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イメコン診断が、おしゃれの楽しさを曇らせる理由

雑誌やTVの取材依頼が増える季節。昨年までは「似合う服を選ぶには?」「今年流行る服は?」というテーマが多かったけど、今季は「似合う服の診断で却って戸惑う人も多いですが、どうすれば?」といったようなテーマが増えてきた。

長引くコロナ禍で、おしゃれする理由が変化したことが大きな要因。

人に会う機会が減れば、似合うかどうかよりも「自分が幸せを感じるおしゃれ」のほうが大事になってくる。

なのに、目の前にあるスマホを使うと、似合う云々だけじゃなくて「良コスパな服選び」「必須の着回しスキル」などなど、いろんな「正解」の情報がなだれ込んできて、結果、感情が置き去りに。

頑張り屋さんや頭の回転が速い人ほど、情報を学ぶことに集中してしまって、感情をないがしろにしがち。

けど、どんなに知識を入れても、結局何が自分にとっての「正解」のおしゃれなのかは、感情でしか判断できない。好きか嫌いか。心地よいか悪いか。

でも、知識が、その感情的な判断を鈍らせる。

感情って、放っておいても出てくるものと思いがちだけど、実はそうではない。耳を傾けずにいれば、わからなくなってしまうもの。

「何が着たいのかわからない」
#イメコン でせっかく似合う服がわかったのに、それを着たいと思えない」

というのは、決しておかしいことではなくて、多くの人が持つ悩み。
そんな状態に陥ったら、知識を入れることから離れて、自分の感情をすくい上げる練習を。

誰にも否定されない場所を確保し、導いてくれるガイド役がいればより安心して、スムーズに自分の感情に触れられるようになります。

noteメンバーシップ #服装心理lab は、そういう場所です。

ちなみに、#イメコン が悪いわけでもおしゃれの理論を学ぶことが悪いわけでも全然なくて、でも、先に「何に幸せを感じるか」っていう感情部分を理解しておかないと、手段が目的化しちゃって悩むかも、ってことです。

こういう話をすると「私は #イメコン で幸せになったのに…」ってコメントもらうことも多いんだけど、それは、あなたにとってのおしゃれを実現する手段として #イメコン が最適だったわけで、初手でそれを選べたのは本当に喜ばしいこと。

でもそうじゃない人もいて、自分にとってどんな知識、どんな手段が必要なのかも、先に自分の感情に気づいておかないとわからないんだよ、ってことです。

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久野梨沙|公認心理師・スタイリスト
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