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夢のとびらを今、思いっきり叩こう!|ミリアニ1幕感想
こういうのを書いた経験は無いのですが、興奮を抑えきれなかったのでここに吐き出します。
すでに3回見ていますが、これはあくまで初見時の感想です。
※本記事はアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』第1幕のネタバレを大量に含みます
自分語り(なので飛ばしてもヨシ)
私が『ミリオンライブ!』を知ったのは『輝きの向こう側へ!』(いわゆるムビマス)だったと思います。
しかし、しばらくは”存在を知っている”というだけで、ちゃんとゲームをしたり曲を聴いたりするようになったのは、ミリシタがリリースされてからですね。(グリマスもやっとけばよかった…と今では後悔)
それでもどっぷりとミリオンの沼に嵌ってしまい、今ではライブ等のイベントにも度々出没しております。
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そんな私も、ミリオンライブはアニメをやらないのだろうか?と(ミリオンに触れる前から)思い続けておりました。
おそらくミリシタが始まって間もない頃にSideMのアニメをやっていた覚えがあるので、尚更そんな気持ちになっていたのだと思います。
しかし、『輝きの向こう側へ!』に一部メンバーが出演していた(設定はゲームと異なるが)のでそれはどう扱うの?という問題や、39人全員を出さないと多くのPは納得しないだろうがどうやってストーリーを作るのか?という問題は私でも浮かびました。
(アニメ化にあたっては他にも障害があったらしい噂を聞いたのですが、ここでは省きます)
だからこそ、ミリオンのアニメ化が発表されたあの配信のときはびっくりしましたし、今でも鮮明に覚えております。
コロナ禍で7thライブが中止になり、塞ぎ込んでしまいそうな時期だったので、ミリオンのアニメは私にとって”希望”の光に映りました。
私ですらそうだったので、10年追ってきたPは尚更だったのではないでしょうか。
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その後、続報が出るまで1年以上待たされ、今年に入ってようやくPVと劇場で全話先行公開(1話だけはよくあるけど全話は頭ミリオンやろ)が発表されるなどして、結局初報から公開まで3年待たされることになりました。
その間にU149やシャニマスのアニメ化も発表されたので、「なんでミリオンだけこんなに遅いんだよ~」という気持ちを抱えておりました。
(コロナ禍による遅延などあったかもしれませんが)
そんなこんなで期待と不安を抱えたまま、映画館に足を運ぶ日が来ました。
開演前
幸運にも豊洲での舞台挨拶が当たったので、その回を私の初見回にすることにしました。
舞台挨拶は土曜日、映画公開は前日金曜日だったので、金曜の昼からできるだけX(旧Twitter、未だに言い方慣れない)とかのSNSやネットを開かないようにして、ミリアニ関係の情報を入れずに見に行きました。
なので初見時では評判すら聞いてない状態でした。(キャストは良かった泣いたとかいうけど、自分の出演作を悪く言う奴はおらんやろって感じで受け流してた)
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本当にミリオンのアニメが見られるの?という感じで全く実感が湧かない状態(ミリラジでドッキリとか言ってたっけ)でららぽーとに到着したのですが、映画館にポスターが飾ってあったり、アイドルたちのパネルや台本展示、そして映画館に集まってくるPたちを見てようやく実感が湧きました。
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美咲ちゃんの注意アナウンスが流れて(こんなんあるんだってなった、入場後に言われても遅くない?w)、ミリオンライブ開演です。
1話
未来がソフトボールをやっているシーンからスタート。
これまで各媒体でソフトボールの経験があることは言及されてた気がしますが、実際にやってるシーンを描かれたのは初めてかな?
(Blooming CloverのドラマCDで三角野球はあったけど)
正直言うと、ミリオンだからどうせトンチキな劇中劇から始まるだろうって思ってました。ごめんなさい。
いろいろな部活を掛け持ちするものの、一番やりたいことが見つからない未来。(この辺はゲッサンと同じかな?)
そんな中、おばあちゃんに貰った765プロオールスターズ(以下AS)のライブチケットをきっかけにライブに行くことに。
ということは、このおばあちゃんがいなかったら、孫がライブに行けてたら、未来はアイドルになってないことに。ありがとうおばあちゃん。
そういや、未来のパパとママ初登場ですよ!
イメージ通りの両親って感じで、甘やかされて育ったんだろうなあ。
で、ASのライブなんですが、ものすごく見覚えのある海浜幕張駅と幕張メッセイベントホール。
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ここでアニメのプロデューサー(以下源P)が初登場。プロデューサーと未来はミリシタでも最初激突して出会ってましたね。(ミリシタでは未来の自転車だったけど)
この後にも二人はぶつかるシーンが。プロデューサーと未来はぶつかる運命なのか?
