Comment partager les sentiments avec d’autres(Ⅰ)
ある目標に向けて原稿を書いている。毎日机に向かい、自分の頭で言葉を捻り出すという体験は初めてだから、刺激的な分とても労力を要する作業である。
何がそんなに大変なのか。それは、私たちは自分が感じたことを体系的に頭のなかでまとめ、その中からいくつかのポイントを抽出し、それを人に発信できる状態に洗練しなければならない点にある。特にこの過程は重要だ。ここで感情移入をし過ぎると話の要点が埋もれるし、だからといって法律の条文を暗唱するわけではないので、ある程度自分の本心を行間や、ちょっとした修飾語に挟んでおく…くらいの文学的抑揚があっても良いかもしれない。
これまで私が通過したカラフルな経験の大半は、輪郭すら曖昧な“なにかとても良い物”として、あるものは不純物が取り除かれ、代わりに美しい側面が顕在化した都合の良い思い出となって、一人で過ごす夜には私を内側から蠱惑的に、そして無責任に揺さぶったし、一方ではすでに失われてしまった物として、実際より強烈な輝きを持って心の内奥に沈殿していった。しかし、本来語るべき言葉として元気に外に出て行くはずだったこうしたものたちは、今や不定形な記憶の一部となってしまっており、しかも具合の悪いことに絶望的に絡まっている。どこから解いていけば良いのか、今はまだ全然わからない。