学生マンションはやめとけって言われてるけど、実際どうなのか。約4年間住んだ正直な感想。
あけましておめでとうございます。かふぇでございます。
2025年といえば、個人的には大学を卒業する年だという認識ですね。
東北の端っこから上京し、4年間の大学生活は学生マンションで一人暮らしをしていましたが、先月(2024年12月)、3月の卒業に向けて学生マンションを退居しました。
私の場合、大学のキャンパス移転があった影響で、2つの学生マンションに住みました。
学生マンションでの生活は、大学生活の拠点となり、いろいろなことが思い出されます…
そこで、約4年間(正確に言えば3年9か月)、学生マンションに暮らしてみ
てどうだったか、ということを振り返ってみようと思います。
※この記事はあくまで個人の感想です。
実際の状況は、物件や管理会社によって異なることがあります。
学生マンションに住んだきっかけ
約4年前、受験の結果がどうあれ大学進学の際には実家を離れて一人暮らしすることだけは決まっていたため、受験勉強をしている傍ら学生マンションのことについて調べていました。
(そんなことより勉強せよ、と今なら思いますが…)
「学生マンション」と検索エンジンに入れると、このようなサジェスチョンが出てくるのです。
そんな「やめとけ」とか言われているようなところに入るのもどうなのか…と不安になった覚えがあります。
しかし調べていくたびに、物件によっては管理人さんが常駐しているものもあったり、食事が提供されるものがあったりするなど、隣にだれが住んでいるかもわからない、完全に一人暮らしを一人でしなければならない普通のアパートに住むよりも、設備面・管理体制面での安心感があるように思いました。
父に相談したところ、ありがたいことに学生マンションに入居することを承諾してくれたため、大学在学中は学生マンションに住むことになりました。
では、実際どうだったのか
結論から言うと、個人的には「結局はただ、学生が住んでいるというだけの物件なのだ」という感想です。
学生だけが住んでいる、ということを活かして管理会社がいろいろな設備を整えているからこそメリットを享受でき、また入居者はデメリットも受け入れなければならないのだ、ということを念頭に置いてくださればと思います。
良かったところ①:設備面、管理体制の充実
私は前述のとおり2つの学生マンションに住んだ経験があるのですが、1つは平日の朝と夜に食事が提供されるものでした。
これは物件や管理会社によって違いがあると思うのですが、私が住んだところは食事がとてもおいしく、好きなメニューもたくさんあり、毎食の食事を楽しみにしていました。
「平日の朝と夜」という提供の頻度も良く、平日のお昼は大学の学食を食べて、大学の授業がない土日は自炊の練習をする機会にする、といったように徐々に自炊に慣れることができました。
(ただ、アレルギーがある人、宗教上食べられないものがある人、好き嫌いが極端に多い人などでも特段の配慮はなかったため、そういった人には合わないかもしれません)
(そして、別の管理会社の学生マンションに住んでいた私の友達には、食事がおいしくないと言っている人もいたため、その学生マンションの食事がおいしいかどうかは事前にリサーチする必要がありそうです、リサーチしてわかるものなのかは不明です…)
また私が住んだ学生マンションには住み込みの管理人さんがいて、粗大ゴミの回収を手伝ってくださったこともありましたし、
「体調が悪い時には連絡してくれたら病院連れてくよ」などと言ってくださるなど生活面でのサポートもあり、初めての一人暮らしでしたが、とても安心して過ごすことができました。
良かったところ②:気に入った物件を事前に予約しておくことができる
会社にもよると思うのですが、気に入った物件を半年くらい前から予約しておくことができました。
例えば、4月に入居したい場合、9月~10月くらいから予約が開始されていました。
普通の物件なら、申し込みをして審査が終わったら家賃が発生します。
学生マンションならば、会社によっては家賃は支払わないまま入居の予約ができる、ということができます。
(できない物件もあると思います。申し込みを検討中でしたら、物件のページをよく確認してください)
良くなかったところ①:騒音問題
学生マンションですから、勿論学生だけが住んでいます。
大学生といえば…「飲み会」みたいなところもあると思います(異論は認めます)。
私が2件目に住んだ学生マンションでは、近くの住人が毎週毎週飲み会をして騒いでいました。1件目の物件では騒音に悩まされることはなかったのですが…。
これは世にいう「隣人ガチャ」なのだと思います。
