見出し画像

GP64位入賞!「リースライオネル」解説

はじめに

みなさん初めまして、リップと申します。
こうしてnoteを書くのは今回が初めてで、拙い部分もあるかと思いますが、最後まで読んでいただければ幸いです。全文無料の投げ銭方式となっています。

このnoteでは、今回のGP2022オリジナル部門で僕が使用し通算9-2で64位に入賞した新デッキ「リースライオネル」について解説していきます。今までにも細々と「リースライオネル」は存在していましたが、既存の構築とは基盤がガラッと変わり、完全に別のデッキとなりました。

前置きが長いのは嫌いなので、早速リストを見ていきましょう

リストと回し方

今回のGPはビッグサイトでの開催だったので、虹ヶ咲のサプライを持っていった人も多いのではないでしょうか。

デッキの動き方としては、
①まず2ターン目までに《ヘルコプ太の心絵》、《ジャスミンの地版》、《ゲラッチョの心絵》のいずれかを展開。進化元として重要になります。《ゲラッチョの心絵》は《ライオネルstar》での展開に必要なため、他に出すタマシードがない時だけ使いましよう。

①' 2ターン目までにタマシードを引けなくても、3ターン目に《パーリ騎士の心絵》を出せれば4ターン目以降の動きに大きな支障は無いです。

②4マナで《センメツ邪鬼》に進化、相手の小型を除去&攻撃で《キャンベロ》に侵略。センメツ邪鬼の手札入れ替え効果は強制なので気をつけましょう。レッゾstarを乗せることが出来れば、現環境はだいたいターンが返ってきます。

相手が次のターンにビッグアクションを起こさないようだと判断したら、このターンは《センメツ邪鬼》ではなくタマシードを展開しましょう。ここで« 《パーリ騎士の心絵》を出せると、後の動きがかなり強くなります。

③5マナで》ライオネルstar»に進化》光のタマシードを展開して進化を乗せます。2枚目の《ライオネルstar》を持っていれば連鎖できます。
手札のライオネルと光のタマシードのいずれかがなくなった場合は、欲張らずにライオネル連鎖を止めておきましょう。
連鎖の最後に出す進化として、相手の盤面が並んできている場合は《センメツ邪鬼》、呪文主体なら《アルカディアス・モモキング》を出しましょう。《キャンベロ》を直接出すのも全然ありです。

展開したあとは《キャンベロ》に侵略して殴っていれば勝てます。デュエマは相手のシールドを5枚割ってダイレクトアタックを決めるゲームです。
どんどん殴りましょう。

主な回し方は以上です。細かいテクニックは今からする各種カード解説の時に紹介します。

採用カード解説

採用枚数とコスト順に解説していきます。デッキを組む時の参考にしてください。

ヘルコプ太の心絵 ×4枚

お顔隠してるのかわいい

自然のタマシードといえばこれ。初手に来ると1ターン目にプレイしたくなりますが、2ターン目の《ジャスミンの地版》を優先してマナ置きを考えましょう。

終盤に《ライオネルstar》を出した後にプレイすると、1コストで上4枚から好きな進化を出せるバグカードに変身します。6マナ時点で《ライオネル》を出す時は、このカードを上から引いてプレイすることまで考えて必ず自然1マナを残しましょう。《ライオネル》を出した時点で光のタマシードを持っていない時でも、自然1マナ余っていれば《ライオネル》の進化を出す効果を使うことができます。

今回は4枚採用しましたが、このデッキでは必ずしも4枚確定のカードではないと思います。他に4確のカードが多いため、入れ替え候補がある時にはここからいじってみてもいいと思います。

ジャスミンの地版 ×4枚

自然を入れる最大の理由。このカードのおかげで3ターン《センメツ邪鬼》からの《キャンベロ》ができるため、先攻であれば多くの対面に間に合うことができます。
絶対に2ターン目に引きたいため、4枚確定。

ゲラッチョの心絵 ×4枚

スタートデッキに4枚入れろ高校

トリガーかつキャントリップ持ちの光タマシード。トリガーのスペックとして考えると《SMAPPONの心絵》、《ミラダンテの天宝》などに軍配があがりますが、《ライオネルstar》での展開にドローが不可欠なためこちらを採用。タップする効果は相手が対象を選ぶため、普通は選べない《オニカマス》も寝かせることができます。
このデッキには光のタマシードが10枚しか入っていないため、手札にあるからといって無闇にプレイすると《ライオネルstar》での連鎖が出来なくなります。ご利用は計画的に。4枚確定です。

