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バレエでいうつま先は指先ではない
一緒にレッスンをしているあるバレエメイトさんが、石井久美子さんのこの動画を送ってくれました。彼女は自分がこの悪い方の伸ばし方に当てはまっていると感じるそうです。
「つま先」の認識が一致していないのでは
これを見て感じたのですが、4歳からクラシックバレエを習っている私にとって「つま先を伸ばせ」と言われてぐっと伸ばすのは甲とかMP関節のところで、決して指をぎゅっとすることはありません。
しかし、確かに文字通り「つま先」と言ったら指から先のことをイメージするのが普通なのかも? 大人からバレエを始めた人にとって先生がつま先と言ったら指先をぎゅっとすると勘違いしてしまってもおかしくないかもと思いました。
自分の中で先生のいうつま先=足首から下(指から先ではない)と紐づけられたのがいつだったのかさっぱり覚えていません。最初に習った先生がそれこそつま先にうるさい人で、本当に口を酸っぱくして言われたし、当時はつま先が伸びていない足のことを「下駄足」(今では死語だと思いますが)と言われました。
バレエの先生たちというのはどっちかというと私の感覚に近いのではないかと思っています。子供のころからやっていると当たり前に聞く「つま先」とか、「手を開く」とか、細かい表現が実際やっていることと違うことがよくあるのでは、と最近感じます。物心と知識がついた大人が聞いたらそれを文字通り解釈すると思うのでそこと先生の意図がずれるのではないでしょうか。それに先生が気付けるか、生徒の方が気付くのか、誤解のまま行くのかでかなり時間に差が出そうです。
大人バレエ固有のメソッドは必要なのか
ここで考えるのが、最近Threadsで見た「大人バレエに専門のメソッドがいるのではないか」という議論です。メソッドがいるかはよくわかりませんがこのような言葉の定義のすり合わせというか、先生の側が少し考えてもう少しかみ砕いて説明することは必要かもしれません。
子供からずーっとやっている人が役に立てるかも
大人バレエ全盛期で、私のように子供のころからずっと続けてる人は肩身の狭い思い、解決できない大人バレエ生徒に対するもやもやをかかえることは多いのではないでしょうか。自分が好きなバリエーションを実力はどうであれ挑戦したり、立てないトゥシューズでパドドゥをしたり、先生にとんでもなく長文の苦情のLINEを送ったりすることはちょっと信じられない行動です。
しかし、プロにも先生にもならずにずーっと生徒としていつの間にか大人バレエに吸収されてしまっている子供のころから習っている私のような人は先生側の気持ちもある程度理解でき、かつ大人の生徒との距離も近くなるので前述のような言葉の定義の違いに気づければ、先生と、大人バレエとの橋渡しのような役割もできるかもしれないなぁと感じました。