見出し画像

戦争を考える 049 強権化?

スウェーデンの民主主義研究の独立機関によると、自由民主主義国、選挙民主義国、選挙権威主義国、権威(独裁)主義国の四つに分類して、アメリカと日本が自由民主主義国で、ウクライナが選挙民主主義国、ロシアが選挙権威主義国に分類されているのを見て、何とも複雑な思いを抱いた。というよりも、大いに驚いた。

アメリカだが、同時多発テロ以降、様々な法律が成立して、国家の情報機関が、アメリカ市民をも、合法的に盗聴と監視をしている。また外国の、しかも同盟国の首脳の携帯電話を盗聴してたのだから、恐ろしい限りだ。あのスノーデン事件がなければ、実態は全く表面化しなかったであろう。さらには,直近の大統領選挙で、マスメディア等(主に民主党系、中共系)によるトランプ落選を画策し、見事に達成した。偏向報道の洪水で、しかも郵便投票不正疑惑もあり、自由主義国の総本山でありながら、報道と表現の自由が恣意的に制限され、かつ公正な選挙が実施されなかった。なにせ現職大統領のネットでの発信を、一私企業の判断で奪うことが出来たのだから、これは一体どうなっているのか?当時の日本のマスコミも、FOX系の報道をほとんど流さずに、CNN系に追随していた。

次に日本だが、三権分立になっていない。国会は、国権の最高機関とされているが、残念ながら、総選挙で多数を占めた政党のリーダー等によって、国会の議長が選出されており、その国政選挙自体、世論調査と称する誘導により、マスコミの意向にかなり影響されているので、すでに三権分立は死文化されている。端的に言えば、多数の議席獲得パーティーとマスコミのニ権分立というのが、実態ではなかろうか?ちなみに「公党」という単語は、偽りであり、政党はすべて私党、すなわち party にすぎない。政党助成金をもらっているから、公党なのではない。勝手に僭称するなと言いたい。情けないが、これが自由主義国の実情である。ことほどさように、強権化の浸透に対して、権力者はもとより、マスメディアも、その駆使に積極的なのである。

何を言いたいのか?今回の侵攻は、民主主義国対権威主義国の戦いではないと言いたいのだ。それぞれは必死に戦っているが、表面に出ていない大義、思惑が衝突している可能性を排除できないと思っているからなのだ。双方は、それぞれで主張するが、それが正しいかどうかについて、第三国でどう判断するかは、それぞれの国益を勘案せねばならないと思う。本当に戦争なのか?紛争にすぎないのか?それとも、世界大戦にまで行くのか?拡大させたい人間がいるのか、いないのか?とにもかくにも、強権化はアメリカ、日本でも深層に及んでおり、一方的に善悪を決めることこそ、もしかしたら強権化の実態を証明しているかもしれないのだ。チャーチル!

いいなと思ったら応援しよう!