使用しながらGoogleサイトにアクセスする際、頻繁に「reCAPTCHA」に引っかかることがあります。
多い時は1日5〜6回引っかかります。
海外のコミュニティでも同様の報告があります。
何らかの理由でプライベートリレー経由のアクセスが引っかかるようです。原因は不明です。
【解決策①】
プライベートリレーをオフにする。
【解決策②】
プライベートリレーのアップデートを待つ。まだベータ版なので改善されるかもしれません。
【解決策③】
ios16を待つ。iOS16では「reCAPTCHA」を自動でスキップ可能な機能が登場するようです。
詳細はこちら。
(追記:2022/09/18)
ios16で実装されなかったみたいです。
(追記:2022/11/08)
実装されていたみたいです。
なお、自動認識をオンにしていてもre CAPTCHAに引っかかることがあります。
通信障害(2022.6.1)
2022年6月1日に発生した通信障害では、プライベートリレーになんらかの問題が発生していた可能性があります。
iPhoneユーザーを中心に、アプリからネットワークに接続できず、プライベートリレーをオフにすると改善したとの報告が多数上がっていました。
そのため、突然通信ができなくなった際はプライベートリレーに問題がある可能性を疑ってみてください。