会場には静香と翼も。
翼は招待券だったので、すでにスカウトされた後なんだなって。
座席の確認はちゃんとしようね。
ここで、予告でも流れてた「がんばれー!」「まだ早い…」のシーンが。ちゃんと本編中のシーンだったのかあれ。
それでライブが始まるのですが、いやASも3Dモデルで出るやんけ!!!(公式から情報解禁があったのは後で知った)
まあバネP(チーフ)登場させたり、数日前にムビマス流したり、ミリシタでM@STERPIECEイベントやったりしてたから予想はついてたけど…
でもアニメでもミリオンライブの世界に"居る"というのは大きな意味があると思うんだ。
披露された曲は『ToP!!!!!!!!!!!!!』
ここで未来の「がんばれー!」が繋がっていたことに気づきました。そう考えるとあのシーンむっちゃエモいやんけ!!!!!!
開演前まで完全に予告用に仕込んだネタだと思ってた自分をぶん殴りたい。
あと、ここで9thライブの時に収録したクラップが使われてましたね。
アニメ終盤のライブシーンかな~って思ってたので、こんな冒頭で、しかもASライブの方で使われるとは予想外でした。
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そしてライブ後のシーンへ。静香の「未来ちゃん」呼び貴重。
公園で感想を語る二人。ライブ会場で初対面なのにこんなに仲良くなれる?
ここで『ToP!!!!!!!!!!!!!』の歌詞の一節、
We can do it now!
をこんな風にストーリーに絡ませるとか天才か?
最初はただの言い間違いだったかもしれない、いや未来は静香がアイドルになりたいと気づいててこう歌ったのかもしれない…
未来は静香がいたから、静香は未来がいたから、アイドルを目指せた。それを描いたジャングルジムの一幕だったと思います。(これもゲッサンリスペクトかな)
そして帰宅してオーディションの応募をする二人。
ほんわかした雰囲気の春日家と、張り詰めた雰囲気の最上家。
静香パパが言った内容は察しがつくな…
というところで1話は終了。
12話しかないのに1話これだけで随分ゆっくりだな、とは思いました。
2話
オーディションを受けることにした未来と静香、アイドルになることを決めた翼。池袋駅から物語は動き出す。
東京在住の未来と埼玉在住の静香だから池袋にしたんだろうか。翼は源Pと行きたい店が池袋だったから?
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翼のスカウトきっかけは飛び入り参加のモデルステージを見たからとのこと。(ミリシタと同じだったはず)
にしてもアニメの翼かわいいな。
公園での練習シーン。てかオーディションまで2週間しかなかったのかよ。
それで765プロの厳しいオーディションに挑んで合格とか、もしかしたら765プロのアイドルって想像よりもレベル高いかもしれんわ。
まあ練習初期の未来は全然だめそうだったんですけど…
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この辺りからいろんなメンバーが登場。
まずは事務員、チーフ、社長に囲まれる源P。新人なのに社長からもチーフからもアドバイス貰えず…
頑張れ、源P。
1期生のアイドル達。
志保がすでにメンバーと打ち解けていそうなの感慨深かった…
ムビマスを見た直後だったから尚更ね…
もしかしたら何かドラマがあったかもしれないけど、おそらく解決済みなんでしょうね。
あとシュウマイ三姉妹。星梨花パパが見たらどう思うかな…
そして迎えたオーディション当日。会場は中野サンプラザ!!!!!!!
中野サンプラザだけでミリPは興奮ですよ。
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ここでは海美、桃子、琴葉、このみがスタッフとして働いていました。源Pの人選かな?
海美のあの仕草見せてくれたの嬉しかった。このみの免許証提示(1回目)かわいい。早坂ァ!
一人足りないということで翼がオーディションのサポートで参加することに。
天才っぷりを見せつける翼、これがこの後に静香を追い詰める一因にもなってたのかもしれないな…
そして始まった未来と静香のステージオーディション。
ここは言うまでもなく名シーンなのですが、いやあ、歌い方だけで3人の心情がちゃんと表現できているの凄いわ。
技術は置いといて楽しそうに歌う未来、プレッシャーで冷静さを失っている静香、難なくできてしまう翼(これでもまだ"クラスで一番うまいぐらい"のレベルで歌ってるらしい)と、全然違う感じが伝わってきました。
多分受かるんだろうけれど、(そうじゃないと話進まないし)
"静香が落ちるのやだ!" "諦めないで!" ”受かってくれ!”
