イギリスでのNHS妊婦検診の流れ
お久しぶりです。イギリス生活と新たなテーマのご紹介
みなさま、こんにちは。Ririです。
しばらくnoteの更新が滞ってしまいましたが、環境の変化も一段落し、日々のルーティンが整ってきたので、またここでの活動を再開することにしました。今回からは、これまでのイギリス生活や文化に関する内容に加え、新たなテーマをお届けしたいと思います。それは…イギリスでの子育てについてです!
実は現在、妊娠9か月(日本の数え方で)に入りました。初めての子どもを迎えるにあたり、妊娠生活の中で日本とイギリスの違いを感じる場面もありましたが、幸いなことに穏やかで充実した日々を過ごしています。
これまで妊婦健診や赤ちゃんを迎える準備で調べ物が尽きない日々でしたが、最近は少しずつ落ち着き、楽しみながら過ごせるようになってきました。今回は、私自身の経験をもとに、イギリスのNHSでの妊婦健診の流れをまとめてみました。
イギリスのNHSでの妊婦健診スケジュール
イギリスでは、妊婦健診を国民健康サービス(NHS)で受ける人がほとんどです。基本的な診察や検査は無料で提供される一方、日本と比べて診察の頻度や内容が少し異なる点もあります。
以下は、イギリスのNHSでの妊婦健診スケジュールの概要です。
8~12週目:最初のミッドワイフとの面談(Booking Appointment)
妊娠中、最初に行われる重要なアポです。この面談では、以下の内容を話し合います。
母親の健康状態や既往歴
家族の病歴
血液検査や血圧測定
今後の妊娠スケジュール
この時に、妊娠全体のサポートプランが作られます。また、体重測定が行われますが、意外にもこれが唯一の体重チェックとなることが多いです。
12週目:最初のスキャン(Dating Scan)
妊娠12週目頃に行われる初めてのスキャンです。このスキャンでは以下が確認されます。
赤ちゃんの大きさ
正確な妊娠週数
多胎妊娠(双子など)の有無
一部の先天的な異常の可能性
16週目:ミッドワイフとの健診(16-Week Appointment)
この時点では、スキャンではなくミッドワイフによる面談が主になります。
母親の健康状態のチェック
血液検査結果の確認
質問や懸念点の相談
20週目:2回目のスキャン(Anomaly Scan)
20週目には、赤ちゃんの詳細なスキャンが行われます。
赤ちゃんの発育状況
主要な臓器や骨の状態の確認
性別の確認(希望すれば教えてもらえます)
25週目:ミッドワイフとの健診(初産の場合のみ)
このアポは初産の妊婦さん限定で、母親と赤ちゃんの健康状態を確認します。
赤ちゃんの心音チェック
血圧と尿検査
28週目:血液検査と健診
28週目のアポでは、以下の検査やチェックが行われます。
貧血の有無を確認する血液検査
血圧と尿検査
赤ちゃんの成長確認
31週目:ミッドワイフとの健診(初産の場合のみ)
この時点では、赤ちゃんの発育状況や母親の健康状態の確認が中心です。
34週目:健診
血圧、尿検査、赤ちゃんの位置や成長の確認
分娩プランの相談
36週目:健診
赤ちゃんの位置確認(頭位や逆子など)
出産時の準備や入院に関する説明
38週目:健診
出産が近づいているため、分娩に関する最後の確認
母親の健康状態や赤ちゃんの状態の再確認
40週目:健診(初産の場合のみ)
出産予定日を迎えても赤ちゃんが生まれない場合、追加の健診が行われます。
日本と比べてどう感じる?
日本での妊婦健診と比べると、イギリスのNHSは診察の頻度が少なく、「ざっくりしている」と感じる方もいるかもしれません。ただ、妊婦や赤ちゃんに必要なケアはしっかり提供されており、安心して任せられる体制が整っています。また、ミッドワイフをはじめとするスタッフの親しみやすさやサポートの手厚さは、イギリスならではの魅力だと感じます。
これからも、イギリスでの妊娠・子育てに関する情報を発信していきますので、何か知りたいことや気になることがあれば、ぜひコメントやリクエストをお寄せください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!