台北で国立故宮博物院に行ってきた
2024年11月9日に台湾の故宮博物院に行ってきました。ルーブル美術館、メトロポリタン美術館、エルミタージュ美術館に並ぶ、世界四大博物館の一つで古代から清朝にわたる中国の美術品を保有します。
■国立故宮博物院とは
国立故宮博物院について… 1949年の中国内戦後に国民政府が台湾に移転する際に、北京の故宮博物院から文化財を運び出し、それらを保管・展示する目的で設立されました。「翠玉白菜」や「肉形石」を初めとする多くの貴重な美術品を保有しています。
■鑑賞した作品たち
今回時間があまりなかったため、以下の公式サイトを参考に有名な作品のみを鑑賞しました。
上記のウェブサイトに加え、音声ガイドもレンタルしました。
◎翠玉白菜
翡翠で彫刻された白菜を模した美術品で清代(おおよそ18世紀後半)ごろの作品です。葉の上に止まっている2匹の昆虫は「繁栄」や「豊穣」の象徴だそうです。キラキラしていて本当に綺麗でした😌
◎玉圭
玉圭は統治者のみが保有し祭祀や儀式に使用されたと考えられています。紀元前2500年から紀元前2000年頃の龍山文化の作品です。真ん中にある龍のような模様が特徴的で、何千年前も昔の作品が見ることができるのはすごいなと思いました。
◎白玉錦茘枝
苦瓜の形をした美術品で、清代(1644年–1912年)の作品になります。ちゅるっとした表面が可愛く、大きさも握り拳ぐらいでした。
◎散盤
この器には夨国による散国への侵略が失敗し、夨国の土地を割譲することことに関して詳しく記述されています。西周(紀元前11世紀頃~紀元前770年頃)の作品です。
◎宗周鐘
宗周鐘は祭祀用の楽器だそうで、西周晩期の作品になります。鉦間・鼓部に銘文が刻まれています。
◎毛公鼎
毛公鼎の内壁には銘文が刻まれており、西周の「宣王中興」の歴史を証明するものだそうです。文字一つ一つをじっくり見ることができました👀
◎白磁嬰兒枕
赤ちゃんや幼児用の枕で、背中の部分が枕となっているユニークなデザインで、北宋時代(960年〜1127年)の作品です。
◎霽青描金游魚転心瓶
内側と外側の瓶が回転するようになっており、非常に高い技術を持って作成された美術品だそうです。金魚の模様が非常に綺麗でした。
■感想
時間は非常に限られていましたが、名品を見学することができて貴重な体験でした!非常に長い歴史をもった美術品たちが目の前にあるのが不思議な気分になりました。また、長い時間を経ているのにも関わらず、美術品の綺麗な状態を維持している技術もすごいなと感心しました😌