カンボジア人の女性

この春に１ヶ月間入院していた時、私がいた個室のトイレ掃除をカンボジア人の若い女性がしてくれていた。

彼女はほとんど日本語が話せなかった。

私はゆっくりと身振りも交えながら、話しかけた。

いつもいつも…

カタコトの日本語は、時には聞き取れないものもあったけど、あいまいな返事はせず、わかるまで繰り返し聞いた。

日本語が通じると嬉しそうだった。

母国にいる母や弟のこと。

お休みの日にウインドゥショッピングをしたこと。

彼女との会話は楽しかった。

退院の時、彼女は泣いていた。

退院は嬉しかったけど、彼女との別れは辛かったな。

元気で頑張っているかな。