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質問力が大切だと気付いたきっかけ
僕は幼少期から人見知りで口下手でした。
仲の良い友達とは口数も多く楽しく話せるのですが、それほど親しくない人や大人数の中では積極的に話すことはほぼありません。
なので大体いつも大人しい人、あまりしゃべらない人という印象を持たれていました。
何も話せなかった…
状況に応じて上手く話せないので、誤解されたり損したなと感じたこともたくさんあります。
自分があまりに話せなくて、こんな自分を変えたいという明確な転機になったことがありました。
僕は長年、製造業で働いてきました。
主な業務は品質保証や生産管理、購買なのですが、いずれも他社の方達と接する機会が非常に多くありました。
まだ若手と言われていた品質保証部門に所属していた頃の話です。
急遽、上司から「品質の不具合があって協力会社の担当者が来ているので打ち合わせに参加してほしい。」と声が掛かりました。
会議室に入ると既に、うちの会社と外注していた会社の担当者達で、起きた製品トラブルについて話し合いをしています。
途中から参加した僕もやり取りを聞いていて何となく内容は理解したのですが、何を言ったらいいのかわかりません。
結局、最後まで一言も発せずにその打ち合わせは終了しました。
自分は何のためにこの場に居たのだろう?
相手側の担当の方が帰り際、せっかく僕も参加しているのだから「何かしゃべってもいいんですよ。」と言われてしまいました。
思っていたことをズバリ言われ、恥ずかしく情けない気持ちで落ち込みました。
質問力ということを知る
せめて仕事の中ではもっと積極的に話せるようになろう!
そう思った僕は本屋へ行き、何か参考になりそうな本を探しました。
あまり難しくなさそうな読みやすそうな本を一冊購入し、毎朝読むようになりました。
今までコミュニケーションが下手だったのにそのことについて学んでこなかった僕は
『質問する、質問力』
というものが大事であると初めて気付かされます。
質問するには
『相手に関心を持って、相手の話を聴く』
ことだと…
なるほど、相手に関心を持つという意識は完全に抜けていました。
あの打ち合わせの際も、問題点について何故起こって、どう解決していくか…ほとんど考えてなかったです。
口下手な自分は『何か話さなければ、話さなければ…』となってしまい相手にベクトルが向いてませんでした。
自分が話すのでなく聴く方に集中していいのか、それであれば出来るかもしれない。
それ以降、質問をすることに意識しました。
『こんなことを聞いたら恥ずかしいかもしれない、何も理解できていないと思われるかもしれない…』
そんなことってよく考えてしまうと思います。 しかし相手に関心を持って、話すより聴くに集中するとそんな考えはどこかへ消え去っていきます。
会話が変わった
多分、仕事の場だけでなく普段から質問するクセが付いたのだと思います。
それから間もなく、学生時代の友人と久しぶりに会う機会がありました。
やっぱり久しぶりだと近況報告をすることが会話のメインになるでしょう。
自分の身に起きた出来事を矢継ぎ早に話してしまいたくなる、仲の良い間柄であれば尚更そんな気持ちになりがち…でした。
ところがこの時は
『質問する』が自分にとって大切にしていたこと。
相手のことに関心を持ち、聴くことに意識を集中しました。
友人と楽しい時間を過ごした後、その友人からメールをもらいました。
そこには『話をじっくり聴いてもらえた、そして話を聴こうという僕の姿勢がよくわかった、今までと会話の質が変わった。』という内容が書かれていました。
あれから随分と時間が経過した今、果たして自分は『相手に関心を持ち、相手の話を聴く』ことが出来ているだろうか?
もう一度、原点に立ち返り、相手にベクトルを向けて、心地良いコミュニケーションを図っていこう!