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#36 ストレングスファインダーをやってみた結果。

今までやったことがなかったが、ストレングスファインダーなるものをやってみた。なぜかと言われると特に深い理由はないのだが、新卒で今の会社に入社してから約3年、営業と言われる職種として働いてきた。ただ、自分に向いている職種だと思ったことは、正直一度もない。周りの先輩を見ていても、やっぱり営業として優秀なんだなと思う人が多い。でも自分がそうだとは全く思ったことがない。別に今の仕事が嫌いとか、辛いとか、辞めたいとか、ましては評価されていないとか、そういうわけではない。今の仕事はどっちかというと好きだ。でも、ただ単に、「自分は多分営業向きではないんだろうな」と思っていて、と同時に「じゃあ何に向いているんだろう?自分の強みってなんなんだろう?」という素朴な疑問が湧いてきたのだ。そういえば、今まで自分の「意志」ばかりを尊重してきて、自分の「資質」(要するにスペックですね)なんかに目を向けたことは一度もない。「資質」が何であれ、自分の「意志」に対してやるべきことは自ずと決まってくると思っていたからだ。だからこのタイミングで、今まで考えもしなかったこの素朴な疑問が出たことは自分の中でなんらかの変化があったのだと思う。

そもそもストレングスファインダーとは、70問ほどある質問に答えていくだけで、自分の強みとなる「資質」を導き出してくれるとっても賢い才能診断ツールである。書籍を購入し、書籍についてくるユニークナンバーを入れるか、Gallupというサイトからユニークナンバーだけを購入することもできる。基本的には最大で34の資質から自分の中にある資質で特に上位にある5つの資質を教えてくれる。(さらに課金をすれば、34個、全ての資質を順位づけしてくれる)

実際、「強み」と「成功」の関係性については、ストレングスファインダーの考案者である心理学者のドナルド・クリフトン氏とアメリカの世論調査会社ギャラップ社の調査によって、下記のことが明らかにされている。

● 自分の才能を知り、それを使用する機会がある人は、そうではない人よりも生活の質が向上する確率が3倍高い
● 自分の強みを使用している人は毎日の生産性が7.8%向上している

このように自分の強みを理解して、適切に活かしていくことで、仕事での成功につなげることができる。


いざ、実証。
私の結果は以下のようになった。

1.親密性
2.学習欲
3.達成欲
4.責任感
5.成長促進

キーワードだけ聞いても、あまりピンと来ないのだが、書籍の解説を読んでいくと、「あーこれはまさに私だ…」と少し恐ろしくなった。笑
どれも、今までなんとなく自分の特徴として捉えてはいたけれど、いざそれがキーワードとしてラベリングされ、自分の一番強い特徴だと突きつけられることは、なんとも言えないが、すごく面白かった。そうなのか!って素直に思ったし、その特徴がまさか自分の強みになるんだ、と虚を衝かれた気分になった。

一つ一つの資質を整理していこう。


1.親密性<人間関係構築力の強み>


「親密性という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明する。あなたは、未知の人たちと出会うことを避けているわけではないが、すでに知っている人たちに引き寄せられる。あなたは親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得る。一旦最初の関係が出来上がると、あなたは積極的にその関係をさらに深めようとします。あなたは、彼らの感情や目標、不安、夢を深く理解したいと思っています。そして、彼らにもあなたを深く理解してもらいたいと願っています」

「あなたにとって人間関係は、それが本物である時にのみ価値を持ちます」

「本物の絆を育むことを大切にする。形式的すぎる環境ではあまりうまくやれない」

「自分の親しい人と親しい人を繋ぐことに躊躇いがなく、人間関係のハブになることができる素質を持つ」

なるほど…確かにそうだ。私は昔から友達が多い方ではない。少ない友達といつも一緒に行動して、お互いを共有しながら生きてきた。上辺の話しかできない友達とは自然にフェードアウトしてしまう。だから、とても仲の良いと言える友達が何人かいるが、大人になってからの友達は非常に少ない。それは自分でも自覚があったが、それは単なる性格だと思っていたため、自分の一番の資質だと言われると少しびっくりした。でもどちらかというと悪い特徴だと思っていたため、この診断は少し嬉しかったかもしれない。
あと、自分の親しい人を親しい人と繋ぐ、というのは私の得意技である。笑
信頼している人同士だからこそ、仲良くなってほしいと勝手に思って、すぐ紹介する。そういった心当たりが何件もある。笑
そして紹介した人たち同士が、仲良くなって、一緒に遊んだり、ご飯に行ったりすることが自分にとって大事な時間であることは間違いない。

