全知的な読者の視点から 楽園 中編② ネタバレ
小説cp163~ もっと詳しいネタバレは原作小説翻訳サイトを読んで下さい。
【楽園ダンジョン調査 潜入】
・ヒウォンはダンジョン内に潜入することにした。
・ウリエルはヒウォンに隠遁者のマントを与えた。
・新たな犯罪者が出た。警備員と犯罪者たちに気づかれず、ヒウォンは地下のドアを通り抜けた。
・牢獄は想像よりもはるかに深く、暗かった。
・警備員の足音が止まる。分厚い鉄の扉が開いた。扉の向こうには鉄格子で埋め尽くされた入口があった。人間を閉じ込めるための過剰な防御を施した監獄だった。
・警備員は囚人を中に追い込むとすぐに急いで逃げた。
【牢獄の中】
・辺りを見回す囚人たち。かすかな光しかなく非常に暗い。
・ヒウォンは暗視スキルがあったので周囲を観察できた。全く刑務所に見えない環境だった。周囲の風景は自然の洞窟に近く、囚人を区別する方法がなかった。むしろ元からいるはずの囚人がいない。
チョン・ヒウォンはゆっくり剣を抜いた。この場所に入ってから剣の咆哮がさらに激しくなっていた。不意に不気味な感覚が背中に迫り、ヒウォンは「みんな、逃げて!」と叫んだがもう遅かった。暗闇からヒョウのような怪物が飛び出し人々に襲い掛かった。
【巨大な洞窟】
・ヒウォンはモンスターを倒した。人間の顔をしたヒョウだった。ヒウォンはその顔を見たことがあった。
・洞窟の範疇を超えた巨大な空間があった。そこには無数のモンスターがいた。5級4級3級…強さが分からない魔物もいた。
・ヒウォンは錦湖駅の女性を見つけることが出来なかった。ヒウォンの背後には囚人たちが迫っていた。来ないで!という叫びが彼らに届く前に地面が揺れ始め、モンスターたちの饗宴が始まった。
【ラインハルトとの遭遇】
・ヒウォンは裁きの剣を振り回し、「地獄炎火」を使った。その間囚人たちは獲物として食べられた。
「ああ、あなたは大天使の化身です」
ラインハルトが立っていた。彼の声に炎を恐れない魔物たちが弱弱しく呻きながら退散した。
「警備隊長になる準備は出来ていますか?」ラインハルトはヒウォンに尋ねた。
【楽園の仕組み】
キム・ドクシャは正しかった。この世界に楽園なんてなかった。
ラインハルトは「私を殺したいのなら殺せ」と言った。
ヒウォンにラインハルトの許可はいらなかった。彼女は後見星の力を借りてこの恐ろしい悪夢を終わらせようとした。
しかし[審判の時間]は発動しなった。絶対善系統の星座達は判断に困っていた。
ラインハルトは口を開いた。
「私を殺せば楽園は終わります」
「知っていたはずです。楽園は完璧ではありません。美しい場所に影があるのは自然なことです」
Q1.何故モンスターを大量生産するのか?
A.ラインハルトは何もしていない。モンスターたちは楽園の栄養素である。
洞窟の中央に巨大な木の幹が見えた。枝が触手のように周囲の魔物に向かって伸びていった。チョン・ヒウォンは木の幹がどこに向かっているのかを悟った。丘に咲いた小さな花『永久運動』…
知らず知らずのうちにヒウォンの足が震えていた。
Q2.ダークキャッスルの多くの魔種が何故楽園に侵入しないのか?そして何故ダークキャッスルには悪魔がたくさんいるのか?
A.『永久運動』が悪魔を作る木だから。
高速で移動する枝が人間を1つずつ掴んだ。囚人たちは叫んだが抵抗できなかった。そして断末魔とともに木に吸収された。
しばらくすると、木の幹につぼみが咲いた。数分もしないうちにつぼみから巨大なモンスターが生まれた。それは木に飲み込まれたばかりの人間だった。
Q3.何故ヒウォンは楽園の近くで悪魔の種を見つけられなかったのか?
