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イヤホン越しの世界がShining
一番最初の記事で熱く語りかけた音楽について、
手始めに「SKY-HI」という人間と私の四半世紀をちょろっと書きます。
世の中にはいろんな人間がいる
そう感じたのは、この3,4年です。
私は、友達は多いほうだし、誰からも好かれやすいし、人当たりはめっちゃいい(と思ってる)し、基本にこにこしてます。
でも、まともに赤の他人を信じたことは少ない。
昔から大人の事情に挟まれ誰かを守る立場に立ったり、大学時代には好きな人からとんでもない裏切りを食らったり、社会人1社目の会社では「こんな人間いるんだ」みたいな人にばっかり会いました。
そのせいか、あまり自分のボロやつらいことを人に話さない。
話しても、ほんんのわずかな、友達500人いても3人いるかいないか。
自分で自分を否定しないように
つらいときに最終的に取る手段は「自分で閉じこもる」でした。
そのせいか、自分のことはちゃんと自分で責任取りたいタイプ。自分の人生を自分で舵切りたいタイプ。
言えば、「自分で悩んだ分誰にも否定されたくない」と思っています。
それでもなにかにすがりたいときに、音楽にいっぱい救われています。
「リスペクト」を感じた音楽
SKY-HIの音楽にはそれを感じていました。
きっと彼にも、自分で自分を何とかしなければいけない状況があったんだと思います。
『カミツレベルベット』『I Think, I Sing, I Say』『Over the Moon』『ヒッピー』、最近は『タイトル未定』
書籍でいえば『晴れるまで踊ろう』
王道(?)でいえばこのあたりですが、彼の歌詞や言葉、熱意には本当に「リスペクト」を感じます。
ぜひ聴いてみてください。本も読んでみてください。
彼の姿勢は、「否定しない」「受け入れる」「それが自分らしさと認める」ような、なんとも力強くも優しい。
現実世界で、エゴにとらわれたり、手に入れようと必死になったり、私利私欲に走ったり、快楽に依存したり。
そんなもの取っ払って、「地球の歴史から見たら誤差」の年数を生きた人間が、守りたいものや生活を抱える人間が、自分らしく生きるように。そもそもの人間として向き合えるような姿勢を私にくれたのが、SKY-HIでした。
特に印象的なのは、『BMSG FES '22』での言葉。
カミツレベルベットの間奏部分。大切な仲間を後にし叫んで放った言葉。
「5年前こういう会社作ろうと思って、2年前、BMSGっていう会社を作って、そんな時はさ、こんな景色が見れるなんて思ってたのよ!
その時から思ってた!!
どんな味方に出会えるかわからないけど、絶対にいるって信じてた!
こういう現場が生まれた、”あなた”みたいな人に出会えた!
なぁ、人生いつからだってやり直せる
いつからだって始められる
何回だってやれるって思わないか
もしもね、君がこんなにいい歳こいて髪の毛明るく染めるとか
いい歳こいて露出が多い服はどうかなとか
若いくせに文句言っちゃいけないかなとか、意見考えちゃいけないかなとか
子どものくせに、親のくせに、男のくせに、女のくせに、先生のくせに、生徒のくせに
そういうの、絶対いらないから!!
誰もできないと思っても、やりたいやれると思って、
実際にこういう景色が見れた俺が言うんだから間違いない
お前が、もし何か始めるんなら命懸けて応援するよありがとうBMSG FES!」
これは彼の”ほんの一部”にしか過ぎないと思っているけど、
例えばこういう言葉が生まれる彼の人生・生き方はどんなに尊いか。
考えさせられて、とても印象的に残っています。
私らしくいられる”居場所”
冒頭でも伝えたように、
本当に、本当にいろんな人間はいる。
特に前職(ホテルマネージャー)で感じました。
一日に1500人以上のゲスト、職場には派遣スタッフ含め約200人、
私はゲストにどんなことでもいいから「一生の美しい思い出」を作ってほしくてこの業界に入ったのに、
心廃れるほど忙しくて、周りのスタッフも疲弊、一部の社員は自分の立場にすがりつくばかり。社員も派遣も何かきっかけがあってここにいるのに、いろんな思いや背景を持ったゲストにさえも、時間と労力、心もかけられない。
何なん。
ゲストはもちろん、当時のホテルで関わっていた人たちにも何か大切なものを得てほしいと、彼らなりに生きた人生を肯定できる何かが少しでもあればと思っていました。
自分が自分に対してそうだったように。
周りにかなり影響されてボロボロだった(と私は思っています)私は、
「ヘッドホン」を居場所にしていました。
SKY-HIとREIKOの歌にあるように、
「イヤホン越しの世界がshining リアルは今日も愛がないし」
この歌詞が痛いくらい刺さる日が来るとは思っていませんでした。
この歌をきっかけに、音楽が「自分の居場所」だと認識するようになります。
ずっと前からイヤホンは居場所だった
ヘッドホンかイヤホンはどっちでもいいですけど、
・中学の頃のいじめから守る正義感の塊
・大学受験が、周りがほぼ推薦の孤独JK
・大学の裏切り大失恋ガール
・コロナ禍のアウェイ就活生
・社会人大揉み揉まれの2年目
の私は、いつも音楽を聴いていました。
Superfly、AAA、ちゃんみな、清水翔太、SKY-HI、BE:FIRST、Novel Core。
そして今でも。
どんなにつらくても、居場所があっただけ生きることができたと思っています。
もちろん、支えになったのは音楽だけではないとも思っています。
きっとそうやって、人の温かさ以外にも救われている人はいっぱいいると思っています。
私もこうやって文章にして、安心したいんだと思います。