自分に丁寧に生きる。
今日は自分のお話。
誰のための好きなこと。
うちの3歳の娘さんは毎日同じ服を着る。
近所に散歩に行く時も、保育園に行く日も、お友達と遊ぶ時も。
違う服きたら?と勧めても「これじゃないとお姫様になれないの」と言って頑な。
汚れて、少し穴の開いたひらひらしたお洋服。
その服を着ればいつだって彼女はお姫様になれる。
どこに行く、何をする、誰に会う。
そんなことより、私は今ここにいて、私を満たすのはこのお洋服。
それなら毎日着たらいい。
いつか着られなくなる日が来たとしても、その日までこのお洋服が自分を満たしてくれたことは私の中でしっかりと残るから。
もったいないととっといてるうちに、秋になれば着られなくなる。
大きくなってしまえば着られなくなる。
新しい好きなお洋服が出でくるかもしれない。
でも毎日着る理由はそんなんじゃなくて、ただ好きだから。ただ、着たいから。
でも、大好きなものをつい特別にして、しまってしまう。
誰にどう思われるかを気にして、躊躇ってしまう。
今日は大した用事じゃないしと繰り返す毎日を格下げしてしまう。
お洋服を選ぶ時、今日のメニューを考える時、ちょっとの汚れを見逃す時。
そんな時に少しづつ特別はすり減っていく。
今日はそうじゃない、今はこれじゃない、きっといつか。
そんな時に自分が特別じゃなくなっていく。
そうやって自分を煩雑に扱っていく。
毎日が特別でいい。
毎日が好きなことで埋め尽くされたっていい。
誰に見られなくとも、自分が暖かく幸せに過ごせればいい。
毎日同じ服着てると周りに言われても、自分がお姫様ならそれでいい。
毎日を特別にするのは、毎日を丁寧に過ごすのはいつだって自分。
それを刻むのはいつだって自分の心。
それで笑顔になるのはいつだって私。
そんな毎日が積み重なって、丁寧に暮らして、私ができる。
落ち込むことがあっても、戻ってこられる暖かい場所がある。
今私にできること。
自分の好きなことをゆっくり見つめよう。
どんなことで私はほっとするのかな。
どんな時に私は自然な笑顔でいるのかな。
どんな時に私は気にせず泣けるのかな。
どんなことで私はめいっぱい怒れるのかな。
何に必死になって、何に夢中になって、何を考えて、何を求めているのかな。
繰り返し続けたからこそ分からなくなっていることを「当たり前」から出していこう。
自分の好きなことを解きほどいていこう。
チョコレートの何が好き?
どれにしようかとたくさんの中から選ぶ時間。
開けてみた時のわくわく感。
口に入れた瞬間のほっとする感じ。
ゆっくりと口のなかで溶けていく瞬間。
溶けた後も口のなかでとろとろと絡みつく感覚。
幸せなものに与えてもらってる幸せをしっかり認識していきたい。
目の前の快楽に心を奪われないでいこう。
食べる快楽と食べた後の後悔と不調。
運動する面倒さと汗をかいた後の爽快感。
いきたくない約束と無駄にしたと思う時間。
やりたくない仕事の後にできる様になる感動。
先を見て自分が求めているものを見つめていきたい。
自分のためにしている特別を見逃さないでいこう。
化粧水を塗る、暖かいお茶を飲む。
少しよく噛んで食べる、お気に入りのピアスをつける。
もうずっとしてる当たり前のこと。
でも最初は特別だったはず。
あぁ幸せだなと思って始めたはず。
慣れずにその気持ち大切にしていきたい。
でも一番大事なことは嫌いなものも好きなことと同じ様に構ってあげること。
どんなことが嫌、何がつらい、やるとどんな気持ちになる。
しっかり自分から遠ざけよう。
だって私はお姫様。