世界観の構築で、刺さるアカウントを目指そう!
こんにちは。株式会社リプカの松浦です☺
今回は『フォロワーを増やすには?』というテーマでお送りしている連載の第2弾です!
『Instagram運用において、これだけは押さえておきたいキホン6つ!』
のうちの2番目のステップをご紹介します♬
※ まとめ記事はこちらをご覧ください。
さて、今回のトピックは…
『アカウントの世界観を創る』
です!
「世界観ってずいぶんと大雑把な言葉だなあ…💭」と感じますよね笑
でも、大丈夫!✊
この記事を読み終わる頃には、アカウント運用上の世界観についてクリアに考えられるようになっているはずです😎
フレームワークを用いて詳しく紹介していきますので、ゆっくりじっくり進めていきましょう ♬
1.本記事の概要
前回の記事『ところで、SNSって何でやるんだっけ… 』では、
という文章を完成させることで、STEP1をクリアできました👏
今回は、上記を基盤にしながら、アカウント運用のための土壌をさらに耕していきます♬
言い換えると、STEP1でまとめた
『Who 誰に』・『What 何を』・『How どのように魅せるか』を
さらに深堀りしていく作業 ということになりますね。
”Who” で置いたターゲットをろくに分析せず、"What" が持つ強みや、特徴も踏まえず、”How” で定めた魅せ方も何となくのイメージに終始…😨
このゆるゆるでぐちゃぐちゃな基盤を基に、投稿内容や画像デザイン、投稿時間などを決めてしまうと、せっかく定めた目的からどんどん遠ざかって行くことに…。
組織でアカウントを運営する場合はやはり、戦略に共通認識を持つことは、短期間で効率よく認知を広げるのに欠かせません。
また、そうすることで組織内での意見の衝突が生まれる心配も少なくなります!
2.世界観って何でそんなに大事なの?
フレームワークに移る前に…
ところで、ここまで世界観の確立が求められるのはなぜなのでしょうか?
一言で言うと、
《 拡散(表示)され、認知され、選ばれる。》
ためです!
Instagramでの発信には大きく分けて、下記の4つがあります。
①には (広告を除き) フォローしているユーザーの投稿のみが流れます。
②には、各ユーザーの好みを分析して、Instagram側が個別にオススメする投稿が表示されます。
③は、投稿を有意義だと感じたユーザーによって、他の人に共有されることです。
④では、上記①②③のいずれかによってリーチしてくれた方が見たコンテンツから、同一アカウント内の別のコンテンツに遷移することを指します。
皆さんも一度は、
初見のアカウントが発信している投稿が気になり、他のコンテンツも見てみたくなった経験がはあるのではないでしょうか?
それは、”あなた” にとって、適切なアプローチを受けることができたからに他なりません。
まさに、この ”気になる” や ”適切なアプローチ”という曖昧な言葉こそが、
今回テーマとする【世界観】のおおもとなのです。
ユーザーにとってみれば「気に入ったものに巡り合えて嬉しい!」で十分なのですが、
仕掛ける側の私達は、
ユーザーが無意識下で「なんか気に入った」という気持ちを抱き、
フォローしたいと思うに値するような 適切なアプローチ
を 言語化し、戦略として組織内で共有する必要があります🔥
本記事を通じて世界観をしっかりと構築し、
という、アカウントフォローの基本的な構図を確立させていきましょう✨
また、世界観を創り上げるメリットとして『一貫性・統一感を持たせる』
も挙げられます。
統一感のないアカウントは、洗練されていない印象を与え、敬遠されてしまいます😰
⚠️仮に混沌した雰囲気を演出したいのであれば、アカウントテーマとしてきちんと設定した上でやりましょう。
それでは、次章からフレームワークに取り組んでいくこととしましょう✨
3.STP分析とは?
まず、STPとは、
Segmentation(セグメンテーション)
Targeting(ターゲティング)
Positioning(ポジショニング)の頭文字を取ったもので、
ターゲットとなる市場を細分化し、顧客層を絞り込み、自社の立ち位置を分析するフレームワークのことを指します。
セグメンテーションで市場の全体像を把握し、
ターゲティングでその中から狙うべき市場を決定し、
ポジショニングで競合他社との位置関係を決定します。
3-(1) STP分析のポイント
STP分析のポイントはずばり、業界や自社視点からではなく、顧客視点に立って分析すること!
「どんなユーザーが、どの程度、どの市場に存在しているか」をフラットな目線で整理することで、前回記事で定めたペルソナをより強固なものにします。
どのようなアカウント運用が市場やユーザーにマッチし、競合との差別化を図れるのかをじっくりと見つめていきましょう!
