言葉は魔術。何を言ったかではない。誰が言ったかだ!
こんにちは。本日もお疲れ様です。
誰しもが言葉が持つ魔力を痛感したことがあるのではないでしょうか?褒められると胸がこそばゆくなって嬉しくなり、けなされると心が傷つくという気持ちがわかるように誰しもがその言葉によって心を揺さぶられて行動変容を起こすことから言葉には魔力があるのです。
しかしながら、誰もが同じ言葉を発したからといって同じような気持ちになるとは限りません。私たちはどのような人の言葉を信じ、受けやすいのかを考えて見たいと思います。
大きく権威性というものが言葉には大きくかかわってきます。
多くの場合、東京大学教授のというような肩書に弱いものです。YouTubeで一時期世間を捧腹絶倒とさせた成田悠輔さんにはアメリカの名門イェール大学という権威がついていたので多くの人がその一言一言に注目し、心揺らされました。お医者さんが言っている、弁護士が言っているということも説得力として非常に有効です。スポーツで成功を収めた人もその権威から一言一言が名言と化している傾向もあります。
イチローさんなどは顕著にそう傾向を受けてイチローの名言というタイトルにするとイチローが言っているのだからそうなんだなと言葉に権威づけされたものをきちんと受け取るという作業に受け取り手は身構えて聞きます。
何を言うかではなく誰が言うかということが非常に大事なのです。
単純に20名規模の会社だとして社長の言うことは、管理者として聞かなければならないという気持ちで社員は聞きますが新卒1年目の23歳が社長と同じ言葉をしゃべったとしましょう。社長の時には「なるほど」とうなずいていた社員たちも、23歳の若造がしゃべれば同じ内容なのに「何を言ってるんだ」と聞く耳を持ちません。
もうひとつ、興味深いのは脳科学者の中野信子さんが発言していたことです。
ルックスのいい人の言葉を聞くように人間はできている。と聞いたことがあります。見た目がいい人というのはずっと見ていても絵になるし絵が持ちます。しかしながらルックスが極端に悪いという評価を一般的になされるとしたならば、その人の顔も見ていたくないだろうし、その言葉を発している時間も顔を見ていようと思わないはずだからです。
よくスピリチュアル系と呼ばれる人たちの女性の指導者を見ているとそんなに不細工な評価を下す方はいないように思います。皆一様にきれいでお話をしていても不快感のないようなルックスの方ばかりだと思います。
同じ内容をしゃべっているのにルックスの良い方を人は信じ、話を聞き続ける傾向にあるといえるでしょう。
少し考えてみるとスピリチュアル系では同じような内容を話しているにもかかわらず人気が出る人はどこか言葉のみならず非言語的な魅力を持った存在であるともいえます。
最後に、この人の話は聞きたくない。という人はどんな人でしょうか?社会的権威を持っていない。見た目が良くない。そう言うこともあるかもしれません。しかしながら、現実に起こっていることは夫婦での会話になります。
なぜか、夫婦はお互いのいうことを聞きたがらない傾向に現代ではあります。それはお見合い結婚隆盛の昭和中期の男性を立てるという家父長制度から女性が働きに出て恋愛市場で力を持った現代の女性の権利の勃興でもあると感じています。旦那さんが働いてその稼いだ額で嫁の幸せが決まってしまった時代ではなく、お互いに働いて同等の賃金をもらい権利は同じ権利を持っているという状況だからこそ、よく知るパートナーの進言というのは聞くものではなく、お互いに自分がアドバイスをする立場だと思っている節も見え隠れします。
女性は権利の勃興から旦那の話を聞かなくてもよくなった。
男性は権利をはく奪されないためにこれ以上、妻の言う通りにはしない。
そんなお互いの気持ちが隠れながら話し合いをしているのですから、表面上の会話をしていてもお互いの言う通りの行動をしたくない。というのも当然のことではないでしょうか?
夫婦関係は少し話がそれましたが、言葉によって人間は良くも悪くも心を揺さぶられます。その揺さぶられる言葉というのはその正しさや間違いなどではなく、誰がしゃべったかによって変わってくるということをここに記しておきたかったのです。
言葉は何を言ったのか?ではない。
誰が言ったかが最も重要なのだ。
ということです。
さて上記の言葉もその言葉に対してはさせて意味がないように思われます。私自身の権威がないからです。権威を持っている心理学者の教授などが話したり、大成したメジャーリーガーのホームラン王が言ったりすると読み手であるあなたの心の揺さぶられ方が違ったかもしれません。
ではでは。
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