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ピカソ!?私の愛機Ibanez JPM
こんにちは!りおるっちです。
今回は私の愛機、Ibanez JPM 100 P1の紹介です。
最初の記事でもお話しした通り、私はTwitter(X)を主に活動しているのですが、フォローしてくださった方に「ギターが特徴的なのでフォローしました」という声をよくいただきます。
このギターはそもそも何なのか?という話を今回させていただきます。
これはIbanezから出ていた「Ibanez JPM」というシリーズでして、Dream TheaterやLiquid Tension Experimentで活躍するジョン・ペトルーシさんのシグネチャーモデルになります。
1995年から2000年にかけて製造・販売され、市販化されたモデルは5種類ほど存在しますが、私が所有しているカラーは95〜97年にかけて製造されていた初期のモデルになります。
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スペインの画家、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」をモチーフにしていることからペトルーシファンの間では「ピカソギター」の愛称で親しまれています。
このギターが使用されていた期間としては、1992年発売のDream Theaterの超名盤「Images And Words」から1999年発売の「Metropolis, Pt.2 Scenes from a Memory」、そしてLiquid Tension Experimentの1、2がそれらに該当します。
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つまり、Dream Theaterの初期の名曲の殆どはこのピカソ君で収録されていることになります。
このギターはIbanezの定番シリーズ、「RG」をベースに作られていますが、他のRGとは違う点が何点かあります。
まず1点目としては、ネックの厚みが違っていることです、普通のRGシリーズはWizard Neckというかなり細めのネックが使われているのに対し、このJPMは少し厚みと丸みがあり、手の大きさに関係なく握りやすいシェイプをしています。
次に、VOLUME、TONEノブの位置ですね。
普通のRGはVOLUMEノブがリアピックアップに近い仕様となっています。しかしこの配置は弾き方によっては手がノブに当たってしまうという難点があります(僕は普通のRGも好きですよ)。
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それに対して、JPMのノブはピックアップから離れた位置にあり、無意識にVOLUMEに触れるリスクを防ぎます(その分演奏中の音量調整も難しくなりますが)。
最後はピックアップの仕様ですね。
IbanezのギターにはよくDimarzioの「Air Norton」「Tone Zone」というピックアップが使用されています。このJPMにもAir Nortonが搭載されているのですが、リアのピックアップが「Steve’s Special」というものになっています(おそらくこのピックアップがデフォルトで搭載されているのはJPMのみ)。
Tone Zoneが低中音域を強く押し出しているのに対し、このSteve’s Specialはミドルを抑え、低音・高音域に特化させたいわばドンシャリ系のサウンドをしています。
出力が低いものの中音域が特徴的なAir Nortonとの相性が良く、この2つのピックアップでほぼなんでもこなせます。
このギターで数々の伝説を生み出してきたペトルーシ先生ですが、2000年にIbanezとの契約を終了、Ernie Ball Music Manと契約することとなります。
私がこのギターを買うきっかけになった「Images And Words」と「Liquid Tension Experiment」は本当に素晴らしいアルバムですので是非聴いてみてください。
長くなりましたが最後までご覧頂きありがとうございました。また次回お会いしましょう!