3-(2) S(Segmentation)……
市場の細分化
このフェーズでは、同じようなニーズや、類似する特徴を持っているユーザーをグループに分類して市場を細分化します。
さまざまな指標を用いて市場を分ける作業を行うことで、自社が提供する商品やサービスを本当に必要としているのはどのようなユーザーなのか、明確にしていく作業がセグメンテーションです。
<セグメントの例>
ユーザーがSNSのコンテンツ閲覧において、何を求めているのか。
どのような心理が働いてSNSを利用しているのか?
また、自社の場合どのような心理状態のユーザーを取り込めるか?(顕在的な心理、潜在的な心理どちらも)などの心理的変数も考慮しつつ、なるべく具体的に考えてみましょう。
こうすることにより、自社のリソース(人、製品・サービス)で解決可能なユーザー課題が大きく、競合環境がより有利なセグメントを選定し、価値提案、戦略を最適化していきます。
ユーザーが求めている要素を掘り下げるだけでなく、今まで気づかなかった新たなターゲットグループを発見できることも…💭
3-(3) T (Targeting)……
市場の選定
ターゲティングとは、市場の中から狙うべきターゲット層を絞る作業で、先ほど作ったセグメントグループの中から、ターゲットとする市場・顧客層を選定し、決定します。
セグメンテーションとターゲティングの違いは、セグメンテーションが市場を「分ける」作業であることに対して、ターゲティングは分割された市場の中から狙うべき市場を「絞る」作業に当たる点です。
どうしても1つに的を絞れない場合は、それぞれのニーズに合わせたアカウントを複数運用するのも手かもしれません。
3-(4) P(Positioning)……
立ち位置の設定、自社の独自性を探る
ポジショニングは、セグメント内の競合の商品やサービスを見て自社の立ち位置を決定する作業です。
自社リソース(人、製品・サービス)の持つ「強み」、競合他社に負けない「独自性」を追求し、ターゲットに設定した市場における自社アカウントののポジションを明確にし、競合と比較した際の競争優位性を打ち出します。
前回の記事でも触れましたが、SNSは先行優位性がガンガン働く場所。
ブルーオーシャンかレッドオーシャンかで言うと、圧倒的レッドオーシャンな世界です🌊
でも、これを聞いて「じゃあ同業界・同業種の競合多すぎだし、SNSやるの遅すぎか…」と悲観的になる必要は全くありません!
例え同じ分野を扱うアカウントあっても、切り口を変えて別の部分で差別化できれば、いくらでもチャンスはつかみ取ることができます!
切り口を変える方法としては、
・競合と共通しているカテゴリと、何か別のものを掛け合わせてみる。
・何か強いインパクトのあるキャラクター(特色)を打ち出してみる。
・情報の質(粒度)と量(投稿頻度)のバランスを考えてみる。
等が挙げられます。マクロ・ミクロの視点を持つのも◎
競合アカウントを可能な限り多く洗い出し、
・ターゲット
・強み、弱み
・特色(差別化ポイント、工夫点)
・成果、成果の要因
・ユーザーがそのアカウントに期待する点
を調べ、自社が勝負できるポジションを探していきましょう。
* その際、セグメンテーションで出てきたグループを色々と当てはめてみて、具体的なターゲティングやポジショニングについて考えてみるのもいいかもしれません!
3-(5) 注意点
STP分析で最適なポジションを見つけたとしても、そのポジションが必ずしも正しいとは限りません。
市場の大きさ・成長率を考慮することも必要です。
マーケットが極端に小さい場合や、先細りする可能性が大きい場合などは要検討です。
導き出した市場が本当に適切かどうか、別の角度から調査したデータなどで確認してみましょう!
* まとめ *
多くの人を取り込みたいがゆえ、万人のニーズを満たそうとしてしまうと、結局誰の心にも刺さらないアカウントに。
そうならないためにも!
真にユーザーに刺さる世界観を見出すためには、今回ご紹介したSTP分析が非常に有効です!
ターゲットを振り向かせる、自分なりの適切なアプローチを是非、確立していってくださいね✨
さて、次回の連載は…?
⑶ 明確な目標を設定し、“常に” 意識する
というテーマで、
⑴・⑵で決めた目的や、ターゲットを大切にするために、目標を設定します。
目標は、ただ定めただけでは意味がなく、達成のために常に意識し、行動に繋げていくことの方が大切。
目標の立て方、決めたことを着実に達成していく為の工夫 をお伝えします!
是非参考にしてみてくださいね♬
皆様の、素敵なアカウント構築の一助になれれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします☺
▼ 参照