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Attribution Reporting APIの概要を読む
Attribution Reporting APIとは
Attribution Reporting APIとはPrivacy SandboxというGoogleが提唱している、プライバシー保護のための新しいオンライン広告技術の仕組みの中の一つです。
Attribution Reportingは、クロスサイトの識別子を用いることなく広告のコンバージョン測定を可能にします。
以下はGoogleが出している解説動画です
なぜこのAPIが必要なのか?
現在ウェブ広告はクロスサイトの識別子を使用してコンバージョンの測定を行っています。
この識別子は「どの広告をクリックしたのかという情報」と「広告主のサイト上でのアクティビティ情報」を紐付けます。そして、この識別子によって、ユーザーの行動のトラッキングができてしまいます。
ここでAttribution Reporting APIではサードパーティークッキーなどの識別子を使わずともユーザーのプライバシーを保護しながらコンバージョン測定を行うことができます。
レポートの種類
このAPIには2つのレポートの種類があります。
1. Event-level レポート
Event-levelレポートは広告のクリックやビューなどの単一のイベントに紐づきます。プライバシーを保護するために以下のような制限があります。
データは粗くておおまかなデータになっている (conversion-side data is coarse)
レポートはノイズがかかっている (reports are noised)
レポートが送信されるのも即時に送信されるのではなく、遅延がある(are not sent immediately)
コンバージョンの数も限定されている(The number of conversions is also limited)
2. Aggregatable レポート
Aggregatableレポートは単一のイベントではなく、複数のイベントに対して集計されたレポートを提供します。キャンペーンレベルでの効果を測定するのに適したレポートになっています。