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魚座のアーティスト

大好きだったアートと呼ばれる代物にここ1年近くひどい嫌悪感を抱くようになっていた。

都会における人間の鬱憤こそが芸術の原動力なんじゃないかと思うくらいに、毛嫌いしていた。

けれど、最近になってやっと固まっていたものが溶け出して、人の表現に対峙することができるようになってきた。そうはいっても少しずつだけども。

そんなリハビリ中のわたし
今日は田中 泯さんのパフォーマンスをみれた。

暗闇が大の苦手なのに、しょっぱなから
真っ暗闇の中でお話をされる泯さん

かっこいい!と思いつつも
恐怖のあまり集中力全開で聞けなかったのが残念。

不安の中、記憶に残ったのは

「肌」が彼にとってのキーワードだということ。

肌で空間を感じ取り、即興で表現していく。

たしかに、彼の肌から異様なエネルギーが放出されているのはびんびんと感じ取れた。

魚のまわりについているねちっこい
あの感じだ。

だから、終盤になるにつれて
どんどんねちねちしてくる。

感覚的には会場全体でセックスしている。そういう感覚だった。

なんとも魚座らしいアーティストだと
感慨深いものがあった。


感じたことばたち

ああ、お天道さん 眩しいよ 苦しいよ
ああ、お天道さん その光は なんのため

この弱っちい へなちょこのわたしを

照し出すための 光なのか


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