A.楽園自体が魔種の源だから
・楽園で生み出された魔物は毎月決まった日に放たれる。刑務所の容量には限界がある
・悪魔は永遠の命を持つことが出来る
・囚人たちの罪は他の存在の生命維持のために利用されている
永久運動の木は楽園の大地に栄養を供給し始めた。ダークキャッスルの不毛の地で作物が育つための活力源だった。これが「永久運動」の役割だった。
【ヒウォンの選択】
絶対善系統の星座達はヒウォンに選択を迫った。
ラインハルトはシナリオの敗者だった。次のシナリオの敵は自分たちが勝てる相手ではないと考えていた。更に次のシナリオをクリアしても「次」がある。ラインハルトはヒウォンに問う。
「いつか全てのシナリオをクリアできると思いますか?」
「その時、平和は訪れると思いますか?」
全シナリオ終了。
キム・ドクシャはそこに行きたがっていた。
チョン・ヒウォンは心を込めて叫んだ。「はい。私は信じてます。」
特に星座はシナリオの外にいる存在であり、ヒウォンは彼らのことを指してシナリオから逃れる方法があると考えていた。しかしラインハルトは言った。
・星座達もみんな我々のようなシナリオをやっている。
・星座はシナリオの途中で生まれた規格外の強豪ばかりである。彼らは神でも絶対的な存在でもない。
「もう一度言わせてください。シナリオの『終わり』に到達した人は誰もいません」
・ヒウォン、ショックで倒れる
・ラインハルトはヒウォンに楽園の養分になることを提案した。ヒウォンなら10年。星座キム・ドクシャなら楽園の生命力を200年は維持できる。
・ヒウォンは大天使ウリエルの化身なので、ラインハルトは彼女が自己犠牲になり言うことを聞くと思った。
・ヒウォンの命で何万人もの人々を救うことが出来た。
そして今ヒウォンの視線の先に魚のような怪物が地面でうねっているのが見えた。その顔は錦湖駅の女性に似ていた。怪物は空腹の表情でチョン・ヒウォンを見つめて咆哮した。
絶対善系統の星座達はヒウォンを見ていた。ヒウォンは決断した。
【ヒウォンの人生】
結論、ヒウォンは何万人もの命を救うことより、自分の人生を生きることにした。楽園を留守にする前の街でのドクシャとの会話を思い返した。ドクシャは最初から楽園の現実を知っていたかもしれない。しかし彼はシナリオを諦めなかった。ヒウォンは立ち上がった。
「ここで死ぬわけにはいかない」
【加勢】
・ヒョンソン達が駆けつけるがラインハルトは強かった
・「これでお前は終わりだ」ラインハルトが宣言して手を挙げたとき、洞窟の天井全体が崩壊した。
粉々になった天井の混沌の中現れたのはユ・ジュンヒョクだった。
「キム・ドクシャはどこだ?」
【ドクシャを探すユ・ジュンヒョク達】
・ジュンヒョクの後から、ユ・サンアがユ・ミアを抱えて天井から降りてきた。
・サンアはドクシャが危ないと繰り返すが仲間たちに細かく説明してる暇はなかった。サンアは現在の楽園の状況を把握していなかったので、ジヘ達に洞窟を離れることを提案した。
・ジュンヒョクは迫りくる魔物たちを百歩神拳で吹き飛ばした。洞窟は戦いの場として不利だった。ユ・ジュンヒョクは今、仲間のために脱出経路をつくろうと行動していた。
※ユ・ジュンヒョクは通常パーティメンバーのために動かなかった。しかし今回の回帰は違っていた。ユ・ジュンヒョク自身、何が彼を変えたのかわかっていなかった。
・ユスンとギリョンも脱出しようとしたが、ジュンヒョクにストップをかけられ、子供二人は天井から突き落とされた。
【フィルタリングされた文字】
場面はドクシャとスヨンに変わる
・ディオニュソスが去る前に言った言葉を考える
「いくつかの星座と私はあなたが■■に到達できると信じています」
・■■はおそらく全てのシナリオの「終わり」に関連していた。
【運命を止める方法】
「化身キム・ドクシャは最愛の人に殺される」
ディオニュソスは危険を冒して予言を教えてくれた。
・運命は完全に避けられないわけではない。運命の実行が絶対的に不可能な場合は撤回される。運命は常に「蓋然性」に従う。
・逆に言えば、少しでもチャンスがあるなら運命からは逃れられなかった
【キム・ドクシャが愛する人とは?】
・好きな人。ドクシャは正直心当たりがなかった。「愛」はドクシャの人生から最も遠い言葉だった。
ハン・スヨンは別の可能性をドクシャに提示した。
「本来、運命とは文字通りに解釈すべきものじゃない。ギリシャ神話を知らない?もともと予言はすぐには分からない。それは比喩と象徴に満ちている」
・化身キム・ドクシャは彼が最も愛する人に殺されるだろう…この文にはどのような象徴や類推があるのだろうか?
3つの可能性
・化身の部分←ドクシャは既に星座なので重要性低め
・彼が最も愛する人←この言葉自体が比喩である可能性。何かの擬人化。
・殺される←文字通りの『死』ではない可能性
人が死ぬときは、その人が忘れられた時。
↓
スターストリームでは星座は忘れられると死んでしまう。
↓
例えばその星座のことを覚えていた人々が全員死ぬ…
スヨンは楽園に残してきた人々のもとへ戻るか尋ねた。ドクシャは今頃最強の援軍が到着しているはずだと言った。
その時空中にメッセージが現れた。
[ダークキャッスルの誰かがシナリオ初の超越を達成!]
キム・ドクシャはユ・ジュンヒョクのことを考えた。
ドクシャは主人公ジュンヒョクの持つ経験を信じていた。
ハン・スヨンはドクシャに現在の楽園の状況を見に行けばいいと言った。
彼女はドクシャが状況をリアルタイムで見ることが出来るスキルを持っているのをシナリオ#8で見て知っていた。
ドクシャは【専用スキル「全知の読者視点」ステージ3】を使って、自身のことを考えている人々の元へ向かった。
次回は 楽園 後編 から
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