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リノベーションでも違う【一軒家かマンションか、地域差】

こんばんは。
北海道在住Lisaです。

今日は私が最近行っているお仕事を通して、
一軒家とマンションのリノベーションの違いや
地域差のようなものを感じたので、まとめていきます。



私の経験とスキル

以前、自己紹介で私のお仕事のお話をしたと思いますが、

ハウスメーカーで勤務し、過去に自社で建てていただいたお宅へのアフターフォローやリノベーションの営業もやっておりました。

小規模なリフォーム、リノベーションが多かったですが、間取り全体が絡むような大規模なリノベーション、セカンドオーナー様のフルリノベーションもさせていただきました。


一軒家のリノベーションの制限

予算を出せば、いくらでも変更がきく…!
とはいえ、全てを好きなようにリノベーションすると、新築を建てられるくらいの費用になってきます。

では、どのようにして費用を抑えるのでしょうか。
次のものは最低限、意識して、ご提案してまいります。

①階段の位置は変えない
間取りを変更する場合、階段が邪魔になる時があります。しかし、階段の位置を変更すると、2階の床の構造から直す必要が出たり、構造計算上、不要に柱が出てきたりします。これを変えるなら新築に建て替えた方が早いです。

②水回り空間の位置は極力変えない
お風呂のサイズアップやキッチンの形を壁付から対面型へ形状の変更などはさほど影響ありません。
ただ、位置を大きく変えると大変。配管工事で大きく費用が嵩みます。
特に上階の水廻り設備。1階に配管を落とす関係上、1階の間取りにも影響を与えます。

③窓を極力変更しない
窓を同じサイズで交換(引き違い窓から開き窓へ)は、そこまで大きな影響はありません。(それでも窓も寒冷地仕様はお高いですが…)しかし、サイズ変更や新規で取り付け、窓の撤去となると、外壁交換が絡んできます。外装も新しくするのであればそこまで影響ないかもしれませんが、極力避けたいところです。
マンションでは窓は共有部分にあたるため、簡単に交換できないので、一軒家のリノベーションでは窓交換ができるのはメリットでもありますよね。


マンションのリノベーションの制限

マンションは専有部分と共有部分に分かれ、共有部分(玄関ドア・窓・バルコニー)は自身で工事はできません。マンションの修繕積立金での改修部分となるので、自身のタイミングで、また形を変えるのは不可能です。

また、配管や電気配線の工事の可否も、物件やリノベーション会社によります。浴室など入替はできるけど、配管はそのまま、というケースもあります。


寒冷地とその他地域のリノベーションの違い

北海道在住の私が、関東・関西地方のリノベーション会社の事例を見て思ったこと。しがらみが少なくてうらやましいな、と感じてしまいました。

①暖房器具
これは仕方ないですが、関東・関西圏はエアコンで冷暖房を1年を通して使っていますが、寒冷地では暖房設備が必要です。しかもそれが灯油ストーブなのか?ガスストーブなのか?蓄熱暖房機なのか?によっても場所の取り方が違います。(灯油・ガスは外周面に設置が必要だし、蓄熱暖房機は床の補強を確認しないといけない)
そもそも熱源を変更してもいいのか?給湯器との絡みもありますし、マンション管理会社に確認が必要です。

寒冷地では、賃貸でもマンションリノベーションでも悩むのがこの暖房器具問題。ここにソファを置きたい!TVを置きたい!と思っても暖房効率だったり邪魔で置けない。ってことが多いです。住み替えするときは暖房位置とTVコンセント位置を必ず確認してほしいポイントでもあります。

②ドアの必要性
ちょっとわかりにくい見出しでごめんなさい。
そのままですが、関東・関西圏のリノベーション事例を見ると、リビングドアやサニタリーのドアがない…!!!!
北海道に住む私としてはありえないことで。一軒家でもそうです。たまにリビングドアがない家を拝見します。地域ならではだよな、と思って見ています。
今となっては当たり前となったリビング階段(リビングからのぼる階段)ですが、北海道ではまだ寒いと言われることが多いです。(寒いよりもメリットが多いので皆さん採用されています)
暖房効率を上げるため、極力部屋には扉を設ける。普段は開けていても寒さを感じたら閉める。これが寒冷地の常識です。

以上の2点が最近感じたことです。
この2つがないだけで、どれだけ間取りの変更のバリエーションが多いことか…!!(そして費用を抑えられそう)

羨ましくなったのもあり、リノベーションは奥が深いなと感じました。
住宅業界において、新築の注文住宅よりもリノベーションのほうが知識と経験が求められると言われています。

私も、色々知っているつもりでしたが、まだまだリノベーションについてはお勉強が必要だな、と感じました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
リノベーション、奥が深いです。皆さまの少しでもご参考になりますように。

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