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勝手に句解説【ラマダンの残夜嘶く鶏の声】

ラマダンの残夜嘶く鶏の声


いななとは馬が甲高く鳴くことである。
本来は馬に使う言葉だけど、例えば「さえずる」という鳥に用いる言葉を比喩的に人間にも使うことがあるように、「鶏が馬のように甲高い声でするどく鳴いた」というふうに比喩で用いることもできる。

ラマダンとは、イスラム教徒が毎年1ヶ月飲食などすべての欲を断つ期間のこと。時期としては3〜4月くらいの間で毎年変わる。ただし完全に断食するわけではなく、日没から日の出の間に1日分の食事を摂るそう。そのため普段の食事より豪勢になる。また俗に断食のことを指す場合もある。

季節的には、かっちー氏の名刺代わりの俳句記事ではとされていた。ラマダンは春に行われることが多いが、過去には5〜7月に行われたこともあるようなので、夏でもおかしくはない(夏の旬杯参加句)。
また、鶏は冬とされているサイトもあったが、歳時記としては季語ではないようなので(初鶏なら新年の季語)俳句としては春っぽい無季語の句、ということになるだろうか。ただみん俳では季節が多少異なっても特に問題はない。


この句はそもそも、こちらの企画にて出されていたもの。


この記事の白先生のコメントより、残夜と鶏鳴の対比が指摘されている。まだ夜が明けず静かな時間が流れる早朝、すべての欲を絶ち、あるいは断ち切れずに、ストイックに自身を見つめる主体がそこにある。鶏鳴がそれを切り裂き、否応なく朝の光を浴びさせて背中を押す。そこにはひとつの意志を確固として貫くような姿勢も見出すことができる。


ここでせきぞう、さんの鑑賞文にその感覚がうまくまとめられていたので引用させて頂きます。

断食により研ぎ澄まされ敏感になった神経が、いつも聞き慣れているはずの鶏の声を、不協和音のように甲高く突き刺さって感じさせるのでしょう。断食中の人の心理状態までをも感じさせてくれます。

せきぞう、さんの記事より


鋭くなった感性が日常のことさえより深くこころに刻んでいく。押さえ付けられて上手くいかない日々もあった、だけどそのおかげでより意志を強く持ち、もっと開けた未来へ突き進むことができる。そんな心情も含んでいるのかもしれません。

以上、パッと見わかりにくいかもしれない、だけど旬杯金賞だったこちらの句、本人解説もないので勝手に解説してみました٩(๑•̀ω•́๑)۶


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