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船乗り、追いかける_逃げる甲冑

R6.9.17
シナリオ 『逃げる甲冑』(あいも様)
DM とらとら様
PL M2O様 いせえび様 シマエナガ三銃士様 環状列石様(順不同)

ゴリマッチョおじさん2回目(ピースピース!)
相変わらず楽しい。
今回からファイターの怒涛の攻撃を使えるようになったんですが、たくさんダメージを出せるのかっこいいですね。つおい。
バトルマスターになってもらおうと思うので、戦技ダイスをたくさん考えなくっちゃです。

スクショ乱用リプレイです・・・笑
※『逃げる甲冑』のネタバレを含みます



甲冑と鬼ごっこ〜雑貨を添えて〜


 先日料理王にはなったが、それで飯が食えるわけでもねぇ。
 宿代と食事代なぞ生きているだけで消えてなくなるので、次の仕事を探さねばならない。
 そこに飛び込んできた依頼というのが、仕入れた謎の甲冑を見て欲しいというもの。
 目利きは得意じゃないんだがなぁ、なんて思いながらひとまず仲間たちとジロジロとそれを見ることになった。

魔術師が信用ならんらしい

 とりあえず見てみたが、どうやらムーレオンの遺物じゃないかという話でまとまったくらいなものだ。
 飲み屋の女がムーレオンの話しをいくつか聞かせてくれたのをうっすらと思い出す。
 甲冑は真っ黒で、ちょっと縁起が悪そうである。

 と思ってたら、唐突に鎧が立ち上がった。すくっと、当たり前のように。
 あんまり普通に立ち上がるものだから、てっきり中に人が入っているかと思ったよ…。
 そしてあっという間に走り去ってしまった。 びっくりしすぎて追いかけることもできなかったぜ・・・。

ジェレミーの言うとおりすぎる

 店主は真っ青だった。何せ売り手が決まっていて、さらに相手は貴族だという。
 つまり無くすと違約金が発生する。かわいそう。

 と思ったけれど、正直関係ねーな、というのが俺の感想。見るもん見たし、もう良くないか、とすら思ったが、金は出すから捕まえてくれと懇願してくる。
 仲間たちを見たが、彼らもそれを引き受けるのはいいが、壊してしまわないかが不安なようだった。
 そういえばそうだ、剣で真っ二つになって、それが売れんのか?という話だ。

これである。


甲冑、擬態しやがった。

 そういうわけで、早速甲冑を追いかけた。
 逃げ切られる前にと甲冑を追いかけ、バザールに到着した。うまく人を避けられたら追いつけるだろうとなお足に力を入れて追いかけたら、なんと甲冑が白に変わった。
 ぎ、擬態能力を持っていやがるだと…!

 見失うとマジで見つけられないかもしれない。
 そう思って走っていると、目の前に雑貨が飛んできた。  ひとりでに。
 鍋やお玉などが浮いて、足などの痛いところを狙って飛んでくるものだから足を止めざるを得ない。
 その間にも甲冑はスタコラサッサと逃げていき、目の前にあるのは攻撃的に飛んでくる雑貨たち。
 追いかけるにも、これをどうにかせねばなるまい。

背後で詠んでいるウィザードジジイ。聞こえてんぞ。
なお返歌はこちら


 雑貨は処理したが、甲冑は完全に見失った。
 ああくそ、服とかに化けられたらますます見つけられねーぞ!