<行動アイデア>
・友情が奨励される職場を見つけた方が良い。
・どんなに忙しくても、友人とは連絡をとる。
・相手が心を開いていると感じられるまで自分の魅力的な部分を表に出さない傾向がある。人間関係は一方通行では築けない。積極的に自分を全面に出した方が良い。
・家族や親友との時間を持つ。<親密性>の資質の「糧」とするために、あなたは愛する人たちと充実した時間を過ごす必要がある。そのための時間を作ること。あなたを幸せにしてくれる人たちとの距離を縮めること。
・仕事以外で同僚やチームのメンバーと付き合う努力をする。


2.学習欲<戦略的思考力の強み>


「あなたは学ぶことが大好きです。あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです」

「この資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです」

「職種に関係なく、新しい事実やスキル、知識を熱心に学びます」

私は常に何か学んでいないと落ち着かない。新しいことをしていない日は虚無に感じてしまう。特にその道のプロになりたいとかそういった志はあまりない方だが、一度興味を持って始めたら、それの知識や技術を自分のものにしていくのがすごく楽しい。

<行動アイデア>
・もし専門分野やスキルなどの学習レベルが特別な段階に上がったなら、レベルアップしたことを祝福する時間を持つこと。
・できる限り、技術や規則が常に変化する分野にキャリアを変更する。
・変化を起こす人になる。他の人たちは新しい規則や技術を導入したり、環境を整備したりすることに尻込みするかもしれない。
・学習と成果の関連性の裏付けについて調査する。学びで成長する機会があると人はより生産的になり、忠誠心が高まる。
・学びたいという気持ちを行動に移す。毎年少なくとも一つは新しい科目や講座を取ることを自らに課す。


3.達成欲<実行力の強み>

「達成欲には、常に何かを成し遂げている必要がある、という特徴があります。あなたは自分自身に満足するために、1日が終わるまでに何か具体的なことを成し遂げなければなりません。あなたにとって、「毎日」とは平日も週末も休日も全てを含めた一日一日を意味します。どんなに今日は休もうと思っていたとしても、何も達成することなくその日が過ぎてしまうと、あなたは小さな満たされない思いが残るでしょう」

「達成に対するあなたの絶え間ないニーズは、必ずしも論理にかなっていないかもしれません。方向すら定まっていないかもしれません。しかし、常にあなたについて回ります。<達成欲>が旺盛なあなたは、この僅かに満たされない気持ちとうまく付き合っていけるようにしなければなりません」

「この資質は、長い時間、燃え尽きることなく働くために必要なエネルギーをあなたに与えてくれます。新しい仕事や難しい仕事に取り掛かるとき、いつでも頼れる起爆剤となります。これが、あなたを動かし続ける資質なのです」

「怠け者には非常に苛立つ。一緒に一生懸命働くことで絆を感じる」

これも自覚はある。何もしていない日は、前に進んでいない日だと思ってしまう癖がある。だから予定を詰め込んだりする。故に落ち着きがない。本当に落ち着きがない。笑 忙しい日々に心地よさを感じて、暇な日も何かやるべきことを探し、勝手に作ってしまう。

<行動アイデア>
・好きなだけ忙しく働けて、生産性を測るよう奨励される仕事を選ぶこと。こうした環境であなたは挑戦することにやりがいを感じ、いきいきとする。
・祝ったり表彰したりする機会を日々の生活に取り入れることを忘れないようにすること。<達成欲>が高い人は自分の成功を認識せず、次の挑戦へうつってしまうことがよくある。成長や達成を喜ぶ機会を節目ごとに設けて、この流れを止めるようにすること。
・行動が好きだから会議は嫌いかも。
・他の人から意欲を高めてもらう必要はない。挑戦する目標を定めることで自らやる気になる。
・よく働く人をパートナーにすること。
・仕事がたくさんあるほど、あなたはワクワクする。前方に待ち受けている可能性は過去に成し遂げてきたことよりもずっと、あなたをやる気にさせる。
・生産性の高さと質の高さの両方を保証するために、その結果を測定できる基準を作ること。


