【イタリア発!】Brunello Cucinelliブルネロ・クチネリのカシミヤコートに魅せられて】
「試着してみたらいかが?」
ショップオーナーがにこやかに微笑んでいる。
夢のような提案に衝撃を受け、思わずひるみそうになってしまったんだけど、「ありがとうございます。着てみます!」と答え、いそいそと白いパーカーを脱いで近くのイスに置く。
夢じゃないよね?!
あああっ。足元は履き込んだニューバランスのスニーカー。せめて最近買ったばかりの黒のナイキのスニーカーにすればよかった。服装のこと、何も考えずに来てしまった。もう少しいい格好ができたかもなー。
一瞬こんなことが頭をよぎった。しかし、ドキドキ感が先行し、今着ている自分の服のことはあっという間にかき消されてしまう。
これからわたしは憧れのブルネロ・クチネリのカシミヤコートを試着するんだ。
オーナーが待つ鏡の前に進み出る。
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ある晩、近所を散歩していた時、お気に入りのブティックのショーウィンドウに目に止まりました。
「はぁぁ、なんてかっこいいコート。上質そう。」
ここはうちの近所にある私が好きな場所、外から眺めるだけのブティック。しょっちゅうショーウインドウの別世界に見惚れている。気に入ったディスプレイは写真を撮って保存していたりもする。
イタリアに移住する前、私はデザインから服を作る仕事をしていました。今でも服作りへの情熱は持続中。デザインするのもパターンを引くのも、ミシンをふむのも大好きで。ご飯を食べることを忘れるくらい、ずっと服のことを考えていたいし、服作りに没頭していたい。
このブティックはあまりに敷居が高いなと勝手に思い込み、店内に入るのをずっと躊躇していたところ……
あるきっかけがあって。店内に入ってみたわけです。ちょっとの勇気とワクワクを持って。
オーナーの女性がとても丁寧に対応してくださって。
「試着してみたらいかが?」
ええっ?!
なんと、なんとっ!
かっこいーーー!と思ったコートのことを聞きたかっただけなのに。
憧れのブルネロ・クチネリのコートに袖を通させていただきました。
感無量でございます。
まだあのカシミアの温もりが忘れられません。ブルネロ・クチネリのカシミヤコートを着て、「ふわぁぁ〜」って別世界の気分を味わいました。
どうしよう、欲しくなってしまいました。できればお店丸ごと!だって、全て手仕事で作られたというカシミアニットも素晴らしすぎて、うっとりしてしまったのだから。
「もしカタログがあれば、いただきたいのですが」
「差し上げられるカタログはないんです。よかったら、店内用のこちらから写真を撮っていってください!」
最後に店内をもう一度ゆっくりと見渡たしてからお店を出ました。
はぁぁ、ブルネロ・クチネリの世界観、相当気に入ってしまいました。
なかなか手の届かないお値段の品々ばかりですが、がんばるかー、えっと、何からがんばろうかな、笑。
オフィシャルサイトはこちらからどうぞ▼
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2023年の活動の振り返り
うれしいご縁に恵まれて、活動の場が広がり続けています。
内発的動機付け(=ワクワク)により「会いたい人」に会うことができている2023年の活動を引き続き少しずつ振り返って、マガジンにまとめていきたいと思います。
最近思うことは、「この2つのことに向かっていれば、間違いない」ってこと。
自分の内側から沸き起こる「〇〇したい!」がいい未来につながっていく感覚です。
(つづく)