『星の商人』を読んで
こんにちは!
Beauty Japan BAY GLOBAL エリアファイナリストのりさみんです。
本日はBAY GLOBAL 課題図書2冊目『星の商人』の読書感想文を書きたいと思います。
『星の商人』を読んで
世の中は常に「競争」が繰り広げられ、競争社会が人々に染み付いています。
・幼い頃には親から「○○ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの」と比べられる。
・学校ではテストの点数の順位が付けられる。
・受験では点数が高い順に合格者が決定される。
・仕事では売上利益が重視される。
・職場では評価によって給与や賞与が決定される。
誰もが、自分が順位を上げるとは、同時に誰かの順位が下がることであると思っているし、
誰もが自分が勝つためには、相手に負けてもらう必要があると思っている。
私もそうでした。
「あなたは人を立てることができれば、もっともっと評価されるのに、なぜそれができないのか。」
ため息混じりに私に言ったのは、当時の恩師です。
私は自分さえ圧倒的な結果を出せば、誰よりも認められると思っていたし、誰よりも出世できると思っていました。
だから、上司の足りない所をフォローするなどという発想は皆無。だってそのポジションを奪い取らないといけないから。
「人をもっと尊重しなさい。そうすれば、いつのまにかあなたの方が上の立場になる日が来る。もっと仲間と一緒に働きなさい。あなたのそのスキルを、もっと人のために使いなさい」
恩師は何度でも懲りずに私に言いました。
聞く耳も持たない私に、何度も何度も。
そんな光景を思い出しながら読みました。
『星の商人』の主人公レキは、商人を目指して生まれ育った場所から、湾岸都市という巨大な都市へ出ていきます。
そこではオーランドという大商人が独り勝ちをしています。
レキは、たまたま入った飲食店店主から「商人を目指すなら、都市の西に住む賢者を訪ねるといい」と聞き、同じく商人を目指して湾岸都市へ出てきた友人、スタムと賢者を訪ねる。というところからこの物語は始まります。
賢者がレキとスタムに渡した、大商人になるための秘法が書かれたとされる羊皮紙。
そこには、『他の成功は己の成功』とのみ書かれ、続きは、答えを「自ら」見つけたときに、正解が浮かび上がる不思議なものです。
この文字が浮かび上がるまでのレキの成長は、私がこれまでの社会人生活で学んできたものと重なることも多く、一つひとつの当時の出来事を思い出しながら読み進めました。
たくさん素晴らしい教えが詰め込まれた一冊ですが、一番私に刺さったのは、レキと賢者の下記のやり取り。
「競争の世界と分かち合う共存の世界、どちらの世界が正しいと思うか」
と賢者がレキに訪ねます。
レキは
「もちろん、分かち合う共存の世界」と答えますが、賢者は首を横に振ります。
「違うのだ。どちらも正しいのだ。誰にとっても信じた世界が真実の世界だからのう。」
当時、恩師が言いたかったのは、きっと、これなのでしょう。
「人を尊重しなさい。その人それぞれの考え方を尊重しながら一緒にチームを作りなさい。」
当時の私には、尊重の意味が理解できてはいませんでした。
傷つけ合い、奪い合うチームではなく、スキルをマニュアル化し、皆で同じ質の仕事ができるチームへ。
私のチームの売上は、赤字から黒字への大逆転に成功します。
そして恩師は、私が新しい世界に挑戦したいと退職を申し出たとき、強く引き留めることはせず、私が可能な限り気持ち良く卒業できるように組織を変え、環境を整えてくれました。
人は誰しも必要なタイミングで、
必要な人に出会います。
そしてまた、必要なタイミングで離れ、
その人の言葉の意味を回収する旅にでるものですね。
当時の恩師へ。
あなたに出会えたことは、私の人生で最高の宝物です。
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