あなたのヒーロー
※Novel Core -I AM THE HERO-のネタバレを含みます。
2024年1月17日、おそらく今までにもこれからにも、
最も印象に残っているライブに行きました。
あれから9カ月が経ちましたが、今でもお守りのようなライブ。
忘れないようにここに残しておこうと思います。
Novel Coreという”ラッパー”
彼はBMSGで一番最初にデビューしたラッパー。
私より年下の彼が、ある日SKY-HIに拾われ、実家ワンマンライブでデビューを飾りました。
彼曰く、居場所がなかった自分の居場所になったのが、SKY-HIだったそう。
ラッパーとして大会に出て実力を積み上げたものの、周囲の裏切り、嫌がらせ、孤独を感じていた彼が、借金背負って自分のアルバムを出し、SKY-HIに拾われ、「自分らしくいる」アーティストになるまでの軌跡を、
2024年1月17日日本武道館で実施した「I AM THE」で見事に表現しました。
彼がBMSGでデビューをしたとき、「3年以内に武道館でライブをする」という目標を掲げていました。
ただライブに行くだけのつもり
ライブを当てたのは2023年の3月。
2022年のBMSG FESからCoreをずっと気になっていて、正直
「わんちゃん行けたらラッキー」の気持ちで応募しました。
そして当たり、実はそれ以前に実施するiCON TOURも当て、
2023年5月のライブハウスを経て、2024年の武道館に参戦、という流れになりました。
偶然にも、Coreの武道館が近づく頃には、
私は転職という大きな決断をしようとしていました。
(前職については、イヤホン越しの世界がShining|MDR (note.com)をご参照ください)
「自分がどうありたいかで生き方決めろ」
武道館のライブの様子は、せっかくなのでBillboardさんの記事をなめるように読んでください。笑
ライターさんがとても素敵な表現で書いてくださっています。
Novel Coreのスタイルは今までになく、非難されることが多かった。
それにはみ出すようにもがいていた様子を彼の曲で表現しています。
特に好きな曲を。
Core曰く、大衆の意見やいわゆる「普通」から逸れたものを「Noise」と表現し、Core自身も自分を「Noise」と表現していました。
それでも、実際にCoreのファン(=OUTER)の輪は広がっていて、CoreのNoiseがそうじゃなくなる時がやってくる。
その時まで、普通じゃないものやことが優しく受け入れられる世界が来る時まで、Coreは必死で歌い続けるといつかのInstagramで言っていました。
Coreにとっての「自分らしさ」が異常とされていたことからも、それが認められる世界がどれだけ美しいのか、彼はわかっていたんじゃないかなぁと。
「どうありたいかで生き方決めろ!」と叫んで歌ったこの曲。
どんなに苦しくても、周りの目を気にせず、「自分が」「どうありたいか」で生き続けていたCoreが放った言葉とこの歌は、重く説得力がありました。
俺ら俺らしく生きるように 君も君らしく生きればいい
彼のデビュー曲『SOBER ROCK』を夢の武道館で歌う日が来ました!
この曲が、本当に大好きで大好きで。
「ただ自分の生きたいように生きたい」という、誰も何も悪くないのに否定されがちになってしまう思いを、見事に前向きに歌ってくれました。
武道館でこの曲を歌う彼の満ちた表情がすごく幸せそうでした。自分の生きたいように生きて輝いているように見えたので。
この曲の「派手に転ぶ」は、大切な存在でもあるSKY-HIの歌にある一節。
『Over The Moon』ですが、自分から大切なものを取られ、独りよがりになった切ない世界を嘆く曲です。SKY-HIの過去とCoreが重なったのかもしれません。
このネガも今の居場所なんだ
独りよがりだった自分が、SKY-HIという存在に出会い、自分や周囲を受け入れるようになっていく。
終盤はとても優しさにあふれていました。
最後に歌ったのは、『HERO』。
この曲本当に大好き(2回目)で今年毎日聴いているので、
また次の記事で書きます。
俺がその1人目になります
最後のMC。このMCで私は全てを救ってもらったような気がします。
元々音楽は好きでライブはよく行く方でしたが、
この彼のライブほど、アーティストが近くに感じたものはありませんでした。
それはたぶん、Coreが何も隠さず私たちの前で歌ってくれて、言葉を伝えてくれたからだと思います。
A GREAT FOOL(大馬鹿者)からHEROになったCoreですが、ここでいうHEROは”英雄”とかそういうものではなく、「何があってもそばにいる理解者」なのかも、と感じました。
Coreが、SKY-HIはじめいろんな人に頼って支えてもらったからこその、武道館での「答え合わせ」。
きっと救われたのは私だけじゃないんだろうなぁ、と思います。
隣を歩くHERO
以来、毎日Coreの『HERO』は聴いていて、堂々と彼の音楽に頼る日々。
Coreがそうしているように、そばにいる大切な人たちも変わらず大切にしていようと思っています。
それでも、眠れなくなるほど不安なとき、家を出る一歩目が出せないとき、誰にも何にも頼れないとき、そして幸せを感じるときも
Coreの音楽がそばにいてくれて、本当に救ってもらっています。
あの時音楽をやめないでいてくれて、自分らしくいることをあきらめないでくれてありがとうと、心から思います。