パーリ騎士の心絵 ×4枚

コロコロプロモのジョラゴンがエモい

このデッキで1番語りたいカード。自然文明を入れる意味その2です。このカードが現環境に非常にマッチしており、まずcipで墓地をリセットすることができるため「青黒星雲人」や「アビスロイヤル」、その他墓地ソース系デッキに対して実質的なエクストラターンをとることができます。本当です。「青魔道具」に対しても、手札に邪魔なガリュミーズとドルスザクのハンドキープを強要できます。「アナカラーハンデス」も《有象夢造》などで墓地を使うためかなり刺さります。墓地をシャッフルしてから山札の下なので、処理順を間違えないように相手にしっかり伝えましょう。

また、このデッキは《ライオネルstar》や《センメツ邪鬼》によって山札がどんどん削れていくので、自分の墓地をリセットしてLOをケアすることもよくあります。

シンカパワーも非常に強力で、2マナブーストとマナ回収を同時に行うことができます。《チームウェイブを救いたい》と同じ最強リソースカードです。これを場に置いておくだけで、トップ解決力が格段に上がります。この効果を活かせるテクニックとして、よく使う動きを挙げると

・《センメツ邪鬼》と《キャンベロ》が手札にあるが1枚も赤マナがない時、まず《キャンベロ》を埋めて赤マナを確保。次に《センメツ邪鬼》を乗せてシンカパワーを発動し《キャンベロ》をマナから回収。そのまま攻撃して《キャンベロ》侵略。

・《ライオネルstar》を《パーリ騎士の心絵》の上に進化させ、まずシンカパワーを発動。光のタマシードか《ライオネル》で出したい進化先、どちらか持っていない方をマナから回収し、その後《ライオネル》のタマシードを出す効果を発動。進化とタマシードを確実に抱えられるので、しっかり盤面を作ることができます。

このデッキにピン投が多かったり、《アルモモ》が2枚だけなのも、このカードでマナ落ちをケアすることができるからです。「リースライオネル」という3色デッキのカラーバランスを支えているのもこのカードです。
デッキとの噛み合い、環境への刺さりが最強なため4枚確定です。

センメツ邪鬼<ソルフェニ.鬼> ×4枚

ツヨスギ.鬼

テキストの文字列は他のカードほど派手ではないですが、書いてあること以上に強いカードです。相手の盤面を除去しつつ《キャンベロ》に侵略し、ドローで後続を確保する動きは本当に強力です。除去が選択では無いため、《ライオネルstar》の天敵である«オニカマス»を除去することができるのも強みです。

相手のタマシードに触れる数少ないカードでもあり、先3で出せれば対「アポロヌス」で«カチコミ入道»の進化元を飛ばすことさえできます。

また、このカードは対「アナカラーハンデス」において最強です。攻撃する度にドローできるため、置きドロソのようなものです。殴っちゃってるけどいいの?と思われるかもしれませんが、「アナハン」は手札を抱えられながら殴られるのが苦手です。こいつでずっと殴ってれば勝てます。騙されたと思ってやってみてください。

対「アナハン」に限った話ではないですが、除去されてもドローできる効果が非常に強く、手札が0であっても2枚になるのでそこから展開し直すことが可能です。

本当に強いので4枚確定です。

キャンベロ<レッゾ.star> ×4枚

現代デュエルマスターズは犬が強いらしい

JO退化が強かった理由。現環境で《キャンベロ》を上手く使うためにこのデッキを組みました。現環境最強のメタカードで、的確な場面で出せればほぼターンが返ってきます。そのため、このカードを何ターン連続で出し続けられるかがこのデッキを回す上で1番重要となります。現環境では«アルモモ»よりも優先度が高いです。
絶っっっっ対に4枚入れてください。

他に《キャンベロ》が入るデッキとしては「シータ閃」がありますが、「シータ閃」ではキャンベロの着地は最速4ターンなので後手だと間に合わないことがあります。また、あのデッキは多色まみれなので、単色の《キャンベロ》を泣く泣くマナに置いて動き出さなければいけないことがよくあります。僕はそれにキレてシータ閃を崩しました。

