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ノンキャリ外交官ヒロじいの英語の話(その8:ドローン、drone、どうして英語の子音は日本語で書けないの?)

今更こんなことから書くのは気が引けるのですが、やり直し英語には「何より基礎が大事」というお話です。一体ヒロじいの英語はどこでつまずいてしまったのだろう。今になって思うのですが、基礎の基礎、入り口からわかってませんでした。つまり、日本語と英語の違いについての自覚が足りませんでした。

母音、あいうえおと、その他の子音の発音の違いです。日本語は必ず母音のみか子音に必ず母音がくっついて音節を作る言葉です。英語でも母音だけの発音、もちろんあります。子音に母音がくっつく発音もあります。ですが、エイ(ai)、オウ(ou)のような二重母音だとか、fire、tireのような三重母音もあります。加えて複数の子音がひとかたまりとなる発音があるのです。ここが頭でわかっても言葉に出せないので、日本人にはとことん難しいのです。

冒頭の写真に英単語を3つだけ並べました。どれも一語一母音の単語です。dress、drone、andですが、試しに日本語の発音と比較してみます。私がこれまで教えてきた人といいますか、面倒を見てきた人は、絶対にドレス(doresu)、ドローン(doroon)、アンド(ando)と発音するです。これでは音節が増えてしまっています。すると外国人にはわかってもらえません。聞き取ってもらえないのです。高さ(身長)、幅、深さ、こんな簡単な英語もスペリングを見ると、height, width, depthです。Google翻訳で聴いてみると日本人にはハイ、ウイズ、デスと聞こえるんですが、Google翻訳のスピードを0.5倍に落として聞いてみると最後のTや連続する子音のPとDはやっぱり発音してるのがわかります。辞書で発音記号を確認してもきちんと子音の発音が入っています。正しい発音かどうかをチェックするには、Google翻訳に向かってこれを読んでみるとわかります。みなさんの発音でheight, width, depthといってみてください。これをGoogle翻訳がきちんと英語として受け取ってくれれば正しい発音ができたということです。

滑舌も日々悪化しているヒロじいは、まだまだ不合格の日が多いです。この子音と母音をきちんと区別するというのがなかなかの難敵なのですが、慣れてしまえばなーーんだなのです。ある日突然、自転車に乗れるようになるあの感覚と同じです。意識せずに子供が優雅に3本指ではなく4本指でお箸を使えるようになるのと同じです。大人になってもお箸が使えない人は俳優になれません。優雅に見えないからです。でもヒロじいも左手では上手くいきません。英語の子音も同じです。日本語が話せる子、自転車に乗れる子、お箸がきちんと使える子は、小学生でも必ずきちんとした英語の発音ができます。つまりお母さん、お父さんが、きちんと英語の発音を家庭で我が子に教えないと英語は上手くなれません。

英語の単語や表現を増やす。これも、もう若い人のようにはいきません。やれる人はやってもらってなんの問題もないのですが、単語帳いくら作ってもダメです。なぜかというと、作ってももう二度と見ない、どこに何を書いたかも覚えてないからです。本棚に本を並べるのもあまり良くありません。なぜなら本棚に本をしまうと、二度と取り出さなくなってしまうから。私は読みたい本は目のつくところに平置きにしておきます。ベッドの周り、机の上、リビングのテーブル、並べておくんです。すると、うちのが、元あったところにちゃんとしまって、元に戻しといて、Put it back! Put away.といわれてばかりですが、やっぱり読みかけの本はあちこちに並べておくのがいいのです。するとまた最後まで読みたくなるのです。

もうちょっと例をあげましょうか。アップル、チョコレート、プロフィール、ティアラ、全部通じません。なぜかというと、アップルっていうと通じないんです。ル、Lの最後にUが入ってしまうと通じない。母音が2つになってます。チョコレートの真ん中のCOは母音が入ってるみたいですけど、発音は チァクレトゥ。tʃάk、lət、母音はこの2つです。chocoのcoの oは発音しないんです。「コ」ではないのです。Apple TV、Apple Watch、Apple Payきちんと英語で発音してくださいね。

次はプロフィール。これは日本語です。profileの発音はプロゥファイルです。tiaraはなぜ日本語ではティアラなのかわかりません。日本のアナウンサー全員が間違った発音をメディアで流すからです。日本語の発音は最初のiにアクセントがありますが、英語の熱音はtiˈærə、ティアラのアにアクセントがあります。アクセントの位置が違うだけでわかってもらえません。こういう細かいところに普通はあまり囚われる必要はないのですが、わかってなければ、聞き取ってもらえません。耳で聞いて、聞き取れればいいかもしれませんが、話したことがわかってもらえないのは悲しいです。

ヒロじいはこの歳になってもいい加減で、曖昧な発音だらけ、全部耳で覚え、辞書を引いて発音記号をチェックするわけではないのですが、Japanese Englishの発音は、こうも変で、違うんだなと思ったときに呆れて覚えられるのです。公共放送NHKやメディアでこれだけ間違った英語の発音を流し続ける功罪は計り知れません。子供たち、受験生の皆さんをどれだけ惑わせていることでしょうか。いつのまにか日本の英語教育、いや教育のあり方は何世代も時代遅れになってしまっています。一刻も早く国際競争に勝てる教育、世界市場を相手にビジネスを仕掛けられる人材の育成に舵を切らないといけません。

ヒロじいのぼやきはここまでとします。続きはまた明日。

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ヒロじい
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