 ひとまずあれが走っていった方向に行けば、ちょうど見回り途中の騎士たちに出会した。重い甲冑を着込んだ彼らは、あまりこの町では見かけないものだった。
 先頭にいるのは先日参加した、『料理王決定戦』で審査員もしていたグレイソンという人物だった。
 暑いなか分厚い服を着て歩き回っているようで、ちょっと顔が疲れている。

 そして「うちのお坊ちゃんを知らないか?」と聞いてきた。
 迷子かなにかで、城の兵士も駆り出して捜索しているらしい。なるほど、彼が疲れているのはそういうわけで・・・。
 見つけたら報酬をくれるというので、ひとまず了解はしておく。

 そこでジャックが閃いた。
 「そのなかに紛れ込んでたりして」と、グレイソンの背後にいる甲冑たちを見やる。
 全員、全身を甲冑で着込んでいるので顔もわからない。
 グレイソンはちょっとびっくりしたように背後を振り返り


暑さでうっかり、気づかなかったらしい

 3人だったはずの護衛が、4人に増えていた。
 そこでグレイソンが点呼をとってみたら、ひとり(?)だけ、声がないやつがいた。

間違いない、こいつだ。

 と思っていると、観念したのか、いやむしろ開き直ったのかこちらに攻撃を仕掛けてきた。
 多少傷つけてもいいという承諾はもらっているので、遠慮なく応戦した。

 が、たまにこいつ、すっげえ眩しい光で目を焼いてきやがる。
 近くにいるパラディンのアリスだけが、なぜかケロッとした顔で戦っている。
 俺やジェレミーはこんなにつらいのに、なぜ・・・!

意外といいやつ、逃げた甲冑

 やっとの思いで甲冑を殴り倒し、ロープで縛った。
 アリスが得意だというので任せたが、なぜかエビゾリになった。おお、かわいそうに、甲冑よ・・・。同じ男(?)として同情するぜ。

 ぼろんと取れた甲冑の腕が、何かを訴えていたのでアリスがペンを貸したところ、「飾りものにないとぉない!」と切実に訴えてくる。
 なるほど、それで逃げたか。同情の余地はある気がする。

やっぱりないかもしれない

 偉そうだな〜とかなんとか、仲間たちと甲冑にご意見を申し上げていたら、突如甲冑がバラバラに分解された。
 また組み上がったかと思うと走り出してしまう。

 また逃げた!!!

 と思っていたが、今回は様子がちょっと違う。
 近くに3メートルほどにもなる巨大な人影がいて、それに組みついて離れない。
 そいつが持っていた袋を取り落とさせて、何かと思ってみてみれば中から身なりのいいお坊ちゃんが出てきてびっくりした。

行方不明のお坊ちゃん!

 どうやら人攫いを察知して助けに向かったらしい。
 意外といいやつだな、この甲冑。

 これを助けたらきっと報酬も多少はもらえるだろう。
 グレイソンに聞くと、「無論」と返ってきたのでやる気を出して人攫いに立ち向かった。

 ジャックが真っ先に子どもを庇いに行ったのが意外だったな。
 普段はあまりそういうことをしない奴だと思っていたが、こども相手には結構甘いらしい。

 人攫いはどうやらハーフオーガのようだが、片方は甲冑が組み伏せていたので、倒すのはそこまで苦労しなかった。
 両方とも処理し終わると、グレイソンがお坊ちゃんを助け起こした。

 甲冑がおもむろにアリスに近寄っていく。
 甲冑はどうやらアリスを主人と認めたようだった。
 とはいえ、これは買い手が決まっている売り物である。受け取るわけにはいかんだろうと思っていたら、お坊ちゃんがそれならあげると言い出した。
 どうやら買い手とはこのお坊ちゃんだったらしい。

 同時にムーレ家の看板にもなるから、振る舞いは気をつけるようにと釘を刺してくるあたり、年齢の割に強かな子どもである。

 というわけでミッション・コンプリートだ。
 武具店の店主と、グレイソンからの報酬をもらったので、しばらくはこれで美味いものが食べれそうだ。

Open Game License v 1.0a Copyright 2000, Wizards of the Coast, LLC.
System Reference Document 5.1 Copyright 2016, Wizards of the Coast, Inc.; Authors Mike Mearls, Jeremy Crawford, Chris Perkins, Rodney Thompson, Peter Lee, James Wyatt, Robert J. Schwalb, Bruce R. Cordell, Chris Sims, and Steve Townshend, based on original material by E. Gary Gygax and Dave Arneson.

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