自分への戒めー理解してもらおうとしないこと
勝間田の(かつまたの)
池はわれ知る(いけはわれしる)
蓮なし(はちすなし)
然言ふ君が(しかいふきみが)
髭無き如し(ひげなきごとし)
万葉集
第16巻 3835番歌
作者不詳(婦人)
「勝間田の池の蓮の花がきれいだった」
と男に言われ
「嘘を言ってる、あの池には蓮の花などありませんよ。」
とすねている女性の歌。
蓮=恋情の例え。
男性はないはずの蓮がキレイだったと言うことで、女性に自分の恋心を伝えようとしていますが
女性は男性が自分のことを好きなはずがないと…
前後の話にはいろいろと解釈がありますが
すれ違う二人の話です。
感情のもつれや思い込みからの勘違い、誤解で
コミュニケーションが思い通りにいかないことがあります
人はヒト、自分はジブン
自分の当たり前で
相手の言動や行動を決めつけて思い込むと
相手の気持ちを理解するのは
自分の気持ちを伝えるのは
どんどん困難になります
とくにガンになって、精神的に不安定なときにはひねくれた卑屈な考えにとらわれがち
誰しも体験したことがなければ、気持ちをわかるはずがないのです
わからない前提で話をするようにしないと
無神経な発言に傷ついて、距離を置いたり
どんどん人づきあいが億劫になり
引きこもってしまいます
同じがん患者でも
同じ乳がん患者でも
症状も治療の内容も環境も違うのだから
考え方に違いがあるのは当たり前です
がん患者同士でも理解できないことがあるのだから
がんを知らない人に伝わらないのは仕方ないこと
わかってもらいたいときは
一から十まで言葉を尽くすべきだし
上手くつきあっていくなら
無理に理解してもらおうとはしないこと
自戒です・・・(ㆆ ㆆ )
いつもいつも自分に言い聞かせてます
それでも失敗するので、書き留めておきますᝰ✍︎꙳
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