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#3 初めてのルフトハンザ航空


【初ルフトハンザ航空】

国内航空会社のマイル旅でしたが、共同運行でルフトハンザ航空を利用することになりました。初めての搭乗。機体は大きくて2階建て。でも最新機材ではないようで、座席前の画面操作がちょっとスムーズではありませんでした。なので、私は映画などを観るのは諦めて、普段できないオフラインの考えごとをするように。それはそれで良かったように思います。

14時間ものロングフライト。戦争の関係でロシア上は飛べないため、ベーリング海峡方面へと飛び、北極側をぐるりと回って、ただいま北欧を通過したところ。目的地はフランクフルトです。

席はほぼ満席で、中央の4列シートに1席の空きがちらほらあるくらい。予約時に確認した時には隣が空いていたけれど、実際に乗り込むと年齢高めのおじさま2人が座っていました。Helloと挨拶して座ったものの序盤は特に話をしませんでしたが、徐々に話をするように。最初の機内食でおじさまらがお水を頼んだ時に、キャビンクルーがstill or sparking?と発したのがうまく聞き取れなかったのか、私がstill or sparking?と伝えて、その後に隣のおじさまがパソコンで文字を打ち込んでいる私を見て「日本語の文章を打つときにキーボードはどうなっているの?」と聞いてきました。そんな感じで徐々に話をするようになっていきました。

私はコミュニケーションお化けではないけれど、きっかけを掴めば徐々に乗っていけるタイプ。これから一人で過ごす時間が多いことに対して細胞レベルで危機感を持ち始めたのか、チャンスがあれば積極的に話そうという気持ちになっていることに自分でも驚きました。

男性二人で話している言葉の途中で、Gratze(グラッツェ)と聞こえたのでイタリア人かなと思ったらビンゴ。おじさまらはナポリから来ているそう。奥の窓側に座るおじさまはあまり英語が得意そうではなく、私は隣のおじさまと英語でちょこちょとと話をしました。聞けば、奥のおじさまは日本中を旅をして、隣のおじさまは九州10日間だけ一緒に旅したそうです。熊本、別府、福岡など。大分ではなくて別府って認知されているのを私は見逃しませんでした。

隣のおじさまは大昔に日本を7回も旅したことがあって、今回は久しぶりの日本旅。東京はもとより、名古屋、大阪、四国にも行ったことがあって、今回は初九州。温泉に入ったそうです。そして、高松が良かったとのコメントも。

【残念なおにぎり】

でも不思議だったのは、間食ではケーキかおにぎりの選択ができたのだけれど、おじさまたちはケーキを頼み、おにぎりの認識は低そうでした。「食べたことがないの?」と聞くと、駅の売店で売っているのは見たけれど食べたことがないと。そうすると、クルーの女性も「余ったらあげるから食べてみたら」とのことだったので、後になって奥のおじさまが席を立ってどこかへ向かい、2つおにぎりを持って戻ってきました。

通路の反対側に座っていた外国人は、おにぎりの食べ方を知らないのか、フィルムを開けて中身だけ食べていました。確かに開け方のインストラクションはあってもおにぎりの底辺部分にあって分かりづらいし、日本語のみなので、分からなくて当然……。あー、パリパリの海苔と一緒に食べて欲しかったのに……(後で気づいたのですが、セブンイレブンで購入したおにぎりには、英語のインストラクションがありました)。

なので、奥のおじさんがおにぎりを2つ持ってきたときには、ぜひパリパリ海苔を味わってもらいたいと開け方を教えました。海苔が初めてのようで、恐る恐る口に運んでいる様子。するとあまりお気に召さなかったようで、海苔を外して食べ始めました。ああ、パリパリ海苔も意味がなかったか。。

肝心なおにぎりはというと、冷蔵スペースに保管されていたのか、米粒は固くてドライで、お世辞にもあまり美味しいとは思えない。ああ、これをおにぎりと思って欲しくないよなあ。ご飯の本当の美味しさってこうではないのに。ちょっと悔しい思い。

日本の文化を伝えるにしても、ちゃんと美味しいものが伝わることが重要だよなあと改めて思った出来事でした。


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