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第16話 「地獄の陸路大移動編🇲🇽➜🇬🇹」 【中編】

タリスマン🇲🇽⇒サン・マルコス🇬🇹

●前回までのあらすじ
サンクリで最高の出発を遂げ、タパチュラに到着。たまたま横を通りかかったタリスマン行きの乗り合いバスに乗り、🇲🇽イミグレで出国手続きをすべく、タリスマンに着いたと思いきや、そこはもうグアテマラだった。2、3時間の死闘を繰り広げ、なんとか🇲🇽出国スタンプを獲得し、グアテマラに入国。
スマホが使えない。
とりあえず、ガイドに連れられよく分からないミニバスに乗り、おそらくこのあたりまで(以下地図参照)やってきた。
さて、ここからどうなるのだろうか。
本編へ続く。

「前回はここまで進んだ。」

ミニバスの仲介者が、バスはここだと教えてくれた。数時間乗るはずのバスなのに、市バスのような作り。なんならもっとちゃっちい。(後でまたバス載せます、次の話になるかな?)

こういうのは勢いなので、とりあえず乗ってみた。(合ってるのかは分からんし、どこまで行くんかも分からん。)
まぁでも、バス内は危険そうでは無い。

すると、
たまたま前に座ったオバチャンが、最高に狂っていたのだ。

「マシンガン」

そもそも全体的に、メキシコよりもかなりうるさいグアテマラ人。
その中でも圧倒的に異質な人だった。
周りもちょっと引いとった笑

そして突然、ほんまに意味わからんけど、1ケツァールをくれた。日本円で約20円。

「え?なんで?」
(内心:いや1ケツァールで何が買えんねん)

さらにさらに、カバンの中から、よく分からない謎の白Tシャツを取り出すと、それもくれた。

「え、なんで?」
(内心:どこの何の誰の服やねん、ほんでオーバーサイズ過ぎるやろ)

そして、分かるはずもないスペイン語のマシンガントーク。
何故か何回もWhat's Appを交換しようと言ってくる。携帯今使えへんって何度言っても伝わってない笑
そんなマシンガンを浴びること約1時間、少し落ち着いてきた。

どうやら流されて乗ったバスが、「サン・マルコス」行きだったようで、そこで降りることに。
「マジでどこやねん!!!!!!!!!!」

「見る予定もなかったサン・マルコスのモニュメント。ほんまにどこやねん。」

もちろん、ここで乗り換える必要がある事なんて知らなかった。
やけど分かる、ここはアンティグアではない。
絶対に違う。
一気に赤道が近くなった気がした。

「頭にデッカ荷物を乗せて運ぶ人々。」
「バイクで車の隙間を縫っていく大勢の人々。」
「ジメジメとした湿気た空気感。」

降りて、とりあえずグアテマラのSiMカードを買いたい。やのに、先程のオバチャンが飯に行こうと強引に連れ出してきた。
「SiMカード先!」って5回くらい伝えたら、こっち!とついてきて!の合図。
ほんまに合ってんのかいな。

合ってました。
さすがに疑いすぎた笑、すまん。
無事SiMカードを購入。
とりあえず、夜までには絶対にアンティグアに着きたかったので、まず調べようとすると、やはりオバチャンが「飯行こう!」と。
周りの店員さんとかも、こいつ変なやつやで、的なことを目で合図してくれたので、とりあえず座り込んで携帯で道を調べることに。

「どうやらここまで来たらしい。」
「🇲🇽🇬🇹イミグレのタリスマンから見て、
全体の位置関係でいうと、この辺まで進んだ」

すると、彼女は諦めがついたのか、握手してどこかへ去った。
通りすがりの人誰にでも声をかけるあのオバチャン。何者だったのだろうか。なぜ、服やボールペンをくれたのだろうか。スペイン語話せたら理解出来たんかなぁ。

そんなこんなで、調べるものの全く出てこない。サン・マルコスという都市をレビューしてる日本人は全くいなかった。いたとしても観光のみ。
現金もほとんど持ってなかったので、まずは「ATM探し」。Google Mapで検索。
いくつか出てきた。向かった。

「無い。」

📍のさされた場所に行っても、その対象物が全くない。ある気配もない。
Google Mapが使えない。店も公式の店はほとんど無く、Google Mapがまるで機能していない、道が分かるくらい(それだけでも充分助かるけども)。

聞いた方が早いと思ったので、そこら辺りをプラプラ歩いて、綺麗そうな店の店員に「ATM」はどこかと聞きまくった。
どうやら、スーパーの中にあるらしい。
向かった。
「2台とも壊れてて使えない」
「はっ!?マジでどゆことやねん!!!お金すら下ろされへんのかこの街。バスもどっから乗ったらいいか分からんし、最悪。」

グアテマラに入ってから、どれほどメキシコが整った国だったのかを思い知らされた。
そして、最終的には銀行に行き着き、隣にあるATMを紹介してくれた。どうやらスペイン語で「Cajero」と言うらしく、それで調べるといくつか出てきた。(まぁ、ほとんどが使えないんやろうけど。)

とりあえず腹が減ったので、横にあった店(店というか屋台というか。)に入った。ホットドックとコーラを注文。美味すぎる。久しぶりの飯と飲み物に感動。

「激うまコーラに激うまホットドッグ」

エネルギーをチャージし、歩いてると、運良くバスターミナルらしきところに到着。どうやらここで止まってるバスにどこ行きかを聞いて乗る感じらしい。
「整備」という言葉はないみたい。

そして、案内係に聞くと、
「サン・マルコス⇒チマル・テナンゴ⇒アンティグア」
らしい。
また乗り換えあんのかよ。と思いつつも、乗り込む...。

さて、「地獄の陸路大移動編②」はここまでだ。
メキシコでは起こる予兆すらなかったことが次々に起こる。ついに、旅が始まったなぁ!という感じ。
メキシコは甘かった。整いすぎてた。
それを実感する。

さて次回は、サン・マルコス⇒チマル・テナンゴ⇒アンティグア、この道中をお届けしよう。

Adiós!

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