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#1 5週間のワーケーションに誕生日に出発!
【バジェッコの半生】
ウォーレン・バジェッコと申します。バジェッコと呼んでください。思い立って旅に出ました。50歳になり、自分への誕生日プレゼント。50歳の記念に5週間の旅です。
最初に少しだけ自己紹介を。大分昔に結婚しましたが数年で破綻。それからはずっと独身。付き合って7年目に突入した恋人がいます。大事な存在ではあるけれど、事情があって一緒に暮らしたり結婚したりすることはできません。
私が思い描いていた50歳ってこんな感じだったのかな……。フツーに結婚して、フツーに子供を産んで、フツーに家庭を持って、と思っていたけれど、どうやら違う道を歩んでしまったようです。性格が大きく異なる妹とはコロナ禍前から絶縁状態。よく分からぬ理由で無視されるようになり、それから2年が過ぎて両親から理由を本人に聞いてもらったものの、これまたよく分からない理由が返ってきて、交流が再開することは諦めました。
仕事もうまくいっていればいいのですが、そうとも言えぬ状態で……。人生100年時代と言われるけれど、私自身が100歳まで生きるとしたらちょうど折り返し。しかも今までとは違って年々老いていくから、今までどおりに過ごすことも難しくなっていくかもしれません。
そんなタイミングで選んだ5週間の旅。自分の生活を、自分の仕事を見直す機会にしたいと思い、日本を飛び出すことにしました。
【バルト三国とクロアチアへ】
それほど大きく稼げてはいない状況であるので、予算は潤沢にはありません。セーブするところはセーブして、ここぞという時に使って。でも親から受け継いだ性格で、高価なものには手がのびないタイプ。昔からリーズナブルを好み、それなりに楽しんでしまうタイプ。その反面、中途半端な人生を歩んでいるのかなとも思ってしまう。責任を転嫁しているだけかもしれませんが←自分で書いていても面倒臭い
そもそも今回遠くへ行こうと思ったきっかけは、航空会社のマイレージが貯まったからでした。コロナ禍でマイルの有効期限が延長に延長を重ねたけれど、とうとう2024年3月末には時期と行き先を決めなければならなくなりました。
そこで選んだのがヨーロッパ。コロナ禍前に仕事で中欧2か国に行ったものの、思い起こせば大学3年生の夏休みと卒業旅行、社会人数年目で行った以来。その時は、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、トルコ、ギリシャをまわったくらいで、まだまだ行ったことのない国があります。以前からバルト三国やクロアチアに行ってみたいと思っていたので、ヨーロッパに決めました。しかも10月に誕生日を迎えるから10月に、節目である50歳であるからガッツリ滞在しよう。そんな経緯があって、今回は5週間の旅となりました。
周囲にはワーケーションと言っています。実際に遠隔でやらやなきゃいけない仕事もあるし、ずっと観光地をめぐるような旅は好まないので。観光地にも意味はあると思いますが、昔から現地の人々の暮らしに興味があって、暮らしが垣間見られることが私にとって一番充足感が得られることなのです。
【ホテルは高くて手が出ない】
行き先とインアウトの日にちを決めたのが、今年の3月末日近く。円安が進む昨今、普通に航空券を購入することも考えられないから、マイルで行けるなんてラッキー!と思っていたのも束の間。サーチャージに10万円近く支払いました。後から知人に聞いたのですが、ブルネイは産油国なのでブルネイ航空はサーチャージがなし。ブルネイ経由でヨーロッパ便も出ているそうなので、次回はブルネイ航空を使ってヨーロッパに行ってみようかと思います(後で調べたら週に1便しかありませんでした。汗)。
行き先を決定する前、Airbnbでバルト三国あたりの宿泊料金を調べました。今年3月にベッドで寝転びながら調べたところ、1泊5000円ぐらいと分かったのでそれなら行けそうと判断したのでした。36泊で18万円。それなら予算の範囲内!と。しかしながら、出発間近になってちゃんと調べてみると、Airbnbはある程度まとまった期間を過ごすなら1泊5000円くらいでおさまるけれど、予想していた以上に移動することになってきたので3,4泊となると1泊あたりの価格はその1.5倍くらいになってくることが判明……。結局初めての国々なので都市部に行くことになりそうで、そうなるとそれなりの料金に……。
ホテルは高くて手が出ません。1泊1万円ぐらいでもありそうですが、あまりきれいじゃない所にも泊まりたくないしな……(実際のところはどうか分からず、古くても清潔感があるかもしれませんが)。そこで、ゲストハウスの個室にしようと思ったのですが、それでもやはり場所によっては1万円以上。1、2週間の旅では選んでいたかもしれないけれど、5週間となるとなかなか手が出ません。そうなると、ドミトリー。50歳にしてドミトリーか……とも思いつつ、この歳で男女8人相部屋のミックスドミトリーなんて無理すぎる……。
Booking.comなどの旅行サイトで取ろうとすると、ミックスタイプしか出てこないので半ば絶望的になっていたのですが、希望の光が! ホテルのサイトを調べてみると、もう少し細かな区分があることが分かりました。そして、6人の女性専用ドミトリーを発見! 都市部はこの作戦でいくことにしました。それに、5週間ホテル住まいになったらあまりおしゃべりすることもなく過ぎていくかも……と思ったら、寂しがりやの私は誰かと話すチャンスがありそうなところを選ぶのも手かとも思い始めました。
そういえば、今から10年ぐらい前に浅草や川崎のホステル事情ついて話を聞く機会があって、旅慣れている外国人は意図的にホステルに泊まるって言っていたよな……。お金があってホステルを選ぶのと、限られたバジェットでホステルを選ぶのでは心持ちが違うよなと思いつつ、まあ楽しい結果となればよし、と心を落ち着けることで、一件落着しました。
【なぜバジェッコなのか】
ウォーレン・バジェッコと聞いて、思い出す方はいませんか。そう、アメリカの投資家、ウォーレン・バフェットです。世界三代投資家として知られているお方です。
バジェッコはバジェットに由来します。バジェットは、「予算」「経費」という意味がありますが、形容詞で使うと「低予算の」「格安の」という意味で用いられます。バジェットトラベラーという言葉を聞いたことがありませんか。低予算で旅をする人のことで、バックパッカーと同義語のようです(私はバックパッカーはもっと低予算の旅の人だと思っておりましたが……)。
なので、低予算の意味を込めて、“子”をつけて人の名前っぽくして、低予算で旅をする人を表現してみました。
ウォーレン・バフェットは大富豪のイメージがありましたが、実は投資のために質素な暮らしをしていると聞きます。自分にとって大事なものを見極めて、より良い自分や未来になりたいと思って“投資”する姿勢は、バジェットトラベラーと重なる部分があるような気がして、ウォーレン・バジェッコと自身を名付けました。
ということで、ウォーレン・バジェッコの旅についてnoteで紹介していきます。旅に出たいけれど躊躇している方の後押しになれば幸いです!