デザイナーじゃないけど designship2019いってきた 「日常」を拡張するAIとデザインの話
「日常」を拡張するAIとデザインの話
Ubie株式会社 畠山 糧与
こちらのセッション聞いてきました。僕がこのセッションのコアの部分だなと思ったのはAIを道具として見るということ。
セッション概要
患者でなくディスプレイと向き合わざるを得ないくらい、お医者さんは事務的な入力とか出力に追われてるんだって。
病院の問診にAIを使うことで、ヒアリングの時間を減らして、その分の時間をAIでは聞けなかったことに当てる。AI問診から病気予測をする。AIをどういうふうに使っていくのかというお話。
以下、興味あったところのまとめ
熟練者と非熟練者の違い
人間の思考はざっくり2つにわけられて、以下の通り。
System1: カンや経験の思考
System2: 網羅的な思考
どっちも使うんだけど、熟練者はこれのスイッチングのための地図が頭にあるんだって。
AIのブラックボックス問題
AIの病気予測結果は最初「病名」の候補だけが表示されていたそうで、医師が見たときに、どうつきあっていいかわからなかったそう。というのは人間の医師は、自分がどういう経緯で扁桃腺だと思うか中耳炎だと思うかの理由があって診断をしているから。
これは、AI全般に言える問題で思考過程が見えない。これをAIのブラックボックス問題というんだとか。
道具としてのAI
ディストピア映画とかだと人格を持ったAIの反乱とかそういうテーマが人気ですが、AIは道具の側面ももちろんある。
AIを人格ではなくて道具と捉えると、人間が道具(AI)の癖を掴んで使いこなせるようになる。そして人間がAIの癖を学習しやすいようにAIは設計されるべきだ。
前述の病期診断の例だと、診断理由もあわせて表示するようにしたことで、AIの診断の癖が見えるようになって医師の側がどういかすかかんがえられるようになったそうです。
AIが人間を学習して、人間がAIを学習してるってことでしょ?
こう書くと、道具として捉えたほうがAIに人格を認めてる関係にも見える。
メモ
セッション中に聞いた書籍のタイトル。気になる。人間が機械のしもべにならないためのデザインのお話らしい。
未来のモノのデザイン D.A.ノーマン
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