という心の声が漏れそうでしたね…
だがここで静香を救った、背中を押したのは未来と翼なわけで。
そこからの歌詞、
私は私でしかない
可能性でしかない
世界にひとつだけの
音を持つ『希望』
ここを一人で歌い上げるのずるいよね。
そこからの領域展開?みたいな演出、
最初は源Pだけが見えている幻覚的なやつかなハハッ、って思ってたけど、いや全員見えてるんかいwww
まあ、それが出来るんなら即合格出るよな…w
(ミリシタのコミュではオーディションの場で即合格出てそうな描写があるけど、こういうことなのかもしれんな…)
そして、舞台は豊洲へ!
社長の全身ビジュアルがここで何となく出てきたけど、なんか若返った?もっと年取ってたイメージあったんだけど。
ここだ~!原っぱ~!?で2話は終了。
3話
原っぱではなく、建設中の765プロライブ劇場でした、ということで3話スタート。765の5は?
麻城建設ってどんな会社なんだろう?モデルとかあんのかな?
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それで、色々と個性的なメンバーがお出迎えするわけで…
まずはロコ。ロコアートってあんな感じやったんか…w
ゴミはゴミ箱に、と言い放ったグリPの気持ちが分からなくもない気がする?
続いてまつり。すごくキラキラしてたねw
ゲッサンリスペクトだというのはすぐに分かりましたが、あの白馬どうやって動かしてたんだ?
中に入ってからは昴。
豪速球キャッチボール想像よりもはるかに速かったわw
そりゃ琴葉じゃなくても禁止するやろ…w
(そういやまだ未完成のはずなのに、すでに張り紙があるのは何故ですかねえ…)
そこにやってきた百合子先輩。ちょっとしゃべっただけで、知ってる百合子だってなったね。
さりげなくすばゆりも供給されてありがたや。
からの茜。いやむっちゃ動くやんwwwこれまでの誰よりも動いてるしw
予告で茜ちゃんが大活躍と自称していたのは強ち間違いではなかった…?
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未来、静香、翼の初レッスン。そこに加わる百合子先輩。
どんな感じかなって思ってたけど、問題なさそう?でしたね。
色んな部活掛け持ち、テニスガチでアイドルになる前から練習を積んでいる、天才肌の3人だから基礎能力は高いんだろうなあ。
百合子の方は1期生で特訓してダンスレッスンについていけるようになったんだろうなあ…と思いつつも、
まつり、星梨花、杏奈がやってきてからのレッスン後の溶け百合子は画像保存したい。
ここでバックダンサー組とASの一コマ。
先輩後輩もなく仲間というのを伊織から発言あったのが印象的でした。単にASに憧れるシアター組という構図でストーリーを進めるわけじゃないよ、っていうメッセージな気もして。
あと静香に似ていると言われて不満そうな志保すき。
そんな志保もオーディションでの静香の異変にはすぐに気付いてんだよなあ~~~
劇場に戻って、先輩として張り切る百合子にさりげなく気づくまつり。
ここからがまつりのいい女っぷりを象徴しているところで…
現場大臣をはじめ、シアターのいろんな人を気遣ってるんだろうなって分かるし、お姉さんとしてみんなを引っ張ることもできる…
冒頭だけの変人で終わらせないのがこのアニメのすごいところだよ、って思いましたね。
で、屋上でのシーン。
ステージからの景色はキラキラしていて~という感じのセリフもいいんですが、何といっても百合子が年下から呼び捨てられている理由をこんな形で回収するとは…!
静香が同い年と勘違いしている説など、百合子呼び捨ては長年の謎とされていたような気がするのですが、こんなエモい理由付けがなされるなんて…
バックで流れていた『Legend Girls!!』のインストもたまんないよね。
ミリオン最初期の曲、まさに劇場の始まりに相応しい一曲だと思いました。
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そしてみんなステージに立ちたいんだと感じた未来は、とんでもない提案をここですることに…
原っぱ~!?
4話
原っぱライブなるイベントを発案した未来。早速全員に連絡を入れることに。
(猛者たちは、原っぱという単語で『てづくりのぶどーかん』を勘づいたそうな。私は2幕の予告見るまで気が付きませんでした。まだミリオンライブへの理解が足りんな…)
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この流れでミリオンスターズ37人が一通り登場するわけなんですが、4話で(かおつむ除く)全員にセリフを与えたの凄くないか!?