「正義星帝」<ライオネル.star> ×4枚

王来MAXのバグカード。進化を出せる効果は光のタマシードではなくても起動できます。このデッキは光のタマシードの枚数が少ないので、《ゲラッチョの心絵》などは無理にプレイせずに温存しておきましょう。先程も述べましたが、パーリ騎士の心絵との噛み合いが最強です。
強すぎてあまり書くことがないです。4枚入れてください。

スロットンの心絵 ×4枚

《ライオネルstar》のお供。相手が「アポロヌス」であつても踏ませれば勝てます。裁定が変わり、効果を使うタイミングになってから選択できるようになったのが強いです。光の進化しか出せないので、《センメツ邪鬼》や《キャンベロ》を出したい時は《ライオネルstar》の効果で出すようにしましょう。光のタマシードの中では間違いなく最強なので4枚確定です。


アルカディアス・モモキング ×2

初動は90円でした。

みなさんご存知最強のスター進化クリーチャー。
パワー+2000の効果も、ほとんどレクスターズのこのデッキではバカにならない強さを発揮します。
このデッキの初動は自然なので、自然ではない多色の枚数が増えるのを嫌い、今回は2枚のみの採用となりました。マナ落ちは《パーリ騎士の心絵》で回収できるので意外と2枚でも十分です。

王来英雄 モモキングRX ×2枚

無の盤面からでも超展開できるスーパーカード。赤緑という優秀な色を持っているため、初手に来たらマナに埋めたい1枚です。《生命と大地と轟破の決断》で《RX》を出すと、本来は6コストなので出せない《アルモモ»》を出すこともできます。《RX》の上に《ライオネル》を乗せる場面も多く、盤面がなくても展開を始めることができます。
色が強いとは言いましたが、多色なのがやはりネックとなります。1コス、2コスが多いこのデッキはマナをフルに使った方が強いからです。他にも入れたいカードがあるため、今回は2枚採用しました。

ナミノリ童子<サーフ.鬼> ×1

シールドトリガー兼《センメツ邪鬼》の5枚目として採用しました。《センメツ邪鬼》の5枚目というのは、赤単色4コスト進化レクスターズということです。あと個人的にシールドトリガーは8枚ではなく9枚入れたい人間なので入れました。
GPは対戦回数が多いこともあり、《センメツ邪鬼》を引けない試合も当然出てきます。《センメツ邪鬼》ほど強くはないですが、《キャンベロ》の優秀な侵略元の1枚として活躍してくれます。また、「赤単我我我」などの速攻は1コスと2コスで展開してくるため、《センメツ邪鬼》の除去では横の1コスに邪魔されてしまい相手の《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を焼けない場面が出てきます。「赤単我我我」にも《キャンベロ》はかなり刺ささるのですが、《テスタ・ロッサ》がいると侵略できません。そんな時はピンポイントで除去できる《ナミノリ童子》の方が《センメツ邪鬼》よりも強くなります。(当日に当たったのは赤青でしたが実際これで勝ちました。)
パワー7000というのも非常に優秀で、強制バトルによって《ザーディクリカ》のEXライフを剥がすことができます。

ドラン・ゴルギーニ ×1

新弾で登場した新カードタイプ、タマシード/クリーチャー。《ライオネルstar》で出してのタップキルは強力です。現代デュエマでもタップキルはバカになりません。また、タマシードであるにも関わらずなぜか《生命と大地と轟破の決断》で出すことができます。2体タップ呪文として《生命と大地と轟破の決断》を使うこともたまにあります。
本体のスペックも高く、味方全体に破壊耐性を付与する能力は非常に強力です。ドラン・ゴルギーニをプレイすることも想定して、進化を出す際は自然文明のタマシードから進化するようにしましょう。タマシードの状態でターンを返し、次のターンで光4体を達成できるとデュエマが上手くなった気がします。

カーネンの心絵 ×1

なんで《カーネンの心絵》がピンなんだよ!と思う方も多いかと思います。僕もそう思います。《ドラン・ゴルギーニ》を入れたら枠がなくなりました。
しかし《カーネンの心絵》が1枚でも、このデッキには優秀なリソースカードである《パーリ騎士の心絵》が入っているため余裕でデッキが回ります。他に削る枠が無かったので1枚のみの採用となりました。

