縁の下の力持ち 創作
私は、今年で13歳になる中学生だ。今は超が付くほどの田舎の小学校に通っている。
そんな私の毎日の楽しみは、家の縁側ですずみ、じっくりと時が進むのを待つことだ。
風鈴がちりん、ちりんと鳴くと、私の内側から風が吹き出るような、そんな感覚に陥る。すがすがしかった。周りにはだれもおらず、日がさんさんと照りながらも、気候が穏やかであったためにそこまで暑くない。
こんな日が一生つづいてほしいな
そう思えるほど、その時間は快適であった。こんなことを思っていると、がぜん気持ちがあがってくる。
なにか周りにないのかな
子供の好奇心のままにあたりを見てみると、縁側の下に無数のアリさんがいた。
ここから先は
467字
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?