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ジャズに感じて 010 橋本信二さん!

ジャズギターリストと云うべきだが、偉大なギターリストと呼ぶのがふさわしい橋本信二さんは、2020年7月に帰天されてしまった。実は、こんな状況なので、ジャムセッションから足が遠のき、しばらくジャズから離れており、昨年晩秋の明け方、夢でギターを持った信二さんが出演され?、小生が「ヒア・ザット・レイニー・デイー」をリクエスト。詳細はさておくとして、夢から覚めて、えっ、何かおかしいなと思い、ネットでみると、信じられないことに、亡くなられていたことを知った。一年以上も知らずに過ごしていた自分の脳天気ぶりに、心底あきれてしまったのだ…。

2018年11月に新宿Jで、バースデイライブをするので、よろしくお願いしますと言ったら、信二さんは、快く引き受けて下さった。私の面の皮が厚いと言うべきなのか…。閑話休題。とにかく素晴らしい!泣かせて、心地よく響く。ギターって、こういう楽器だったんだよねって、思わせてくれるソロ、フレーズ、バッキング。拙い言葉使いを幾ら重ねても、あまり説得力がないが、こんな凄い方とご一緒させていただき、本当に有難かったのです。よくぞお付き合い下さった。何かのチャンスがあれば、またお願いしたいと思っていたのに、とにかく残念でならない。あの世に帰ったら、ご一緒には演奏できませんので、せめて聴かせてもらえるだけでも…。

信二さんは、音楽の地平線が、はるか天空の彼方にまで拡がっていることを認識され、ご自分がどう歩んで来られたのか、どう進んで行こうとされているのかを、良くご存じだったように思う(生意気だっ!言われちゃう?)。あくまでも謙虚で、さりげなく、そしてミュージシャンに対する優しい仲間意識への平等観?ご自分を含めて、それぞれの個性を尊重する気持ち。何とも言えないぬくもり。あくまでも、それぞれの音の粒?せせらぎのような音の流れを限りなく楽しもうとする包容力。時には、ダイナミック!どう応えれば、全体の香りがただようのか?そんなプレインさと清らかな心持ちで弾いていたのでは、と感じています。さらには、一緒に演奏し、一緒に聴いてる皆さんに、できる限り芯のある柔らかな音を届けたい、音楽の本当の素晴らしさ、醍醐味を伝えたいという願い…。その奥には、秘密の花園の如く、ご自分に対して、あたかも求道者のような厳しさを求めておられていたのでは?いやいや、出会いって、マーベラス!ジャズは聴いても良し、演奏しても良しの音楽。そりゃクラシック(マーラー大好き!)だって、ロックだってそうなんでしょうけど、なんせ経験がないもんで、よく分かりません。チャンジーになって、ますます実感!ジャズをやってて、良かった良かった!

先日、奥様のジャズヴォーカリスト梶原まり子さんから、数年前に、ウエスモンゴメリーのお墓に詣でた時の写真をいただきました。悲しいかな、不徳不明の致すところで、信二さんが、どのコードをおさえたのかが、よく分かりません。なお、お二人については検索すれば、数多くヒットしますので、どうぞご覧ください。高田馬場ゲートワンでは、まり子さんのスワンダフルな歌を楽しめます。是非一度足をお運びあれー。まり子さんのCD「Pitter patter」は必聴ものです!信二さんのインクレディブルな演奏は、もちろんごきげん!いやはや、失礼をば致しました。

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