生命と大地と轟破の決断 ×1

高すぎ

最強殿堂カードです。入れましょう。

採用候補カード

EVE-鬼MAX

赤単がいなければ《ナミノリ童子》の枠にこれを入れていました。進化元のいらない進化クリーチャーという意味の分からないことが書いてあり、《ライオネルstar》との噛み合いが非常に良いです。バトルした後に侵略を乗せることができるため、《テスタ・ロッサ》がいても構わず突っ込み《キャンベロ》に侵略することができます。
鬼S-MAX特有の敗北回避能力も非常に強力で、しっかり盤面を作れていればシールド0の時にクロックを踏んで負けることがなくなります。

モモスター・キャンベロ

《キャンベロ》の正当な侵略元。ガードストライク、スピードアタッカー、ブロッカー破壊、シンカパワーでの手札総入れ替えということで強いことしか書いていないです。《ライオネルstar》で出せない点が気になり、また「赤単我我我」に対しては《ナミノリ童子》の方が能動的な除去ができて強いので今回は《ナミノリ童子》をとりました。

ジョーカーズの心絵

ジョー君ありがとう!

防御力が格段に上がりますが、《ライオネルstar》経由以外で使えないので今回は不採用となりました。

各対面で意識すること

有利不利に関してはデータ不足でざっくりとしたことしか分からないので、明確に何割とは書けません。イメージとして参考にしてください。

・「アポロヌス」系統 不利
後手になったらトリガーの《スロットンの心絵》をお祈りしましょう。相手がアポロヌス単騎で突っ込んできた場合、《スロットンの心絵》→《ライオネル》→光のタマシード→《センメツ邪鬼》でアポロヌスを選ばずに除去できます。
先手をとれた場合、《ジャスミンの地版》→《センメツ邪鬼》→《キャンベロ》が間に合います。アポロヌス相手に投げる《キャンベロ》は追加ターンと同義です。

・「アナカラーハンデス」有利
実質置きドロソの《センメツ邪鬼》で殴れば勝てます。《キャンベロ》を出せていると、アナハンは返しに《ユピテル》→《デッドダムド》での盤面除去をすることができません。アナハンは墓地を使うため《パーリ騎士の心絵》も刺さります。

・「赤単我我我」不利
先手、もしくは相手が《我我我》ではなく《罰怒》プランを取れば戦えますが、《我我我》プランをとられた後手は《スロットンの心絵》をお祈りするしかないです。《ナミノリ童子》はタマシードがないとトリガーにならないため、相手が赤単だと分かったら、殴られる前に必ずタマシードを出しておきましょう。

・「青魔道具」五分
《パーリ騎士の心絵》の墓地リセットが効きます。マナ置きでチラつかせて、相手のハンドの質を下げて時間を稼ぐのも有効です。《卍新世壊卍》が1枚のうちに《キャンベロ》で攻めましょう。《キャンベロ》の効果は相手の追加ターンには効かないため、《卍新世壊卍》を2セット用意されると厳しいです、

・「青黒星雲人」 ガン有利
相手の墓地がある程度溜まり、次のターン動かれそうというタイミングで《パーリ騎士の心絵》を使うと勝てます。《キャンベロ》も死ぬほど刺さります。

・「5cコン」微不利
《灰燼と天門の儀式》は《パーリ騎士の心絵》でケアできますが、《アルカディアス・モモキング》を出せても《ドラゴンズ・サイン》は避けられません。お祈りするしかないです。

・「赤緑ボルシャック」 有利
《超英雄タイム》でのタマシード除去が少しきついですが、複数枚並べれば問題ないです。《パーリ騎士の心絵》が全く役に立たない対面なので、《ヘルコプ太の心絵》、《ゲラッチョの心絵》を使って並べていきましょう。《キャンベロ》出せれば勝てます。

・「4c邪王門」 有利
こちらの方が先に動けるので、《キャンベロ》で盾を詰めていきましょう。《キャンベロ》が出ると相手は能動的に動くことができません。《キャンベロ》で時間を稼いだあとは、ダイレクトアタックまでに《アルモモ》を出し、《邪王門》を完封して勝ちです。

最後に


今回初めてGPに出場してここまでの成績を出すことができたのは、いつも遊んでくれる友人達のおかげだとしみじみ思います。調整の時にサンドバッグになってくれた相方には感謝しかないです。

こんなに長いnoteをここまで読んで下さった皆さん、本当にありがとうございます。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

感想、質問等はこのnoteを貼付したツイートのリプ欄、もしくは(@rippu_right)へ送ってください。

もし良かったら投げ銭していただけると嬉しいです。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?