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大きな玉ねぎの下で

昨日は仕事終わりに映画館へ行ってきました。
観た映画は『大きな玉ねぎの下で』です。


疲れているのか?何となく柔らかい気持ちになりたいなあと思って選んだ作品です。

観た後、心が揺さぶられてとても心地良い温かな気分になれた素敵なお話でした。

お互いの存在に気付いていないふたりがノートを通して心を通わせていく。

SNSでも実際に会ったことのない、顔や本名も知らない人同士が、共通の趣味だったり気持ちの共感だったりで言葉のやり取りをすることはありますね。

好きなことや憧れの存在、はたまた考え方が自分と同じということがわかれば、それはリアルでもリアルでなくても嬉しいもの。
共有できるのってとても貴重だから、コミュニケーションも自然と深まりますよね。

僕もまだ実際にお会いしたことはないけれど、このnoteであったり音声配信Voicyで
のコメントで、励みになったり楽しい気分になれる言葉をいただけることがたくさんあります。

そして僕も同じような気持ちを感じてもらいたいと見えない誰かに言葉を送る場合もあります。
その時、確実に自分の心はワクワク、ウキウキしています。

それに案外知らない人だからこそ悩みだったり自分の本音を言うことができるなんて言われますよね。

確かに知っている人であれば、自分を少しでも良く見せようとしてしまいがちです。恥ずかしいことや知られたくないことは極力隠しますね。

でもそういうのも全て…全てでなく一部であっても曝け出せる場所があるって幸せなのかもしれません。


それからこの映画の中で感じたのは、ノートを通じてだからこそ『手書き』という新鮮さ!

今はパソコンやスマホで伝えることが主流であるため、鉛筆やボールペン、シャープペンを使い、手で書くという機会が本当に少なくなりました。

僕は元々アナログな人間で文明の利器には疎いのですが、それでも仕事での連絡手段はほぼ手書きはなくなりました。

今は字がより下手になったり漢字を忘れてしまわぬよう、毎日ノートというか手帳に『手で文字を書く』ということを習慣にしています。
意外と手書きってイヤではないんです。むしろ好きなんですね。字は上手じゃないけど…


映画では昭和の時代の手紙を書く場面があるんですね。ペンフレンドってワードが出てきます。懐かしい!

便箋を選んだり、わざわざポストに投函して手紙を送る。
何日間か経て、郵便屋さんが返事の手紙を届けてくれる。
なんて不便なんだろうと思います。昔も面倒だと感じていたけれど、それが当たり前だった…

それでも
相手を想って手紙を書けば気持ちは伝わる!」
というセリフ、印象に残りました。

不便だけど手間がかかる分だけ相手のことを想ったり考えたり、より気持ちが入るかもしれません。

便利で手軽だとそういう気持ち忘れがちになるのかな?
決してそんなことはないけれど、相手を想う気持ちは大切にします。


それにしても30年前のエピソードがこうしてつながってくるのか!と…いやぁ~感動でした。

他、主人公が就職の面接で焦りからか深く考えることなしに臨んでしまったシーン。
相手に時間を遣ってもらうということは、相手の時間を奪うことにもなりかねない…
気を付けなければなりません。

そして、店長のタイヤが太い自転車、まさかここで出てくるか!といい役割を演じてました。
ある意味インパクト最高のシーンでした。


ちなみに、大きな玉ねぎとは日本武道館の屋根の上に飾られたシンボルのことです。

僕にとっての武道館の思い出は入学式よりも何度もプロレス観戦で訪れたこと。

九段下の駅から歩いて、なるほどあれが玉ねぎかぁ〜と思ったものです。
懐かしい〜!

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