人生初アプリ作成、新入社員の発明記録その2 〜保存検体管理アプリ〜
こんにちは!
食品の検査を担当する4月入社の新入社員です。
今回もノーコードでアプリが作れてしまうGlideを使って、小さな業務課題を解決するアプリを試作してみました。
前回の記録
背景
食品微生物検査の一つに保存試験というものがあります。
食品の消費・賞味期限の妥当性を確認するために、食品を指定の条件で保存し、微生物の菌数を測定し衛生評価を行うことで、適切な期限設定がなされていたか調べます。
保存試験を行う際に、毎日別のグループから「本日の予定表」が渡されます。
検査に用いる食品のことを検体と呼びますが、この表と、自分のグループで作る検査計画表を用いて検体の管理を行なっています。
簡単に検査の流れを説明します。
ここでの課題は、
・検体が届くたびに、今回はこれを届けましたよと蛍光ペンで線が引かれている予定表のコピーが添付されてくるため、紙がもったいない
・横長の表を目で追っていくのが少し大変(途中で行がずれていたりする)
・検体が揃っているかいないかがすぐにわからない(目視確認は意外と時間がかかる)
・庫内チェックに時間がかかる、手書きは面倒
などです。
これらを解決できそうなアプリ、作ってみます!
アプリ紹介
A・B・Cとは
このアプリでできること
Arrive:到着確認
Be all present:検体が揃っているかの確認
Check inside incubator:作業後のインキュベータ庫内チェック
の頭文字を取ったものです(ムリヤリ...)
サクッとサクセイ
「本日の予定表」を使いやすい形に変換するのに、マクロなどを全く知らない私はほぼ手作業のため時間がかかりましたが、データさえあればGlideで使用したいデータソースを選択するだけなので超カンタン!
見栄えや表示させたい項目などをちょこっといじって、とりあえず第1弾完成しました。
左が到着確認、右が庫内チェック用の画面
フィードバック1
先輩方に見せてみました。
いただいたご意見
日常点検の話はこちらにつながっています。
常時温度が一定の冷蔵庫冷凍庫に比べ、毎日設定温度が変わるのに加え、指定の保管時間が終われば0℃に設定を変更させるため、インキュベータの点検の自動化の仕組みは確立できていませんでした。
修正1
Glideの修正というよりは元のGoogle sheetsを大幅に変更しました。
できあがったものが最初にあげた動画です。
フィードバック2
再びご意見収集タイム
修正2
ボタンの色を変える技はわからなかったので、開始したらその時間を登録してもらうようにしました。
欲をいえば、開始時間を登録したら終了時間も出してくれるような機能をつけたいですが、とりあえず今回は登録までで。
上の方が簡単できちんと動作するので書き直しました。Glideのアクションボタンの中の機能ではどうにもならなさそうだったので、Webhookに挑戦しました。
参考にしたのはこちら
修正後のようす
保存開始ボタンを押すと、開始済みというテキストが出るようにしました。
Row numberの設定がうまくできず、このままではモジュールをインキュベータの台数分作ってしまいそうです(力技大好きマン)、いい方法あれば教えてください。
他にも庫内チェックで一覧から番号を探すのは少し大変だったので、ボタンでタブに飛べるようにしました!
今後の課題
あとがき
Glideというノーコードツールを初めて使いましたが、元のデータさえあれば本当に短時間でアプリの試作品ができます。
アプリを作るなんて少し前まで夢にも思っていませんでしたが、意外と簡単でした。
それに作ってみると周りの方も興味を示してくれて、たくさんの意見、アイデアをいただくことができました。
アプリ作ろうと思って、コードを一生懸命書いて、うーんいまいちと上司に言われたらガッカリしてしまいますが、これはその必要がなく、とりあえずやってみようという思いを実現させてくれるので、今回知ることができてよかったです。他にも作ってみたいものはいろいろありますが、最近睡眠不足のためそれはまたちょっと先のお話で。
次のお話はこちら!
アプリA・B・CのQRコードです。
使い道はないと思いますが、興味ある方はいじってみてください。
随時仕様が変わっていると思いますご了承ください。