人数が多いというのがやはり懸念点になってたと思うので、どうしてもモブのような扱いになってしまう子がいるかもな…と思っておりましたが、その選択肢は取らず、だからと言って無理やり登場させるわけでもなく物語に絡ませる…
ミリアニ制作陣、参りました。
1幕でどうしても出番が少ない子もいたのですが、これから絶対活躍の機会がある(舞台挨拶より)とのことなので、2幕3幕にも期待できますね。
TSVでファミレス行ってたり、大人組で居酒屋行ってたり(このみさん免許証提示2回目かわいい)、小学生組で集まってたり、にやけるシーンもいっぱいあありました。
一方、この状況に頭を抱えていた源P…まあそうなるよね…
とりあえず未来を呼んで事情聴取すると、狙ったかのように茜ちゃんが出てくるの草でしかない。
翼に「ダメぇ~?」って言われたら、いいよって即答しちゃいそうだ。
ただ、静香がやりたいと言ったのを聞いて、源Pもその気になった感じがしました。
ここで源Pの前に現れるは風花、莉緒、このみ。ナイスセクシー()
まあ、調べ物はちゃんとやってたみたいだから…
原っぱライブの話は瞬く間に全員に広がり、いつの間にか何でもありのお祭りなどと拡大解釈されることに。茜ちゃんさあ
最初は晴れていたのに、いつの間にか空には雲が広がり不穏な感じ。
そして未来たちが原っぱにケースを並べ切ったところで一気に大雨に。
(こういった天気描写はこれまでのアイマスアニメでもあったはず)
ロコアートも崩壊してしまい、何でもありの計画はいったんストップ。
(Pの背中にちょこんと座るロコかわいい)
一度全員を集めて話し合い。
原っぱライブの課題を並べる大人組や百合子や亜利沙、今は練習に集中したいという紗代子、プロとして現実的なことを突き付ける桃子、険悪な雰囲気をなだめようとする奈緒…仕入れ仲間…!
誰も間違ったことを言っているわけではなく色んな意見をぶつけているだけなのに、なんだか辛くなってしまいました。
一人になっちゃった桃子。桃子の過去を知っているだけに、こういうシーンは特につらいなって…
でも、ここは仲間たちのいる劇場。
ここで近寄って手品を見せる瑞希。
育、環、ひなたも駆け寄ってくる。
言葉は無くとも遠くで見守る琴葉、まつり。陰から窺う奈緒、美奈子。
桃子をヒールにしたいわけじゃない、シリアスを描きたいわけじゃない。
これも全員が輝くための一幕なんだと思いました。
未来と源Pが気持ちをぶつけるシーンへ。
未来は皆ステージに立ちたいんだという気持ちを感じ取っていて、それを早く実現したいと一心に向かっていた。でも現実はそんなに甘くなかったと知った…
だが、「それでいいんだ」と肯定する源P。
アイドル達と一緒に歩んで夢を叶えようとするとする彼の姿こそ、ミリオンライブのプロデューサーらしいかもしれない、なんで思いました。
そしてここでの翼のファインプレーよ!
ミリアニの翼強すぎんか?でもまだ覚醒しきってない感じもあるかも…?
37人の結束がより深まったところでED。
で、この辺の『セブンカウント』(BGM)→『Rat A Tat!!!』(OP映像~スタッフロール)の繋ぎ。
破壊力やばくないか!?!?!?
『Rat A Tat!!!』が名曲と謂われる所以は間違いなくこの演出です。
2幕の予告、週替わりボイスシアターが流れて1幕は終了。
自然と拍手が巻き起こっておりました。
この後舞台挨拶に移り、キャスト5名が登壇。
豊洲の回はLVが無かったせいか、かなり緩い雰囲気でトークが進んでおりましたw
色々なことを話してましたが、その中でも、ロコ役中村温姫さんが発言していた内容がものすごく刺さりました。
「スタッフさんは『全員出さないならアニメ化しない』と言っていた」
映画館を出た後の私は、思わず原っぱへ駆け出していました…
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総括
シリーズスタートから10年、アニメ化発表から3年待たされ、3Dアニメということもあり、期待半分不安半分なところはありましたが、全て杞憂でした。
本当に待った甲斐があった…
2幕では原っぱライブ本番、歌織と紬の二人も加わってシアターの本格始動となりそうですし、さらに面白そうなことが待ってて期待しかないです。
おそらくOPとEDをカットして4話分くっつけただけの構成でしょうが、これだけでも1本の映画として成立してたと思います。
テレビ版ではこれにOPとEDが加わるでしょうからそれも楽しみです。ED曲は発表されてないので毎話変わる感じかな?
ライブシーンは最初の『ToP!!!!!!!!!!!!!』とオーディションだけ、新曲は『Rat A Tat!!!』と『セブンカウント』のみだったのですが、それでもストーリーをほぼ完璧に構築できていたと思います。
新曲やライブシーンは今後に期待したいですね。
まだまだ1幕上映は続くので見返すことになるでしょうし、2幕も絶対に見に行ってまた感想書きます。
ミリオンライブ最高!