4.責任感<実行力の強み>


「あなたは<責任感>という資質により、自分がやると言ったことに対してはなんでもやり遂げようという強い気持ちを持ちます。それが大きかろうと小さかろうと、あなたは完了するまでそれをやり遂げることに心理的に拘束されます」

「このような良心、物事を正しく行うことに対する強迫観念に近い考え、非の打ち所がない倫理観、これら全てがあいまって「絶対的に信頼できる」という高い評判を生み出すのです」

「進んでことにあたろうとするあまり、できる範囲以上の仕事を引き受けてしまうこともある」

「約束を守ることを重要視する」

この本ではすごくいいように書いてくれているが、私は結構正論を重視してしまう癖がある。お客さんに対しても社内の人に対しても、事前に取り決めたルールを守らない人や理不尽な物事に対して、すぐに怒ってしまう。自分がやっているのだから、やっていない人はなぜやらないのだ、という気持ちになってしまうのだ。

<行動アイデア>
・より重責を負う業務を進んで引き受けてみる。
・責務を全うするために自由が与えられたとき、あなたは最も成果をあげる。自由とはチェックされるのは最後のみで、プロジェクトの進行中はその必要がないということ。
・更なる責務を引き受けるよりも、あなたが今抱えている責任と目標を優先させること。


5.成長促進<人間関係構築力の強み>


「あなたは他の人たちが持つ潜在的な可能性を見抜きます」

「あなたが他の人と互いに関わりを持つとき、目指しているのは彼らに成功体験をさせることです。あなたは彼らを挑発する方法を探します」

「他の人に現れる、潜在能力が発揮されつつあるという明らかな兆候は、あなたの原動力であり、あなたに力と満足感を与えます」

「人を成長させ、優秀にする手助けをする」

教師や指導者など誰かを導く人に多い資質なのだと思った。自分は昔教師を目指していたこともあったし、振り返って見れば、人からアドバイスを求められることが非常に多かった。親しい友人が苦しんでいたら、その人の人生がより良い方向に少しでも前進して欲しいと思って、色々意見を言ったり、行動したりする。そこの労力はあまり無駄だと思ったことがないし、実際に転機を迎えてくれると自分ごとのように嬉しくなる。考えてみれば、自分よりも他人の成功の方が嬉しいと思うかもしれない(親しい人限定。笑)

<行動アイデア>
・人の成功に気づいたら、それを本人に伝えること。
・その人が常に苦しんでいる役割での支援は、注意して避けるようにする。そうした状況であなたが取れる最も生産的な行動は、その人に合った違う役割を探すよう、その人を応援すること。
・見込みのないことに投資し過ぎてはいけない。あなたは生来、人や状況の可能性を信じる傾向があり、それが、落とし穴となることもある。
・自分が持っていないものは人に与えられないことを覚えておくこと。人の成長と幸せに大きな影響を与えたいなら、あなた自身も成長する必要がある。あなた自身のメンターかコーチを見つけること。


以上が私の上位5つの資質である。
こうして振り返ると的外れなものはひとつもないな、と思った。同時に自分は一人が好きで、結構自分のために時間も労力も使いがちだと思っていたが、逆だったかもしれない。
親しい人との関係性を何よりも重んじていて、それが自分の行動全ての原動力となっている。それがないと、自分のことにも目を向けることが難しいのだと思った。自分は人に恵まれていると思っていたが、自分がその関係性を築ける資質を持っていたのかもしれない。自分と絆を深められる人を引き寄せ、見極め、大事にできる資質だ。

一番の資質の「親密性」、これが私のベースであり、他の4つの資質も、私の普段の行動も思考も、全てこの資質につながるものしかないと気づいた。この結果を常に自分の心に留めておいて、忘れないように、活かせるように。ストレングスファインダー、オヌヌメ。

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