保健師学生から行政保健師になるまでの1年間
前回noteを書いてから少し時間が経ってしまいましたがゆるりと新卒から4年間勤めた行政保健師について一つの区切りがついたので保健師学生から行政保健師になるまでの1年間について振り返っていきたいと思います。
少し戻りすぎな感じもありますがせっかくの機会ですので記していきます。
看護師?保健師?どっちになるの?
看護学校入学時には、保健師という選択肢が全くありませんでした。ひとりで訪問に行く?そんなの無理だよ。と思ったのを覚えています。看護学校に行き、看護師になり、認定看護師や診療看護師など看護師をさらに極められたらかっこいいなぐらいにしか思っていませんでした。
保健師になろうという転機があり、1年課程の保健師学校に進みましたが看護学生時代に借りていた奨学金が自分にとってとてもお困りな存在でした。
看護師学校時代に借りていた奨学金は、その後その病院で借りた年数分働けば全額チャラになるという制度があったため、保健師学校卒業後も看護師という選択肢を考えなければならない状況にありました。
卒業後に看護学校を訪問し、看護師にはならない説明と奨学金の一括返済手続きを進めてもらうように手続きをしにいきました。
無事説得に成功(きっとどんな説明をしても拒否はされなかっただろうと思いますが)。
でもそれがあったから自分はどうしたいのかなんで保健師になりたいのか何をしたいのかを考え、言語化することができたんだと思います。
私にとっては、保健師になるために必要な過程だったと思っています。
私がこのまちを選んだ理由
私が勤めていたのは人口1万人未満の小さな自治体でした。同じ都道府県内とはいえ、全く縁もゆかりもない地に就職しました(実家から車で片道約3時間)。
この自治体は、保健師学校入学してすぐに(5月ごろ)紹介パンフレットを配布しにきていて、こんなに実家から離れた場所に行くなんて「ないない。」と友人と話していた自治体でした。
いくつかの自治体の見学には行っていましたが9月ごろ就職先に困っていた頃に学校の教員から見るだけ見てきたらと進められ見学に行くことになりました。
海のある綺麗なまちであったかい家族のような上司が出迎えてくれたのが私が初めてその地に足を踏み入れた日の印象。
お休みの日にも関わらず海と空と大地が見えるとっておきの場所に連れていきたいと車を走らせてくれたこと。
歓迎会(町見学に来ただけなのに)には、海の幸たくさんの美味しいものを食べさせてくれたこと。
とにかく大歓迎の嵐だった。
早起きをして朝日を見ながら温泉に入り、最高の1日の始まり。
この日は、地域の施設見学や高齢者の訪問に同伴させてもらいました。
保健師を住民が知っていて、昔活躍されていた保健師さんについて語る住民、この地域では保健師が身近な存在となっていることを感じました。
小さい自治体だと住民の顔が見えやすいし、地域の力もあるはず、私も地域について住民の人と話をしたり、その人の暮らしや地域に少しでもプラスとなるように活動をしていきたいと感じ、直感的にここで保健師人生をスタートさせたいと思いました。
母子保健に携わりたい
私は学生の頃から母子保健に興味がありましたが、子育て経験もない、こんなペーペーが関わって良いものかと思っていました。
このまちでは新生児訪問に保育士と保健師が同伴訪問をするという取り組みを行なっているため、訪問への苦手意識がありましたが、2人で行けることへの安心感と子育ての話は保育士さんの知識を頼りにし、自分も知識をつけていけるはずと母子保健に携わっても良いんだと思うことができました。
そもそも私が母子保健に携わりたいと思っていた理由としては、
子どもが好き。元気に成長し、過ごしてほしい。(助産師になることも考えていた時期もあった)
妊娠、出産、子育ての時期に病院にいる時間は限られている、悩みは日頃からあるものだから日常的に関われる場から子どもや保護者をサポートしたい。
妊娠中、病院には定期的に通うがそれ以外の時間はどう過ごしてる?不安になった時に病院は相談しづらいことも。そんな時に気軽に相談してもらえる人になりたい。
他にもあったと思いますが覚えていない。。とにかく子どもが好きで関わりたいという思いは強かったと思います。
今思うと学生の頃は、虐待や産後うつなどマイナスな面については、学生時代の時にはあまり見えていませんでした。
ハッピーな場面に関われる母子保健、なんて素敵なの♡という思いが強かったと思います。
恵まれた就職試験
大歓迎の嵐は就職試験にも現れており、書類選考及び面接試験が試験科目でしたが試験会場がまさかの学校。
実習や課題等大変だと思うので行きますと副市町村長と管理職等々が来校。
面接試験終了後は、保健師さん方からお菓子の差し入れにメッセージカード付きという本当に大歓迎していただいていることを前面に感じる試験でした。
周りの同期を見てもこんなにも学生のことを考えてくれる自治体はなかったので、レアケースなのではないでしょうか。
恵まれすぎていてありがたいです。
おわりに
だいぶ長くなってしまったような1年間をサラリと書きすぎたような気もしています。次からは、「私が保健師として入職してからのこと」について書いていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
では、また今月。