短編小説🍸映画BARローマの休日(3)
彼女と一夜をともにし、朝を迎えた。
「おはよう。よく寝れた?」
何もなかったような顔をして彼女が聞いてきた。
「まぁ、スッキリはしてるかな。」
妙に頭が冴えている。彼女との夜は正直言って素晴らしかった。世界がとてもクリアに見える。
「朝ごはん、ウーバーイーツで頼もうか?」
彼女がメニューを見ながら提案してきた。何がいいかいっせーので言おうと合図してきたので、食べたいものを直感で口に出してみた。
「「おにぎり」」
2人とも同じ答えだったことに驚き、目を合わせた。
「やっぱ私たち、気が合うね」
彼女はくしゃっと笑った。
結局営業時間外でおにぎりは頼めなかったので、ホテルを出て外に食べに行くことにした。
「ね、奉還町のあのおにぎり屋さん知ってる?」
彼女の一言で、奉還町まで戻ることになった。
(4)へつづく
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