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痴漢に遭った話

こんにちは!メルカリ大家イリームです!

今回はメルカリとも大家とも関係ない痴漢の話だ。
と、言うのも前回投稿したメルカリとも大家とも関係ない話がたった1日で、私のこれまでの実績をごぼう抜きしているからである。

うすうす感じてはいたが、私にメルカリとか大家としての需要は皆無と言えるだろう。今回の記事がどうなるかで検証するとしよう。

私は愛知県にある高蔵寺高校という学校に通っていた。

この高校は山の頂上にあり、長い坂道を登っていかなければならない。

自転車で通学している子は、一年生のうちは自転車を押して登っているが、ニ年生ぐらいからは立ち漕ぎで登れるようになる。筋トレにもってこいの立地だった。

私は高蔵寺駅からバスに乗り、坂の下にあるバス停で降りてこの坂道を登っていくのだ。

なぜバス停を山の頂上に設置してくれなかったのか。大いなる陰謀を感じずにはいられない。

私はバドミントン部に所属していた。

バドミントン部なら室内だし、楽しそうだ。

そんな軽い気持ちで入部したが、この部は一年に休みが3日ほどしかないガチの部活だった。

部活でヘトヘトになり、宿題をする余裕も無くなり、答えを見て写し、ところどころ間違えた振りをするなどして提出していた。

そんなことをしているから、成績は下がる一方だ。

寝不足で授業中に猛烈な睡魔に襲われ、夢で落ちたシャトルを打とうとして、ビクッとなって起きたりしていた。

もう辞めようと思って顧問の所へ行くが、受け入れて貰えない。先輩や同期の仲間たちにも説得される。

チョンマ(同じ部の同期)に至っては、家の事情で働かなければならないのに辞めさせて貰えない。

学校と部活とバイトをやりくりしていた。

足を捻挫しても、休ませて貰えない。

「声出しに来い。」と言うのだ。

声なんて出した所で何の意味があるのか。

練習する仲間に向かって「ファイトー!元気ー!がんばろー!」と声を掛ける。

この部活から逃れるには、死ぬか、高校を中退するしかない。


その日は夏休みで、普段は部活の仲間と坂を登っていくのだが、私は遅刻してしまい一本遅いバスに乗って1人で坂を登っていた。

背中にジリジリと太陽が照りつけている。この坂を登って行っても、楽しい事など何もない。

今日は外練の日なのだ。

体育館を使う部活(バスケ部、バレーボール部、バドミントン部)は交代で体育館を使うため、体育館が使えない日は外練となり、筋トレやランニング、ステップが中心の練習内容になる。

坂の中腹で、靴下が下がったので私は立ち止まり、前屈みになって靴下を上げた。

ふと、地面を見ると影が後ろから右斜め前方に伸びている。だが、おかしい。影が大きいというか、2人分ある!

後ろを振り向くと、男がしゃがんでいた。


男と一瞬目が合い、制服のスカートをパッとめくられ「きゃああ〜!」と叫んで坂の上に私は逃げる。

男は坂の下に走っていき、バス停の所に停めてあった自分の車に乗り込んだ。

私は急いで校門まで駆けていき、直ぐ左手のツツジの間に身を潜め、下から上って逃げていく男の車のナンバーを確認した。

だが下の1桁が9という事しか確認できなかった。

チッ、見られ損かと思い更衣室へ向かう。

すると後からバレー部の学生が「今チカンにパンツめくられた!」と半泣きで更衣室に飛び込んで来た。

「あ、私もだよ。」と言った。

私とその学生は呼び出され、聴覚室に向かった。中に入ると、警察官と保険の先生がいた。

男の人相とか、状況とかを聞かれた後、男の車の色やナンバーの下1桁が9だと伝えた。

もう1人の学生は泣いているだけで、男の特徴などは一切覚えていないという。保健の先生が背中をさすっている。

これが一般的なJKと、鉄のハートを持つJKの違いだ。

結果的には下の1桁が9のナンバーは

9×9×9×1=729通り

さらに数字の前に五十音があり、自家乗用車にはさ行以降「お、し、へ、わ、ん」を抜いた音が振られるため、

729×35音=25515通りとなる。

さらにこの辺りだと尾張小牧か春日井から交付されている。

なのでこれは有力な情報とはならず、犯人を特定する事は出来なかった。

外ではバドミントン部の仲間が「ファイトー!元気ー!がんばろー!」とランニングしている声が聞こえてくる。

この部活から逃れるには、死ぬか、高校を中退するしかないと思っていたのに、こんなに簡単にサボれるなんて。

この取り調べがずっと続けばいいのに、と思った。

同級生も、帰りがけに突然コートに身を包んだ男が現れ、コートを開けると中は裸だったとか、エレベーターで乗り合わせた男に「パンツ何色?」と聞かれたりしたと言う。

テスト期間中(部活がない)にバス停に停めてある車をふと見ると、男が自分のモノを伸ばして(?)見せつけている。

部活から逃れる理由にならないので、見なかった事にした。

他にも、家から最寄り駅まで自転車で走っていると、左から横断してきた男が私の制服のスカートをめくり、反対側へ走り去っていく。

こっちは自転車だぞ。なんてぇ動体視力してやがる。


その飽くなき執念を何か別の事に向けられないのだろうか。


大学生になると、道を聞かれるようになった。

「つぎの信号を曲がってしばらく行くと左手にあります。」などと説明するが、最後に「ありがとう。連絡先教えて。」などと言う、人の親切心を逆手に取ったやり方だ。


駅に向かって橋を渡っていると、後ろから自転車で近付いてきた男に尻を触られ、「きゃあ!」となった。

その男はそのまま自転車で逃走を試みるが、橋の終わりで右に曲がろうとして転倒した🚲

急いで起きあがろうとアワアワしている。

こっちはSiriを触られた後なのだから、「大丈夫ですか⁉︎」などと言って駆け寄り助け起こす義理など持ち合わせていない。


ほどなくして男は体勢を立て直し自転車にまたがり走り去って行ったが、私は男に近づき過ぎないように少しゆっくり歩いてやる必要があった。


被害者の方に気を遣わせるとは、変態失格だ。


変態失格といったが、彼は立派な変態である。

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