#4 14時間フライト後の大混乱
【フランクフルト空港に上陸】
約14時間の飛行を終えて、ようやくフランクフルト空港に着陸しました。巨大な空港! ヨーロッパで4番目に乗客数の多い空港らしい(2019年の乗客数。ロンドン、パリ、アムステルダムに次いで4番目)。巨大な飛行機から次々と人が降りてきて、イミグレーションに向かいました。そこで、眉をしかめる事態が。並んでいる人の量がやばい!!!
空港スタッフのおじさまが、列の一番最後に並んでといったようなことを叫んでいたので、前の人に続いて最後尾を目指すも、足を止める気配がありません。異常な事態に思わず動画撮影をする人もいました。数百メートル歩かされて、ようやく最後尾にたどり着きました。
私はここフランクフルトからミュンヘンにトランジットしなければならず、乗り換え時間は1時間15分。搭乗ゲートが閉まるのが20:00なのにただいま19:30過ぎ。でもイミグレーションまではまだ遠い。おじさまに、「次のフライトの時間が迫っているから優先させて」と言って詰め寄っても、列に並んでの一点張り。小さな子供連れの家族は列には並ばずにショートカットさせてはいたものの、トランジットの時間が迫っている人への配慮は微塵もありませんでした。
ちょうど長い列に並んでいた時、前に日本人の一行を見かけました。会話からすると同じグループではなさそうで、その中のおじさまがビルバオへと向かうフライトで、私と同じ時間に出発とのことでした。ミュンヘンなら乗り遅れてもまだフライトがありそうだけれど、ビルバオはこれを逃したら明日になってしまうとのことで、そのおじさまは落ち着きながらもジワリジワリと焦燥感に駆られているようなご様子でした。
私やおじさまと同じくフライト時間が差し迫る人々がたくさん詰め寄ったのに反応したのか、それともようやくことの事態の重大さに気づいたのか、空港スタッフのおじさまはこれまでとは違うことを言い始めました。トランジットでAターミナルから飛行機に乗る人は、イミグレの列に並ばないで、今いるBターミナルからZターミナルに移動して、それからAターミナルに移動するように、と。
今いるBターミナルからZターミナルまで一体何分かかるのか分からなかったけれど、でもそれに賭けようと、ビルバオ行きのおじさまと一緒にZターミナルに急ぎました。数分行った先にZターミナルがあって、そこからシャトルに乗ってAターミナルへ。あれほど列に並べと言っていたおじさまは「ソーリー」と言っていました。ソーリーじゃないよ!と久しぶりに怒り心頭に発する事態でしたよ。
無我夢中だったので、歩いた距離や時間は覚えていませんが、Aターミナルの手荷物検査場に到着。やっと検査を受けた時には既に搭乗締切時刻の10分前で、係のお兄さんに私のフライトのゲイトがあと10分で閉まるのだけれど乗れるのだろうかと質問したけれど、他の同僚に何かを尋ねて、何かを言ってきたけれど、その答えはよく分からず……。イミグレの長蛇の列の時もそうでしたが、日本ではちゃんと申し出れば手厚くケアしてもらえるけれど、海外では自己主張しないと自分のせいになっちゃうよね、という洗礼を初日から受けた感じでした。
そして、荷物検査後にイミグレを通ることができました。急いでいる私たち2人に気づいた日本人女性が、私はまだ時間があるので先にどうぞと手荷物検査に並ぶ列で前に入れてくれて、イミグレーション前でも日本人男性が同じく時間があるのでと列の前に入れてくれました。一生会うことがない人たちだけれど、感謝の気持ちしかありません。
私が先にイミグレを終えて、ビルバオ行きのおじさまに別れをつげて、搭乗ゲートへと急ぎました。建物に入ってすぐにあったバカでかい免税店に嫌悪の気持ちしかありませんでしたね(免税店が悪いわけではないけれど)。そしてダッシュ。手前にゲート50があって、私が目指すのはゲート58。動く歩道もダッシュして、途中の歩く歩道がメンテナンス中だったことをまた恨みながら進むと、58ゲートが見えてきました。
私の時計は20:02を指していて、搭乗締切時間を数分過ぎたところだったけれど、搭乗しようとする数人の姿が見えたので、私は一気に安堵しました。あああああ、健脚でよかった。右の膝裏の筋肉が炎症を起こしているようで、曲げるとめちゃ痛い。回復を遅らせてしまったな……と思うも、今回ばかりは仕方ない事態でした。
そして、フランクフルトからミュンヘンへ。45分の飛行タイム。eSIMがアクティブにならないのが気になりましたが、なんとかミュンヘンに到着しました。もうへとへと〜(涙)