恋愛に無縁だった2人が互いに惹かれ合うお話。 #3
2人に事情聴取とやらを受けてから、○○へのアプローチ大作戦が無事(?)決行されることに
…アプローチと言われても何をすればいいか分からない
2人に従ってみるしかないのか
美青:○○ってめっっっっっちゃ鈍感だから
分からなすぎるくらいだと気づかれないかもよ?
優月:どのくらい鈍感なの?
美青:ん〜
1回だけ、ある女の子から好かれてたことがあったんだけど…
愛季:っ……!
美青:その子がさり気なく手を握ってきても何も感じてないくらい鈍感
優月:それは相当鈍感だ…(笑)
愛季:(手、握られたことあるんだ…)
優月:ちなみにその子はどのくらい握ってたか見た?
美青:見た見た!
指先くらいだったかな…
優月:あ〜
ちょっと控えめか
愛季:(指先だけか…)
優月:ってかさっきからさ、愛季は何考えてるの?
愛季:えっ、な、何もないよっ!
美青:えー嘘だ〜
表情は素直だけどねぇ
優月:悲しそうにしたりニヤニヤしたり
どうせ○○くんのことだと思うけど?
美青:で?
何考えてたのかな?
愛季……○○が他の女の子に好かれたのに嫉妬してた…
優月:かわいい〜!
愛季:へ…?
優月:嫉妬したの?
可愛いねぇ(ナデナデ)
美青:それだぁーー!
優月:うわっ
ビックリした!
美青:分かったぞ!
アプローチ方法が!
優月:何?
美青:その名も!
「○○に甘える大作戦」だ!
優月:うおー!
それだー!!
いや、名前そのまますぎでしょ…(笑)
…甘え方なんて分からないなぁ
美青:よし!
甘える練習だ!
優月:私も手伝うー!
私の甘え練習会が始まったとさ…
翌日
美青:よし、練習した通りに頑張って!
優月:👍
愛季:ふぅ…
(○○の所へ行く)
愛季:ね、ねぇ○○?
○○:ん?
どうしたの?
愛季:分からないところあるんだけど、私に教えてほしいな…//
○○:いいよ…//
愛季:えへへ…
ありがとっ!
○○:(可愛いっっ…)
○○の机の横に椅子を持ってきて座る
○○:(ち、近いな…//)
ど、どこが分からないの?
愛季:ここなんだけど…
美青:お、いい感じじゃん
優月:甘える時の愛季っていつもに増して可愛くなるよね(笑)
美青:分かる!
あんなに可愛く甘えられてる○○が羨ましいわ
優月:なんだかんだ言って、美青ちゃんさ
○○くんのことよく話に出すよね
美青:へっ…//
べ、別にそんな事ないでしょ…!
優月:そうやって言ってるけどさ、案外○○くんのこと好きでしょ?
美青:そんなことあるわけないじゃん…!
優月:隠さない方が楽だと思うけどな〜
今なら私しかいないし
美青:分かった…優月ちゃんには言うね?
私は……○○のことが……「××××」!
優月:……!!
愛季:色々教えてくれてありがとね?
○○:全然だよ(笑)
愛季:これからも○○に色々教わりたいな〜//
○○:いいよ
愛季:やった…!
優月:愛季〜どうだった?
愛季:楽しかった…//
優月:勉強教わってたはずなのに楽しんでる(笑)
愛季:○○って教えるの上手いんだね!
先生より分かりやすかったかも…
美青:あんまり大きい声で言わないようにね…(笑)
優月:また教えてくれるって?
愛季:あ、そうそう!
また教えてくれるか聞いたらいいよだってさ…!
優月:よかったね〜(ナデナデ)
愛季:んふふ〜
優月:本当に愛季って撫でやすいわ(笑)
愛季:身長イジってるでしょー!
もう優月なんてしらない!(笑)
優月:ごめんって〜
美青:……
愛季:……?
美青ちゃん?
美青:ん?
な、何?
愛季:いや、ボーッとしてたからさ
大丈夫?
美青:大丈夫大丈夫!
ありがと…
優月:(美青ちゃん……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「××××」
美青ちゃんはさっき私にそう伝えてくれた
美青ちゃんの本当の思いを
聞いてわかった
あの子は何年間もずっと悩んでるし我慢している
そして、何よりもあの子の気持ちに驚いた
まさか○○くんのことを××××と思っていたなんて…