また、こういった騒音問題は学生マンション特有の問題ではなく、普通のアパート・マンションに住んでいても起こりうることです。
集合住宅である以上、隣人トラブルはつきものだ、ということは認識しておくべきでしょう。
良くなかったところ②:管理費が高い
特に、親御様目線での問題かもしれません。
設備が充実しているということは、管理費が高い可能性があるということです。
これも物件によるとは思うのですが、私が住んでいた学生マンションは月々の管理費が1万円以上しました。
また、前述の食事については、私が住んでいた食事つき学生マンションの場合、「食事の提供は不要なので食事代を支払わない」という選択をすることは不可能でした。
毎食おいしい食事が出るので良かったのですが、個人的には決してお安くない金額を毎月支払うことになりました。これならば、最初から自炊のスキルを身に着けて節約をしたい、と考える人もいるでしょう。
学生マンションを検討している方は家賃だけではなく、管理費やそのほかにかかる費用のことも考えて予算を組んだほうが良いと思います。
良くなかったところ③:管理会社の杜撰な対応
私が選んだ物件の管理会社だけかもしれませんが、住み込みの管理人さんは優しく頼りになった一方で、管理会社の対応は良いとは言えませんでした。
2件目の学生マンションに住んでいた際、火災報知器が誤作動するというトラブルがありました。
管理会社が修理の業者の方を手配してくださるということだったのですが、3か月くらいその後の日程調整などの連絡がなく、結局こちらから連絡するまで進展がありませんでした。
また、1件目から2件目の学生マンションに引っ越す際、同じ管理会社のマンションであるにもかかわらず引っ越しの日程も特段の配慮がありませんでした。
私が入居している学生マンションは、3月に退居する場合、一律で3月25日までに退居しなければならない、かつ3月の家賃は日割りで安くなるわけではない、という契約内容でした。
(契約時に口頭での説明がなく、契約書に小さい文字で書いてありました…これはやられたと嘆きました。契約書は読むべきと反省しました)
そしてその後、2件目のマンションは4月1日からしか入居できないと説明され、
3月25日~4月1日の1週間強の間、実家に家具や荷物を送って保管しておかなければならず、引っ越しに相当なお金がかかってしまいました。
引っ越し・入居の繁忙期で忙しく、大量の顧客を捌かなければならないのはわかるのですが、学年でキャンパスが変わる、キャンパスが移転する、という事情はそう珍しいことでもないにもかかわらず、個別の柔軟な配慮がなされないのは非常に残念でした。
良くも悪くもなかったけど入居前とのギャップ:友達は学生マンション内ではできなかった
学生マンションだから全員学生だし、友達とかできるかな!?とか期待していましたが、別にできませんでした。
コロナも落ち着いた今は、食堂で4月に新入生歓迎パーティーが開かれていると聞きました。それに参加しない限りは、努力もなしに友達ができるなどと思わないほうが良いでしょう。
学生マンションとは、「ただ入居者全員が学生というだけのマンション(アパート)」なのですから。
友達は、大学のサークルとかゼミとかで作るのが一番だと思われます。
結論
やめとけってほどでもない。事前にいろいろリサーチして希望する条件と合ってたら入居してもいいと思う
学生マンションに限らず、すべてのお部屋探しに言えることだと思います。
学生マンションにおいては、「入居者全員学生」ということがメリットでもあり、デメリットでもある、ということです。
家賃を支払ってくれる親御さんや、自分が大学生活でどのような生活をしたいか、と想像したうえで、学生マンションが合っていると思ったなら私は一つの選択肢として、学生マンションに入居することは良いのではないかと思います。
そして、生活をしている以上、学生マンションであろうが普通の物件だろうが、生活している以上何かしらのトラブルはつきものです。
期待をしすぎないようにする、むしろそれもまた経験だと思って今後生きる糧にする、という考えを持っておくのもまた良いかもしれません。
一人暮らしは良いぞ!!
親元を離れ、寂しい思いをすることもあるかもしれません。
私も住み慣れた地元を離れ、一人でやっていかなければならないということが不安でした。
しかし慣れてしまえば、一人で暮らしとは、大学生活とはなんと自由なことかと楽しくてたまりませんでした。
そんな生活の拠点になる、みなさんの良いお部屋が見つかることを祈っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。