賃貸借契約の知っているようで知らないあれこれ!
こんにちは。宅建士のririです!
今回はみなさんが賃貸借契約の際に知ってそうで知らないであろうことについて記事を書いていきます。
1.エンドユーザー向け物件掲載サイトの実態
みなさん物件探しなら〇〇といった広告を一度は必ず見たことがありますよね。スマホ一つでアプリをダウンロードすれば物件が探せるのでとても便利ですよね。しかし、この物件いいなと思って不動産屋さんに問い合わせたときにはもう既にお申し込みが入っているので他の物件はいかがですかなどと案内された経験はありませんか?この項目では、エンドユーザー向け掲載サイトがどのように更新されているか簡単にお伝えします。
こういったサイトがどのように更新されているかというと、基本的に不動産会社が掲載したい物件をポータルサイトから選んで載せています。ここまでは何も問題ないのですが募集が終わっていてもそのまま載せ続けている場合がまあまあ多いのが私が見てきた感覚です。ではなぜ掲載を消さないのか?掲載物件にお客様から連絡が入ることで「こちらは埋まっていますが他はいかがですか。」という営業をすれば顧客獲得に繋がる可能性があるからです。そもそもおとり広告は宅建業として禁止事項なのですが実際にはそういったことがあると頭の片隅に入れておいてください。ですので、物件探しをしたいと思ったときには最初から信頼できる不動産会社に賃料や間取りなどの条件を送って調べてもらうほうが効率が良いです。どういうことかと言うと、業者が不動産ポータルサイトで物件検索→その中から業者が選定して物件探しサイトに公開→エンドユーザーが閲覧できるという流れよりも、直接自分のために物件検索をしてもらって提案してもらったほうがスムーズに内見、お申し込み、契約へと進むことができるということです。
2.敷金とはなにか
敷金とは物件を借りる際に家主(オーナーさん)に初期費用としてお支払いをする一時的な保証金です。賃貸借中に借り主の事情で物件が損傷して修理が必要な場合、この敷金から費用が負担されます。物件が損傷なく元の状態で返却された場合にはこの敷金は返却されることが一般的です。基本的には賃料の1ヶ月〜2ヶ月の敷金を支払う物件が多いです。最近は敷金ゼロ物件などもありますよね。そういった場合なにかデメリットはあるのですかとよく聞かれますが、初期費用が安くなるというメリットに替わり、損傷があった場合に実費で負担しなければなりません。またよくあるのは退去時クリーニング費用が求められますので退去のときにいくらかかるのかしっかり調べてから契約をしましょう。
3.礼金とはなにか
敷金同様に初期費用の一部として家主(オーナーさん)にお支払いするものなりますがこちらは返金されません。こちらも敷金同様に賃料の1ヶ月〜2ヶ月の場合が多いです。礼金の意味としては入居者様からオーナー様への謝意を表すものなどと言われています。近年では礼金0円物件も多く出ております。初期費用が安い分家賃が少し高く計算されている物件などもありますが初期費用でまとめて払うよりも月々の支払額が数千円高いほうが良いという場合もあるでしょうし、初期費用を安くしたいという方は礼金0円物件を探すと良いでしょう。
4.保証金とはなにか
こちらは初期費用として保証会社にお支払いするものになります。賃料の40%〜50%の支払いを求められることが多いです。保証会社を利用することで連帯保証人を立てる必要がなくなります。もしも借り主側の家賃支払が滞った場合にはこの保証会社がオーナー様に代わりに家賃を支払う形になります。2年に1度更新費用として2万円ほどの費用がかかることが一般的です。
5.仲介手数料とはなにか
仲介手数料は不動産の借主と貸主の間を取り持ち、取引の進行のサポートをする不動産仲介会社に支払われる手数料になります。こちらは賃料の1ヶ月分の費用がかかることが一般的です。わたしたち不動産会社が物件紹介の際にお客様から頂戴する手数料がこちらの仲介手数料になります。
6.まとめ
物件探しの際はご自身で調べるよりも不動産屋にはじめから条件を伝えて進めていくことをおすすめいたします。
また、これまで賃貸借契約のときに払っていた費用、どこにどんな理由で払っていたのかなど知らなかった方も多かったのではないでしょうか。そのあたりを知ることができて少しスッキリされた方もいらっしゃれば嬉しいです。これらを知った上で初期費用が少なめの物件がいいなどのご相談も承りますのでぜひ下記LINEからご相談くださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。